オンライン向けの調整/『シャドウラン 5th Edition』ハウス・ルール02
01 前口上
この記事は新紀元社から発売されている『シャドウラン 5th Edition』日本語版(以下SR5J)ユーザーに向けた、「非公式」のルール調整案(Tweaks)です。
記事の閲覧・利用に関する前置きは下の記事を参照してください。
02 エッジの調整
エッジ・ポイントで「限界突破」を使用した際(SR5J、p.56)、追加されるダイスを【エッジ】能力値ではなく「+4」に固定します。
これは、オンライン・セッションなど、PCひとりあたりのテスト回数が少ない傾向にある環境のための調整です。
03 「防御側がすでに他の攻撃を防御している」の調整
防御テスト時、「防御側がすでに他の攻撃を防御している」(SR5J、p.189)の修正を省略し、代わりに、防御テストを行なうたびにイニシアティブ・スコアを-1します。
イニシアティブ・スコアが0以下になった場合も防御テストは行なえますが、防御テストに-3の修正を受けます。技法で「複数の相手からの防御(すでに防御している)」(R&GJ、p.139)を習得している場合はこのペナルティを軽減できます。
これは、敵グラントやドローンなどを大量に出す際、GMが「既に防御したかどうかいちいち覚えていられない」という状態を改善するための調整です。
04 簡易動作の調整
自分の手番以外に簡易動作を使用した場合、「イニシアティブを-1」します。代わりに、簡易動作を行なえる数を制限しません。イニシアティブ・スコアを下げられる限り何回でも簡易動作を行なえます。ただし、同じ機器のモードを同じ戦闘ターン中に何度も変えたり、移動方法を何度も変える(歩行→走行→歩行など)ことはできません。
自分の手番であれば、簡易動作は普通に(イニシアティブのコストなく)使えます。手番中の簡易動作の組み合わせを制限したい場合、最初の1回はコストなし、2回目以降はイニシアティブ-1とするのがよいでしょう(Run Fasterの「Perfect Time」の資質を持っている場合は3回目以降)。
これはオンライン・セッションなどでGMが「NPCが簡易動作をしたかどうかを管理しきれない」状態を改善するための調整です。また、「簡易動作の数を制限したいけれども、いちいちできるかどうかの判断をしたくない」という場合にも有効です。