20231121
投稿するかどうかすごく悩んだけど、こういうことを思ったということも一つの記録として残しておくことにする。いつかここから成長した自分になっていたい。
先日、幼稚園からの友人と旅行に行った。幼稚園から中学校まで同じだったけど実際仲良くなったのは中学に入ってからだったと思う。それでもそこから付かず離れず交流は続いて、大晦日には他のメンバーも加えて大体いつも一緒に年越しをしたし、コロナ禍に入った後くらいからはほぼ毎日LINEをしてたまに電話をしている。それくらい長く親しくしているけれど、「旅行に一緒に行けるかどうか」はまた別なんだな〜〜〜と、とても考えさせられる旅だった。
旅行に行って気兼ねなく楽しく過ごせるかどうかは、相手への好意や信頼関係や交友期間とは全く関係ないことを薄々感じてはいたけど、今回の旅でかなり実感した。
わたしは基本的に低血圧だし寝起きが悪いし体力がない。そして「おおらか」からかなり遠く離れた性格をしていてかなり面倒な人間の部類に入る自信がある。
おおらかな性質を持つ人間のことをかなり好意的に思っているしなんなら憧れてすらいるが、わたし自身がそこから遠く離れすぎているためにそのおおらかさが時にものすごく疎ましく感じることがある。今回は絵に描いたようなおおらかな人間と二泊三日一緒に過ごしてみて、羨ましいよりも何よりも疎ましさが勝つ最悪の実験結果が得られた。
今までを思い返してみてもわたしは彼女と長い付き合いではあるが、これまで一度も旅行や片道1時間を超える遠出をしたことがなかった。それだから気が付かなかったあれこれが二泊を共にするとだいぶいろんな違いが見えてきて、ここにきて新たな一面を発見することとなった。
これはほんの一例にすぎないが、予定起床時刻1時間前から携帯のアラームとスヌーズ機能が3分おきくらいに鳴り続けていて低血圧で寝起きの悪いわたしは朝から気が狂いそうだった。なのに起きない。しばらくは放っておいてそのうち起きて止めるだろうと二度寝を試みてみたが、まあ起きない。しょうがないので持ち主を起こすと、当の本人は「普段はもっとたくさん鳴らしてるからこの程度じゃ起きれないんだよね〜」と言ってけろっとしていた。先述の通り寝起きの悪いわたしはスンとして無の顔になってしまったが、それすらも全く気にならないようで別の話をし始めていた。それになんだかわたしは救われたような肩透かしをくらったような気持ちになって「8時まで寝るのでそっとしといて」と言って二度寝した。彼女はそれすらも何も気に留めず「は〜い」と返事をしていた。
この出来事に対して「眠りを邪魔してきてむかつく!」とかの感情はないと言ったら嘘になるが、それよりも何よりも彼女がおおらかすぎて羨ましかった。わたしはもし自分のアラームのせいで友達が起きたのに当の自分はすやすや寝続けていたりなんかしたら、申し訳なくて落ち込んだり、顔色を伺ったり、なんとか弁明しようとしたり、失ったであろう信頼を取り返すために貢物をしたりすることが一気に選択肢として思考に押し寄せて苦しくなっていただろう。別にその感情を共有したいわけではない。ただ、一つの出来事に関しての思考回路の圧倒的な違いを感じて自分の生きにくさを実感してしまって悲しくなった。こうやって何か起きる度に「自分だったらどうするか」を考えてしまう。そしてまだ起きてすらないことを心配して不安になったりする。
しかし、彼女には全くそんなものが存在しない。人がどんな態度をしていようがノーダメージ。思い返せばいつも彼女はそうだった。良くも悪くも他人に興味がない。他者と自分との境界線がはっきりしている。当のわたしはというと最近その他者とのボーダーラインについて悩みまくっているところだ。あ〜あ、もっと早く自分の「当たり前」が世間一般の当たり前じゃないことに気付けたらよかった。今更言ったって仕方ないんだけど。
とにかく、長い時間を共に過ごしていた気持ちになっていても途中で所属するコミュニティが違えば共通言語も共通認識も異なるし、生活習慣だって違う。でもそれはお互いのどっちが良いとかそういう問題じゃない。ただお互いにお互いをあなたはそうなのねって受け入れあうのが大切なんだけど、わたしにはまだそれが難しい。難しいことが悲しくて情けなくて歯痒い。でもそれで落ち込むのももう疲れたから当分は同じような価値観の人たちだけと繋がっていたい。こうやって楽な方へ流れてしまうことを許されたい。