【ヒメヒナ考察】「ハレ」の歌詞考察(2023/4/29時点)
こちらの考察も一度PowerPointにまとめたものをテキスト化したものです。自動翻訳用って感じですね。
考察まとめ
この考察の説明にあたっては、先に結論から見せた方がいいと思ったので最初にまとめ考察を持ってきた。
歌詞をさらっと読んできて横に置きながら見るとより私の考察意図が伝わると思われる。
これは"永遠"の世界から世界構造を変えて(あるいは変えるために)未来へ進み出すシーンを描いた歌。
このアクションから想定される成果物は「新たな世界」。
声魂と鐘を揃えることはそのための条件。
これらに共通する特殊な特性は「時間」。
これはこの永遠の世界が恐らくある時間を切り出された構造をしているからなのだと思われる。
このアクションは"始まり"であり、恐らくこれから彼女たちは別れて世界を巡ることになるのだろう。
その目的は"世界を繋ぐこと"。彼女たちは世界を繋ぐ糸になる道を選んだということになる。
きっとそれは自己犠牲的行為かと思われるが、『ここで会おう』から再会の計画性もあるのではないかと思われる。
声魂と鐘
📌声魂
こだまの本来の意味は反響する現象の方を指している。
それを「声」「魂」と言い換えてることからここに音に意思があることがわかり、チクタクトクからそれが時間と関連していることがわかる。
📌鐘
「時の鐘」という言葉から鐘の特性に「時間」が含まれていることが予想される。
また、この鐘は彼女らが起こすアクション(世界改変)のキーアイテムであることも読み取れる。
鐘といえば希織歌のキービジュアルにもあった。
ちなみにこの鐘にはチェコ語で「Naděje」と刻まれており、その意味は「希望」。
「Sing a Ring of Bell.」
直訳すれば「鐘の輪を歌う。」といった感じになる。
熟語の意味もあるらしく、「何かを思い出す、あるいは何かが聞き覚えがある」という意味とのこと。
まずは「鐘」と「歌」に着目して考察する。
この表現は彼女たちの世界改変のためのアクションを表しているのではないかと思っている。世界改変のためのポイントは各世界の人々の心を動かすことにあると仮定すると、歌というのはとても良い手段になり得る。たとえ言葉が伝わらなくても歌にはその力がある。鐘はこの世界渡りをするための手段という位置付けなのだろう。そして、このアクションで世界の人々の心を一つにすることで次の世界への扉が開くのではないだろうか。
では、「何かを思い出す、あるいは何かが聞き覚えがある」という意味の方の考察をしよう。
記憶に関するということで、こういう物語はどうだろう。
永遠の世界で荒みきった人々が忘れてしまった純粋な希いを歌の力で呼び覚ます。
先ほどの考察のように人々の心を一つにすることが目的で、それによって特殊なギミックが作動するあるいは心を一つにしてから世界を一つにしないと同じことを繰り返すなどの事情があるのであれば意味は通りそうなところ。
協奏
協奏という言葉には管弦楽器の演奏的な意味合いの他に「複数の構成要素が連携し合う」という意味がある。さきほどの「Sing a Ring of Bell.」の考察の流れで考えるとこの意味も通るし、もちろん演奏的な意味合いともマッチする。
最後の「鐘奏」は上で考察した「協奏」の意味から鐘が重要であるということをさらに強調した表現だと考えている。
世界の問題
様々な愛や欲望から“永遠”の機能を持つ世界が誕生したのだと思われる。そして、その大きな特徴は「時間」であることが読み取れる。
私はそこから想像を膨らませて、この世界はある時間を切り出して創られたという仮説を立てた。
この不変の世界では恐らく"永遠"に固執しすぎて歪んだ愛を形成してしまったのではないだろうか。それが発展して疫病や戦争が蔓延る世界となったのではないだろうか。そして、当初の目的である永遠さえも達成されなくなってしまったのではないだろうか。
糸
ヒメヒナ楽曲頻出ワードの一つ「糸」。
「あどけない世界に止まない歌を」からもわかるように、この「糸」には世界と世界を繋ぐという意図が含まれている。
…糸(いと)に意図(いと)が含まれている…ヘヘヘ…。
彼女たちのこれからのアクションは世界を一つ一つ巡りこの「糸」を通していくことではないだろうかと考えている。彼女たちはこのアクションのために人間であることをやめて神のような存在になる決断をしたのではないだろうか。恐らくは「自己犠牲」という意味合いで…。
さらに考察を飛躍させると、これらは「田中ヒメ太陽考察」にもつながってくるのではないかと思われる。簡単に言うと、世界を救うために太陽(神)になるという考察だ。
『ここで会おう』
別れの言葉ではあるが、「また会おう」とは違って場所の指定があることから再会を強く意図していることが伺える。
希望的観測ともとれるが、先ほどの世界を繋ぐという考察からこの旅の最後に全ての世界の糸を結ぶという仕上げの工程があると考えてもいいかもしれない。その後の事を予定しているかどうかは別として…。
振り返りおすすめ楽曲
📌声魂関連
・「こだましがみ」
→いろんな表現変換があるかもしれないが一旦「こだま」が出てくるのはこれ
📌糸関連
・「あどけない世界に止まない歌を」
・「Hello, Hologram」
・「フリコドウル」
→表現の違いを考えてみよう。
📌全体考察
・「ヒトガタ」
→「幕開きの世界」「嘆け賭け枯れるはヒトの待つ未来」など今回の歌詞と符合するところが多い。
キンコンカンコン
「キンコンカンコン」で「学校のチャイム」を想像した人はいないだろうか。私はここから学生服ヒメヒナが物語に登場するのではという気がしてならなくて困惑している。今までこの学生服は考察の対象外としていたのでちょっと焦っているのだ。
あ、ここからの話は思い付きだけで話すのでしっかりした考察ではない。私が一人で勝手に悩ましいって話だ。
学生服ヒメヒナが登場するのは彼女たちの作詞曲であり、私の中ではこれらの楽曲は「夢景色」のように「今」の彼女たちを描いているものと解釈している。だからこそあのいかにも凄惨な物語と時代を同じくはしていないのだと考えていた。
あれは活動以前の物語ではない…はず…なんだ…。え、この前提は崩れるのか?そうするといろいろと個人的に困ることがあるのだが……。ま、まあ、それは置いといて。
作詞した内容は一旦考慮から外しておいて、キンコンカンコンと学生服が紐づくものだと仮定した場合の話を考えよう。
学校のシーンの文明レベルは我々の世界と同じ現代レベルのもの。このような背景描写がされている楽曲はヒトガタ、水たまりロンド、うたかたよいかないで等があげられる。ヒトガタは置いておくにしても基本的には現実世界(我々との今の世界のこと)が根幹の曲(だと思っている)。なのでWWWのような仮想世界ではなく現実側の世界の話じゃないかとは思う。
視点を変えて「キンコンカンコン」が、凄惨な物語の過去と掴み取った未来世界線の境界を表現しているのだとすればどうだろう?この過去にあたるのは、ここまでで考察した「世界を繋ぐ作業」の完了までをイメージしている。それならこれまでの現代軸は生きるのだがこじつけ感はすごい。
普通に単純に鐘の音を「キンコンカンコン」と表現したと思えばいいじゃんってのはわかってるんだ…。わかってるんだ…。