Barの直前にやるべきこと

 7月のNY Barがいよいよ近付いてきており、最後の追い込みをかけられているかと思います。色々と準備が終わっていなくて焦ったり、会場への旅行で忙しかったりもするでしょう。そこで今日は、私が最後の1週間に実際にどのように過ごしたか、やってよかったこと、やっておけばよかったと思ったことをまとめてみました。


1. NY Bar直前の1週間に何をしたか

 会場の場所にもよると思いますが、マンハッタン(周辺)在住でマンハッタン会場以外の場合、フライトやバス旅行などで会場入りする方が多いかと思います。私はフライトがあったので、遅延等も加味して2日前に現地入りしました。そのため、直前1週間は旅行の準備や移動などで正直なところあまり勉強どころではなかったように思います。そうは言ってもそもそも限られた時間でのNY Barの準備なので、改めて残された時間とやるべきことを整理して、飛行機の待ち時間なども有効活用して準備をしました(ちなみに直前の準備と当日の様子については以下の記事も参考にしていただければと思います。)。

 この状況の中で新しい知識を詰め込もうとしても焦るばかりなので、基本的には復習と暗記に時間を使いました。具体的には、①重要論点の見直し+暗記、②MBEの間違った問題の復習、③MPTのフレームの暗記などです。以下では、MBE、MEE、MPTに分けて、多くの受験生が見ているサイトの今年の予想論点などにも触れながら、おすすめの復習方法と暗記ポイントをご説明したいと思います。

2. MBEの直前対策

 MBEについては、直前期の対策というのが難しいので、正直あまりおすすめの勉強法というのはありません。直前に新しいことはしない方がよいので、基本的には苦手部分の復習をするのがよいと思います。
 私は、MBEの過去問を解きながら間違った問題をまとめていたので、直前はそれを見直していました。また、特に苦手な論点(Evidenceのcharacter evidence・伝聞・弾劾証拠やReal EstateのRecording Statuteなど)の日本人ノートに付箋をつけておき、最後に見直して知識の整理をしました。
 他方で、私は最後までMBEの時間が足りなかったので、前日に少しだけ(10〜20問程度だったと思います)、印刷された初見の問題を使って演習をしました。上記の直前に新しいことをしない、という部分とは矛盾するようにも思えるのですが、それまでPCで問題演習をしていたので、紙の感覚になれることと、本番の時間配分のイメージをするためのものでした。全員にお勧めするものではないですが、イメージトレーニングは大切なので、いつも時間が足りないという方にはおすすめです。

3. MEEの直前対策

 直前期に一番時間を割いたのはMEEです。その理由は、MBEはそれまでにある程度の問題数を解いていたこと、新しい問題を解くと不安になるだけで得るものが多くないという消極的な理由に加え、MEEは手薄な部分も多いと感じていたからです。
 そこで直前期に利用したのがSmart Bar PrepのSmart Sheetです。以前も書きましたが、Smart Sheetには主要な論点がまとめられているので、これを復習することで知識の整理と暗記ができて一石二鳥だからです。
 もっとも、お恥ずかしながらSmart Sheetもこれまでに完璧に読み込んでいたというような状態ではなかったので、優先順位の高いものから押さえるようにしました。具体的には、①BarBriのMEE問題集(過去問)で出てきた論点(これはBarBriを解いた際にマーカーで印をつけていました)、②High /Middleの論点(出題頻度の高さを示すもので、トピックの最初にH/Mというマークがついています)、③JD Advisingの予想論点で出題可能性が高いとされているもの(後述)を中心に復習をしました。

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