20231024
我が家の自慢は家の垣根が金木犀なことだと思う。家を囲うように植っているが、一辺だけ金木犀ではなくて銀木犀が植っている。金木犀は有名だけど銀木犀の存在を知っている人は少ないのではなかろうか。金木犀と違って白っぽい花が咲いて、少し違うけど同じような良い香りがする。実家を出て少し寂しいのは、家の窓を開けても金木犀のあの甘い匂いがぶわっと香ってくることがないことだ。
なんか最近いろいろ考えさせられることが多くてまた少し気分が落ち込んでいた。なかなか強い心を保てない。テレビで寒暖差鬱がどうのこうのと特集をしてるのをチラ見した。熱い風呂に入るのも新しいことを始めるのも逆効果らしい。どちらも良いことだと思ってちょうど最近やっていたところだった。
わたしはとても他人に興味がある側の人間だから、他人に興味がない人たちの気持ちがわからなくて戸惑う。わたしが好きで大事にしたいと思っている相手に対して、同じだけの気持ちを返して欲しいとは思っていないけど、それでも「他人に興味が持てない」というようなことを言われると途端に突き放されたような気持ちになる。「誘われたらもちろん行くけど自分からは誘わないかな」というようなことを言われた時に、わたしが遊びに誘っていたのも乗り気ではなかったところを無理させてしまっていたのかもしれないな、とまで飛躍してしまって心が塞いだ。わたしにこの話をするってことはわたしに対しては当てはまらないのかもしれないけどあんまりにも価値観の違いすぎる話を聞くと、新鮮で楽しい!を通り越して「わたしはこの人に対して何か嫌がられるようなことをしてしまっていないか」が気になって過去の記憶を一気に遡ることに忙しくなる。いつまでも傷つきやすくてナイーブで消極的でやんなる。
搾取されたり傷付けられたり威圧されたりすることが我慢できなくなってそういうことをしない人たちとしか付き合わないようにしてきたけど、わたしがやられたくなくて避けていることを、わたしも人にしているのかもしれないとふと我に帰るともう全部嫌になって早く人生終わらせてえ〜〜の気持ちしか無くなる。誰のことも傷付けたくないのにどうしてもそのことを忘れて自分の思うままに振る舞ってその後に後悔する愚かなやつを繰り返してしまう。早く脳味噌に刻み込みたい。それで誰にも迷惑かけずに生きていきたい。それで早く終わりにしたい。あ〜〜後ろ向き。
友人たちとのたこ焼きパーティで、準備や焼く側の仕事をやってくれる人が他にいて一個も焼かずに終わった時、「ありがたいな〜」よりも「仕事がないな〜、手持ち無沙汰だな〜」の気持ちだった。人の役に立ちたい!みたいな気持ちのいい気持ちではない気がする。「何か人の役に立つことをしないと見捨てられる!」みたいな謎の恐怖観念、我ながらあほらしすぎる。