DTM講座!ステップアップコース 第四回〜EQやコンプを使って、プロクオリティなサウンドを作れるミックステクニック〜
さあ!いよいよ4回となりました!!
コンプってどうやって使うの?
EQって何?
そう思ってませんか?
コンプとかEQって複雑でよくわかんないですよね!
でも、見るべきパラメータを知ればOKです。
第三回で低域から高域までバランスのいいトラックが並んでいると思います。
第一回と第二回については、こちらから公式ラインに「ステップアップ」とお送りください!
ここまでで8割が決まります。
あとは、整理整頓と仕上げだけです!!
第四回の動画はこちらから!
ミックスはボリュームとパン!
まず、MIXの8割はボリュームフェーダーとパンニングだけで決まります。
ボリュームというのは「音の大きさ」ですね!
ボリュームフェーダーを調整する
キック→スネア→ベース→キックスネア以外のドラム→メインコード楽器→その他
ソロモードで再生しながら調節していきましょう。
まずはキックをソロにしてマスターのピークをみながら調整します
-8dB~12dB程度になるようにフェーダーを調整しましょう。
●キックが目立つようなミックスしたい→-10dB~-7dBくらいに
●キックが引っ込んだミックスにしたい→-12dB~10dBくらいに
キックは一度決めたら動かさない!!
迷い出すと終わります笑
一度決めたらもうあとはいじらないようにしましょう!
キックが決まったらキック→スネア→ベース→キックスネア以外のドラム→メイン楽器→その他
の順番で調整していきます。
ソロモードで再生しながら調節していきましょう。
基本的に最小→徐々にあげていく
という手順で調整するといいですよ!
パンを整理する
「パン」は、どのくらいの量、右のスピーカーに振るか、左に振るかを調整するものです。
右に振ると右のスピーカーからたくさん聴こえてきます。
第三回でも書きましたが、ボーカルの帯域は、男性600Hz 女性1000Hz くらいです。
ボーカルは真ん中(センター)にいるので、その辺りの帯域にいるトラックは左右にパンを振りましょう!!
あとは、下の表を参考にしながら左右に振っていきましょう。
EQ処理で帯域の被りをなくす
各トラックにEQを挿し、ローカットをします。
キックとベース以外の楽器がキックとベースに被らないように削りましょう。
単体で聴いてちょっと物足りなくてもミックスされたらいい感じの場合は多くあります。
ボーカル以外はボーカルのメイン帯域部分もすこーし削るとボーカルが立って聴こえます。
他の楽器とかぶってしまうと濁って聴こえたりします。
しっかりとEQで「棲み分け」をしましょう!!
「持ち上げる」EQ
ここまでのEQの使い方は「カットする」目的でした。
ここでは積極的な音作りのEQをご紹介します。
EQで持ち上げたい、というのはそもそも元音が悪い可能性が高いです。あまり使わない方がいいと思います。
必要な時は「ツマミの少ないVintageモデリングEQ」を使うことをおすすめします。
こんな感じのやつです!
直感的に操作できるので音作りに向いています。
目立たせたい音はコンプする!
「Compressor=コンプレッサー」とは、音量を抑えるものです。
でっかくなりすぎたところを潰してくれるエフェクトです。
ぼこぼこした表面を平らにするクレープのアレみたいな感じ!!
音量の差がなくなるので、コンプしてボリュームを上げると前面に全ての音が出てきてくれます。
コンプの掛け方
レシオ 4:1
アタック 最速
リリース 最速
スレッショルド 0dB
ここから始めます。
Gain Reduction をみながら、スレッショルドを徐々に下げていきます。
Gain Reductionが-3dBくらいが一つの基準です。
Gain Reductionというのは「どのくらいの量、潰しているか」という数値です。
しっかりかけたい→-5dBくらい
緩やかにかけたい→-1~-2dBくらい
を目安にかけましょう。
音色で変化が大きすぎるなーと思ったら、レシオを調整します。
Retio(レシオ)はどのくらいの強さでコンプするかという比率を表します。
数値が大きくなるほど強くコンプがかかります。
1:1だとコンプはかかりません。
∞:1はリミッターと同じような感じです。
最後にアタック→リリースの順番で調整
アタック 速い→音の立ち上がりがモヤッとする
アタック 遅い→音の立ち上がりがはっきりする
ここも勘違いしがちなので気をつけましょう!
リバーブをかける!
ミックスが整ってきたら、空間系=リバーブやディレイ をかけていきましょう!
音の広がりや響きを演出する重要なエフェクトです!
特にボーカルにはしっかりとかけていきましょう。
リターン(AUXチャンネル・FXチャンネル)トラックを効果的に使おう!!
エフェクトというのは「インサート」のほかに、別トラックに原音を送り、そこにかけて混ぜ合わせるという手法があります(必ずステレオで作成)
インサートとは、そのトラックに直接エフェクトを追加するやり方です。
でも、リバーブとかディレイってインサートでかけると、出だしがぼやぼやしてイマイチです。
センドリターンを使えば、元の音のアタックがちゃんとありつつ響きも追加されてる、みたいな効果があります。
各DAWによって呼び方が変わってきます。
Logic Pro X → オグジュアリーチャンネルストリップ
Cubase Studio One → FXチャンネル
Ableton Live → リターン・トラック
図で表すとこんな感じ!!
元々のトラックに混ぜるって感じですね!!
このリターン(FX/AUX)トラックにリバーブやディレイをかけます。
どのくらいそのトラックに送るかは「Send」値で調整できます。
一番小さいレベルから徐々に上げていっていい感じのところを探してみてください!
リバーブやディレイはCPUの負荷が高いエフェクトです。
リターントラックにリバーブをインサートしてあげると、複数トラックから送れてCPUの節約になります。
また、「同じ空間で響いてる」感じが演出できるのでまとまりが出ます。
リバーブなどの空間系にはEQを!!
リターントラックにインサートしたリバーブのあとに、EQでがっつりHighとLowを削りましょう!!
濁りが消えてスッキリします!
詳しくはこちらをご覧ください!
第4回のワークです!
「フルコーラスMIXしちゃおう!!」
ここまでくればもう「曲」として成り立っているはずです。
しっかりとひとつひとつの音が聴こえてきて、いるべき位置に配置されている、そんなミックスをめざしていきましょう!
第四回はここまでです!
次回はいよいよ最終回!
最終回 他の楽曲に劣らない音圧をしっかり稼げるマスタリングのやり方
という内容でマスタリングを解説していきます。
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