DTM講座!ステップアップコース 第三回〜どんなジャンルでも作れるアレンジの方法編〜
はじめに
「いつもおんなじような曲になっちゃう…」
「もっと’今っぽい’音楽作りたい!!」
そう思っていませんか?
曲のジャンルや「今っぽさ」はアレンジで演出することができます。
メロディーやコード進行は今も昔もそこまで大きく変わっていません。
ただアレンジの音使いは時代と共に変化し、進化しています。
アレンジで違いを出す!! これがポイントです。
はじめの1.2回で理論など音楽の基礎について学んできました。
第一回と第二回については、こちらから公式ラインに「ステップアップ」とお送りください!
ぜひ何度も実際に音を鳴らしながらよく読んで理解を深めてみてください。
音楽の引き出しが増えるだけでなく「違和感をちゃんと感じる」ようになります。
おすすめは
●どこの音からでも、メジャーキーを弾けるように、歌えるようになること。
●どの音の上にでも、メジャーコード、マイナーコードを弾けるようになること
●定番コード進行をどのキーでも弾けるようになること。
練習が必要ですが、やっているうちに感覚が身についていきます。ぜひ試してみてください。
第三回動画はこちらから!!
リファレンスを決めよう!
リファレンス(参考音源)を設定しましょう!
その曲を作るときに「お手本」にする既存曲のことです。
その曲の「ジャンル」と使われている楽器。テンポや雰囲気をしっかりと把握しておきましょう。
アレンジにおいては「高音域」「中音域」「低音域」と帯域に分けてどんな音が使われているかつかんでおくと良いです。
ジャンルはアレンジとBPMで決まる!!
音楽にはさまざまなジャンルがあります。
ポップス、ロック、ハウス、EDM、ダブステップ、パンク、ジャズ、フュージョン、ソウル、R&B、演歌…などなど
それらは、アレンジとBPMで90%決まります。
まずはリファレンス音源のBPMを真似る。そして使われている楽器と同じものを使ってみてください!!
自然と、その曲のジャンルが決まってきます。
あとは、ドラムのパターンです!
キックはどこで打たれているか、よく聞いて同じように打ち込んでみましょう!!
楽器群も同様です。
フュージョンやディスコなどは、ストリングスやブラス(金管楽器)が激しく動きながら鳴っています。
逆にバラードなら、ピアノ、アコギ、ストリングスが緩やかに奏でられていると思います。
メロディーとコード進行はどのジャンルでもあまり変わりません。
美しくキャッチーなメロディーというのはどんなジャンルでもハマります。
サビのアレンジを始めてみよう!
では早速始めていきましょう。
マスターにアナライザーをインサート
「マスター」にスペクトラム・アナライザーをさしておきましょう。
マスターとはDAW上の全てのトラックの音が集まる「最終地点」でここからステレオ2chとして出力されます。
Logic Pro X、Cubaseでは「Stereo Out」Studio Oneでは「メイン」と呼ばれていますね!
スペクトラム・アナライザーはどの周波数帯域(音の高さ)ごとにどのくらい音が出ているか、を視覚的に表示してくれるものです。
おすすめはVoxengo SPAN!!無料でダウンロードできるのでぜひ入手してマスターにさして活用してみてください。
アレンジはこの全ての帯域を「埋めていく」という手順となっていきます。
サビのアレンジ方法
では実際にサビのアレンジをしていきましょう。
アレンジは「サビ」一番盛り上がる場所から始めることを強くおすすめします。
サビは一番多くの楽器(=トラック)が鳴る場所です。ここで使われている楽器が曲全体で鳴っていると統一感が生まれ「チグハグ感」がなくなります。
また、サビで使われる楽器を最初に決めておくとAメロ、Bメロでそれを「間引き」していけばいいので作業が効率的に行えます。
次は「ドラム」!!!
リファレンスのドラム・パターンを参考にしながら打ち込んでいきましょう!
ドラムはキック、スネア、ハイハット、タム、シンバルなどからできています。
後でミックスする際に個別にいじれるように、トラックは別々にしておいてください!
こんな感じですね!!
ここではハイハットまでですが、他にも追加をしちゃってOKです!!
ドラムトラック単体で鳴らした時に、スペクトラムアナライザーがちゃんと山を描いているか確認しましょう!
多少の凸凹はありますが、ドラムだけでも成り立っちゃうくらいちゃんと配置した方が良いです!
真ん中のあたりが窪んでますね!
ここには「ボーカル」が入ってくるので大丈夫です!
ドラムの打ち込みパターンについてはこちらの動画をご覧ください!
ベースを追加する
ドラムができたらベースを加えます。
ベースはコードの最低音、つまり「ルート」を弾いていればOKです。
ルートについては第一回第二回を参考にしてくださいね!
リファレンスを分析してベースパターンを真似て入れてみましょう!!
とりあえず、「8分音符刻み」で入れるといい感じになりますよ!
ざっくりこんな感じです!
4/4拍子の場合は一小節に8音入れば8分音符ですね!
コード楽器を追加する
音楽を構成する三要素は
●メロディー
●リズム
●ハーモニー
です。
アレンジはしっかりとコードを鳴らしてあげる楽器を入れましょう!
特にサビはコード感を強く出す必要があります。
実際にボーカリストが歌ったとして、歌いやすいコード使いで歌手の音程をガイドしてあげないといけません。
ルートだけのカラオケがあったら歌いにくいですよね!
コード進行がしっかりと感じられるように配置していく必要があります。
ピアノ、アコギ、エレキギター、やsaw synth、pad synth pluck synth
どれでもOKだと思います。
やはりおすすめは「ピアノ」です!!
しっかりコードを鳴らしてくれます。
そのほかの楽器を追加
ここまで来たらあとは味付けです。
スペクトラムアナライザーを見ながら、窪んでいる箇所に楽器を追加していきましょう。
高音域が足りてなかったら、ストリングスやSAW Synthなど高音域のトラックを追加していきます。
アナライザーが下記のように「台形」になることを目指して使いしていってください。
できれば、リファレンス音源のアナライズと同じ形になるように追加していきましょう!
ボーカルとの被りをなくす
ボーカルはわりと真ん中にいます。
男性で300Hz~
女性で400Hz~
上は8kHzくらいまであります(何となく3kHz以上になると歯擦音も含まれるので注意)
メイン音域は
男性600Hz 女性1000Hz くらいです。
この辺りの帯域は分厚くなりすぎないようにトラックを追加していきましょう!
ザックリMIX
アレンジをしながら、簡単にざっくりしてしまいましょう!
ここをやっておくと後々楽です。
キックのボリューム
キックのボリュームをまずは決めてしまいましょう!
キックをソロで再生しながら、マスターボリュームが-12〜-8dBくらいになるように調節していきます。
ヘッドルームを確保しよう!
キックのボリュームが決まったらそれに合わせて各トラックを調整していきます。
スネア→ハイハット→ベースのように順番にソロにしていって各トラックのフェーダーを調節していきましょう。
マスターのボリュームメーターが-6〜-3dBになるようにしてピークまでの余裕(ヘッドルーム)を確保しておいてください。
第三回のワーク!
「全体のアレンジを作る!」
メロは仮のシンセメロで構いません!
全体的にアレンジをしてざっくりミックスをしてみてください!
もう曲の全体像が見えてきたと思います!
完成まであとちょっとです!
第三回はここまで!!
第四回では、第四回 EQやコンプを使って、プロクオリティなサウンドを作れるミックステクニックをお伝えしていきます。
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