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格闘技の調整/『シャドウラン 5th Edition』ハウス・ルール10

01 前口上

 この記事は新紀元社から発売されている『シャドウラン 5th Edition』日本語版ユーザーに向けた、「非公式」のルール調整案(Tweaks)です。 
 記事の閲覧・利用に関する前置きは下の記事を参照してください。


02 格闘技の調整

『ラン&ガン』収録の格闘技(『ラン&ガン』日本語版p.128)ルールを調整します。このルールは格闘技を習得したキャラクターが、より多くのカルマをその格闘技や技能のために費やすよう誘導するものであり、多くのカルマを得たプライム・ランナー向けの調整です。

03 格闘技スタイルと技法の調整

 この調整では、格闘技スタイルは技能の専門化としては扱われません。通常の技能ポイントやカルマを消費して技能を専門化することはできます(その際に分野として特定の格闘技を選択することも可能です)。格闘技スタイルを習得した際、技法をひとつ習得できる点に変更はありません。


 格闘技スタイルを習得した際、そのスタイルに対応する能動技能のうち、最も高い技能値によって、「格闘技ランク」を決定します。格闘技ランクの初期値は1で、最も高い技能値が6/9/12の時に+1されます(最大4)。この技能値はパワーやインプラントで強化されていない自然な技能値だけで判断されます。銃火器を使用する格闘技スタイルは〈小火器〉技能グループ、〈自動火器〉、〈長銃〉および〈ピストル〉の技能値を参照できます(※)。

※もし、GMやプレイヤーに何かこだわりがあって、「この技能は〈ピストル〉でランクが決まるようにしたい」等の制限をつけるのであれば、そのようにしても構いません。

 キャラクターがいずれかの技法を使用する時、または使用するのに特定の技法の習得が前提の動作を行う時、キャラクターにとって有利な「不利な修正の打ち消し」「ダイスプールへの修正」「リミットへの修正」「ダメージへの修正」「AP修正への修正」のいずれか1つが「格闘技ランク」倍されます。「二刀流攻撃」のようにダメージと【精度】の両方を修正する場合はどちらか好きな方を選べます。

 例えば「ヘイメイカー」(『ラン&ガン』p.123)の動作を格闘技ランク4のキャラクターが使用した場合、ダメージは+4されますが、相手の防御テストへの修正は+2のままです。残念ながら、「追い込み」で相手を移動させる距離や「蹴り攻撃」のリーチは4倍にはなりません(もちろん、「噛み砕く顎門」のダメージも)。
「不利な修正の打ち消し」によってダイスプールへの修正がプラスになることはありません。
 同じ技法を複数習得した場合、効果は重なりません。
「一つ覚え」で習得した技法については、常に格闘技ランク1として扱われます。


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