定番コード進行5選! 使い方、応用方法も解説します!【音源・MIDIファイルつき】
こんにちは。
今や音楽は誰でも作れるようになりました。
パソコンやスマホがあれば簡単にいつでも誰でも「ミュージシャン」になれるんです。
パソコンで音楽を作るときに一番最初にするのは「作曲」すること。まずは曲を作る必要がありますよね!
曲ができないと、編曲もレコーディングもできないわけです。
作曲って複雑な音楽理論やテクニックを習得しなきゃできないの?
って思ってしまう方多いと思います。
でも大丈夫です!
これからお話しする内容を把握して、手に入れてしまえば、難しい勉強はする必要ありません。
実は僕たちが聴く音楽ってある程度パターンがあってそれに沿ってほとんどの曲が作られています。
その「パターン」とは「コード進行」です。
「テンプレート」のようなものですね。
その型にはめ込んで作曲をすれば簡単にヒット曲が作れちゃうかも!?
今日は邦楽定番コード進行パターンを5つご紹介します。
コードってそもそも何?
という方のために基本から説明しますね!
「コードの基本はバッチリ!はやく進行を知りたい!」
って方は目次から「王道進行」に飛んでくださいね!
記事の最後では「全キー MIDIファイル 無料プレゼント」もありますのでぜひご覧ください!
パソコンで音楽を作ることをDTM(DeskTop Music)と言います。DTMの始め方については以下の動画をご覧ください!
コードの基本
コードの仕組みについてはインターバルやスケールの理解が必要で、詳しくは別記事で書きます!
今回はざーっくり説明しますね!
ざーっと読み流しちゃってください!
和音は音を2つ以上同時に鳴らしたときに鳴る響きのことです。
その中でも、3つの音を並べたものが「三和音」です。「ダイアトニックコード」ってやつですね!
最初の音から1つ飛ばしで3つ縦に並べます。
下の図はCメジャースケールの「ド・ミ・ソ」の和音(C)です。
コードは英語表記で表します。上の図の場合、「ド・ミ・ソ」の和音は一番下の音が「ド」で英語表記が「C」のためコードは「C」になります。
コード進行とはその和音の並び方のことをいいます。
「C(ド・ミ・ソ)」の和音の次に、「F(ファ・ラ・ド)」「G(ソ・シ・レ)」と続けていく、みたいな感じです。
このコード進行は「キー」の中で何番目のコードを使うかというローマ数字で表記することが多いです。
図のような感じです。
「Ⅰ Ⅳ Ⅴ Ⅰ」
と書いてあったら、Ⅰ→C Ⅳ→F…みたいな感じで、
「C F G C」となります。
つまり「C(ド・ミ・ソ) F(ファ・ラ・ド) G(ソ・シ・レ) C(ド・ミ・ソ)」という感じになりますね!
この表記だとどのキーでも対応できます。
「Ⅰ Ⅳ Ⅴ Ⅰ」という進行も「Gメジャー」に当てはめると
「G C D G」つまり「G(ソ・シ・レ) C(ド・ミ・ソ) D(レ・ファ♯・ラ) G(ソ・シ・レ)」となります。
この記事では基本的にこのローマ数字は各見出しに。本文では全てCメジャーで説明していきます。
「むず!これ日本語!?」
と思われたあなた!
大丈夫です!
今からご紹介するコード進行のテンプレートに当てはめて作曲すればすぐにできるのでご安心ください!
では、基本編はこのくらいにして「定番コード進行5選」に移っていきましょう!
①王道進行 Ⅳ Ⅴ ⅲm ⅵm
F G Em Am (Key=C)
コード進行には流行りがあるのですが、この進行はJpopにおいてずっと使われ続けている進行です。
杏里「オリビアを聴きながら」Mr.Children「HANABI」やONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」、嵐「LOVE SO SWEET」などなどあげ出したらキリがありません。
ボカロ曲では「みくみくにしてあげる」や「六兆年と一夜物語」とかがありますね!
Ⅳ→Ⅴ という進行で次はトニック(Ⅰ (C))にいくのかな?と思わせつつ、ⅲというマイナーコードに進みます。
さらにⅵが続くので明るい前半と暗い後半というように「あげといて落とす!!」みたいな高揚感を感じさせることができます。
爽やかで特徴的な響きがするので、インパクトのあるキャッチーなメロディー作りに効果的で、サビに使われることが多いです。
アイドルソングや先にあげたような曲の爽やかでキャッチーなメロディーが好きな方はぜひ使ってみてください!
ぶっちゃけこの「王道進行」さえ知っていれば何曲でも作り出せちゃいますよ!
応用編としては、ⅲのコードをメジャーコードに置き換える、といものがあります。
F G E Am (Key=C)
メジャースケールには本来ないコードが入ることで、「エモさ」を演出することができます!
代表作として、スピッツの「ロビンソン」がありますね!
②カノン進行 Ⅰ Ⅴ ⅵm ⅲm Ⅳ Ⅰ Ⅳ Ⅴ
C G Am Em F C F G (Key=C)
パッヘルベルという作曲家の「カノン」という名曲のコードです。
落ち着いた響きのする進行でエンリピしてもクドくならない非常に使い勝手の良い進行です。最後がドミナントのⅤで終わり、最初がトニックのⅠなので繰り返して使っても自然な流れを出すことができます。
ピアノやギターをやられる方は「王道進行」とこの「カノン進行」をどんなキーでもとりあえず弾けるようにしておくと良いですよ!
作曲の速度が格段に速くなります。
また「分数コード」(=展開形)を用いてベースラインを隣同士の滑らかなラインにすると美しい流れを演出することができます。
C G/B Am Em/G F C/E F G (Key=C)
だんだん下降していってちょっと上がるみたいな滑らかな窪みのようなベースラインを演出できます!
使用されている有名な曲としてはGReeeeNの「キセキ」やあいみょんの「マリーゴールド」などがありますね!!
③小室進行 ⅵm Ⅳ Ⅴ Ⅰ
超有名プロデューサー小室哲哉さんが使いミリオンセラーを大量生産しまくった進行です。
Am F G C (Key=C)
定番コード進行5選の中で唯一のマイナーコードから始まる進行なので、切なさと哀愁が漂います。
非常に印象的なパワーがあるので泣かせるメロディー作りに最適です!
代表曲としてはやはりTM Network「Get Wild」がありますね!
「千本桜」や「残酷な天使のテーゼ」も挙げられます。
④Let It Be(Pop Punk)進行 Ⅰ Ⅴ ⅵm Ⅳ
C G Am F (Key=C)
世界で最も使われている進行です!!
ポップパンク進行とも呼ばれますが、The Beatlesの「Let It Be」で使われているのでレットイットビー進行が一般的です。
この響きを聞いてるとかなり「Let It Be」に引っ張られますよね笑
代表曲としては「アナと雪の女王」の「Let It Go」、Bon Jovi 「It's My Life」などがありますね!!
ポップソングでもロックでも使えるコード進行です。
応用として途中から始める「ⅵm Ⅳ Ⅰ Ⅴ」や「Ⅳ Ⅰ Ⅴ ⅵm」も非常に多く使われますね!!
⑤Just The Two Of Us(丸サ)進行 Ⅳmaj7 Ⅲ7 ⅵm7 Gm7 Ⅰ7
Fmaj7 E7 Am7 Gm7 C7 (Key=C)
ジャズのスタンダードナンバー、Grover Washington Jr.「Just The Two Of Us」で有名な進行です。
2番目のコードでメジャーキーにはないⅢのメジャーコードが出てきてその後ⅵmになるので、平行調のマイナーにいくのか?と思いきやまたメジャーに戻るという、「曖昧さ」が特徴です。
明るいのか暗いのかわからない「夕暮れ」のようなイメージですね!
応用編としてⅤm7を抜いた進行があります。
椎名林檎「丸の内サディスティック」で使われたことから日本では「丸サ進行」(Ⅳmaj7 Ⅲ7 ⅵm7 Ⅰ)という名前で有名ですね!!
Fmaj7 E7 Am7 C (Key=C)
おしゃれでミステリアスでどこか「暗い過去」を秘めているような印象があります。YOASOBIの「夜に駆ける」やAdo「うっせぇわ」など今をときめくヒット曲で多く使われています。
間違いなく「流行って」ますね!!
「今っぽい」曲を作りたいならとりあえず使っときましょう!!
使い方としては「王道進行」→「丸サ進行」みたいなのがおすすめですよ!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
定番コード進行5選。あなたの好きなコード進行はありましたか?
コード進行、よくわかんないからテキトーでいいや!!
って思わずまずはこの5パターンから少なくともそれぞれ10通りくらいのメロディーを作ってみてください!
どれも聴きやすい進行なので間違いなく素晴らしいメロディーができると思いますよ!
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コードからメロディーを作るにはどうすればいいの?
という記事はまたの機会に書きたいと思いますので各SNSのフォローをしておいていただくとお知らせします!
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