魔法能力の調整/『シャドウラン 5th Edition』ハウス・ルール09
01 前口上
この記事は新紀元社から発売されている『シャドウラン 5th Edition』日本語版(以下、SR5J)ユーザーに向けた、「非公式」のルール調整案(Tweaks)です。
記事の閲覧・利用に関する前置きは下の記事を参照してください。
02 魔法能力に関する調整
これは高カルマ環境で特に顕著になる、魔法能力者とそれ以外との格差を調整するためのルール調整案です。一部のキャラクターにとっては純粋な弱体化になるため、取り扱いには注意してください。
03 収束具の調整(SR5J,p.324)
呪文収束具、精霊収束具、武器収束具、魔力収束具など、ある技能テストにダイスプールを提供する収束具は、使用者の【魔力】の半分(切り上げ)が追加ダイスの上限となります。
04 精霊による「支援」の調整
束縛した精霊によって「錬金術や魔術の支援および学習の支援」(SR5J,p.308)を行う場合、単純に精霊の【フォース】のダイスプールを加えるのではなく、精霊によるチームワーク・テストとして扱います。
精霊はチームワーク・テストのために複雑動作を使用しなければなりません。1回の助力で精霊の【フォース】に等しい回数までチームワーク・テストに参加させることができます。精霊は【フォース】の2倍に等しいダイスプールでチームワーク・テストを行います(結果としてリミットも+1されます)。精霊が該当する魔法系能動技能を習得している必要はありません。精霊に他の助力を使用したり、戦闘に参加させたりすると、チームワーク・テストの残り回数は失われます。複数の精霊から同時に「支援」を受けることはできません。また、1回の技能テストにつきチームワーク・テストを行なえるのは1回だけです。
補足:Stalwart Ally(Forbidden Arcana)の資質を取った場合の同盟精霊(Ally Spirit)は、上記の支援を行うか、ドレインへのダイスプールを提供するかのどちらかになります。
05 クリッター・パワーへの抵抗
クリッターが【魔力】を使用するテストを行うタイプのクリッター・パワーを使用した場合、その抵抗には資質の「魔法抵抗」、《呪文耐性》のアデプトパワー、呪文対抗など呪文に対する抵抗にダイスプールを提供するものがすべて適用されるようになります。
06 《隠蔽》パワーの調整(SR5J,p.401)
《隠蔽》パワーは【センサー】やセンサーのレーティングを用いたテストにも影響するようになりますが、【魔力】の半分(切上)だけセンサーによるテストのダイスプールを減少させます。
07 《接着》パワーの調整(SR5J,p.404)
《接着》パワーを使用した時、最初にクリッターの【魔力】+【意志力】対【筋力】+【強靱力】のテストを行い、クリッターが勝てば対象を接着できたことになります(最初に抵抗する際には、対象はいかなる動作も使用しません)。対象は複雑動作を使用して脱出の試みができます。このテストは【筋力】+【強靱力】または〈脱出〉+【敏捷力】[身体]のどちらかになり、ヒット数分パワーの純ヒットを減らすことができます。純ヒットが0になった場合、対象は接着された状態から脱出します。