収束具作成ルールの調整/『シャドウラン 5th Edition』ハウス・ルール05
01 前口上
この記事は新紀元社から発売されている『シャドウラン 5th Edition』日本語版(以下SR5J)ユーザーに向けた、「非公式」のルール調整案(Tweaks)です。
記事の閲覧・利用に関する前置きは下の記事を参照してください。
02 収束具作成ルールの調整
SR5J、p.311からの呪物作成ルールを調整します。
従来のルールではコストが安すぎる代わりに、成功率の極めて低い対抗テストを延々と繰り返すことになり、現実のセッションで扱うのが難しくなっていました。
このルール調整では、コストを大幅に引き上げ(それでも〈呪物作成〉に投資するメリットは充分にあります)、作成テストを継続テストに変更して成功/失敗をわかりやすくする代わりに、とても長い時間を必要とするようにしてあります。
注意点として、このルールはダウンタイムに制限を設けない場合には効果が半減します。『シャドウラン・ミッションズ』形式のカレンダーを取り入れている場合、PCが進められる時間に上限を設けることをお勧めします。
03 ステップ4~6の変更
呪物作成ルールのうち、ステップ1~3に変更はありません。
ステップ4:原質を使う
使用する原質は「結合に必要なカルマと同数」ではなく、「結合に必要なカルマ×25」ドラムとします。
ステップ5:収束具を加工する
このステップは「〈呪物作成〉+【魔力】[アストラル](収束具の結合に必要なカルマ+テレスマの物体抵抗、1週間)の継続テスト」に差し替えられます。このテストにエッジ・ポイントは使用できません。失敗した場合、使用した原質は失われます。
ステップ6:収束具を完成させる
〈呪物作成〉テストが対抗テストではなくなったため、ドレインは発生しません。このステップでは単純に収束具の【フォース】に等しいカルマを消費するだけです。
04 『Street Grimoire』との関係
・収束具の個性化(Importance of individualizing a focus for a specific user)ルールを使用している場合でも、必要な原質の数は減少しません。
・活性原質(Radical Reagent)は通常の原質25ドラム分として使用できます。
・収束具のアップグレードを行なう場合、加工テストの所要時間は減りませんが、消費する原質や完成させるためのカルマ消費は差額分だけになります。
・消費する原質の等級は、継続テストに影響しません。