DV加害者は何故救いづらいかという話
どうもシェリーです。
今回はけったいな人生シリーズは一旦中断しまして、DV加害者はなぜ救いづらいかと言う話をしていきたいと思います。
今回は少し真面目なトーンで語っておりますが、真剣に考えている分こうなっただけですので、文体などはあまりお気になさらず。
さて、当noteにも軽く書いたことはありますが、私は6年半DVの被害に遭っていたことがあります。
加害者の方もまた、子供の頃に虐待の被害に遭うなど悲惨な生い立ちを送った方です。
とはいえ、現在その方は自業自得としか言いようのない状況に陥っていると、風の噂で耳にします。
その件についてTwitterでとある方のツイートを引用リプライをしたところ、ある方から「そういった加害者にこそ福祉や救済が必要なのでは」と言うリプライをいただきました。
はい、私もそのように考えております。
ですが、現実的にそれを実行に移すのは非常に難しいことであるとも考えております。(正確には、実行に移しても結果に繋がらない、と言うべきかもしれません。)
ケースバイケースではあると思うのですが、私のケースですと、相手の方は「自分は絶対に正しい」「人から可哀想だと思われたくない」と言う思いに囚われていました。
人から可哀想だと思われること、それ自体が「見下されている」と感じるようでした。
そのような思い込みに囚われている中で、医療機関等を進めた場合、私は彼にとって「間違ったことを言っている人間」と言う解釈になるのです。
そうすると、彼は「相手の間違いを自分が正さねばならない」そう感じるようでした。
そこで彼が通る手段は、肉体的暴力や精神的暴力となってしまうのです。(叩く、殴る、数時間に渡る説教等)
なぜなら相手は間違っているわけですから、彼としては何が何でもそれを正さねばならないわけです。
これが彼の中での理論でした。
彼が苦しんでいなかったとは微塵も思っていません。
私も、彼が心のどこかでまともになりたいと望んでいる事は分かりましたので、出来る限りのことをしたつもりではあります。
しかし、いくら手を差し伸べてもその手を取ってもらえない限りは、現実は何も変わりません。
結局彼は変わりませんでした。
変わろうとしていたのかどうかは、今となっては私にもわかりません。
私自身、ADHDや双極性障害、子宮内膜症などを持つ中で、通院や服薬も禁じられておりました。(これもまた、それが正しいと思ってのことだったようです。)
私自身も数々の問題を抱える中で、治療をすることも叶わず、さらに人を救う事は困難でした。
本来であれば、2人とも医療機関にかかるべき人間です。
医療機関にかかってみて、通院の必要がないと言うのであれば、それで良かったはずです。
しかし彼はそれを受け入れられませんでした。
行政を頼ることにも非常に強い抵抗感を持っているようでした。
残酷な言い方ではありますが、素人がこれ以上何ができるでしょうか。
思わぬところで逆効果となることをしてしまう可能性すらあります。
現に、私が6年半もの間DVに耐えていたことで、彼は増長した可能性もあります。
結果、より人間関係を構築しづらくなった可能性もないとは言い切れません。
そして、私はそれに対して責任を負うことはできません。
結局のところ、本人が聞く耳を持たない限りはどうにもならないと言うことです。
そして、人はまず自分のことを救わねばならないと言うことです。
そうなると、結果的にDV被害者はDV加害者から逃げるしかありません。
ごくまれにDV加害者の方から治療を希望する場合もあるそうですが、そのようなケースは私の周りでは聞いた事はありません。
精神的な疾患と言っても様々なものがありますが、疾患の種類によっては通院自体を拒絶するケースもあるそうです。
彼の場合、そのケースに該当したのかもしれません。
これも今となってはわからないことです。
重ねて言いますが、DV加害者への救済措置は、私は必要だと思います。
ただし、それを行うのはDV被害者でもなく、DV加害者でもない、第三者である必要があると考えます。
私も1度は被害にあった身として、DV被害者だけでなく、DV加害者への救済であったり、更生施設であったり、そういったものができれば良いと願っております。
さて今回はこの辺りで。
長くはなりましたが、読んでくださりありがとうございました。