【ヒメヒナ考察】「愛包ダンスホール」の歌詞とMV考察
タイトルを読む度にどこかの戦闘民族が顔を覗かせてきて悩ましくなっている今日この頃。ようやくMVの考察まで終わったのでこちらにもアップしていきます。今回の曲はなんだか今までの曲からガラリと印象が変わったような感覚です。内容的にも新章へ突入した感じがしています。新章を感じているせいか個人的にこの曲の考察難度はかなり高かったです。理数科目も出てきましたので(ゲロゲロ)。抽象度がかなり高いのでこれからやっていく考察の一つの切り口として読んでもらえればと思います。
歌詞考察、MV考察の順で掲載しています。(目次でジャンプもできますよ。)
歌詞考察(2023/12/9時点)
📌π
今回の歌詞では「割り切れない気持ち」「終わりがない(無限性)」の2つの意味で使われていると思われる。
ゴゴさんがポストしていたフィボナッチ数列の件を考えると、対比をするなら有理数(フィボナッチ)と無理数(π)の相容れない感じ(割り切れない気持ち)と、増え始めたら無限に続くという無限性の共通点が挙げられそう。
📌π+ボレロ+おかわり
πは無限性、ボレロは同じメロディを繰り返す曲、おかわりは繰り返しという特徴を考えると、無限の時間の中で同じことを繰り返していくという意図で使われているのではないだろうか。
また、「おかわりはアンコール次第ね」のフレーズから繰り返しにはアンコールのような気持ちや意思が必要だったりするのではないだろうか。
世界がロックしたとかいう表現と関連付きそうだが今回は深掘りしない。
📌ロボ人、幻人、猿人
この言葉からこの世界には3つの人種が存在しているように見える。これまでの曲にも出ていたのでそこは疑わなくてもいいだろう。そして、これらの人種は対立している。戦争状態にあると考えてもいいとだろう。
📌今回の解釈軸について
少し早いがここからの考察軸について一旦書いておく。
今回の歌詞の解釈は以下の2軸に分かれると思う。
・対立関係にある3人類を強制的に統合した
・過去争っていた3人類が時間と共に和解し、未来で垣根無く仲良くしている
特報動画を見ると後者寄りの印象が強まるところであるのだが、戦争状態に関する説明が難しくなりそうなので今回の考察軸は前者側の方で進めていく。
📌汗ばんだらガンダーラサンサーラ
ガンダーラは、現在のパキスタン北西部に存在した古代王国で、宗教的には仏教の歴史が長いので仏教要素として見てもいいかも。
サンサーラは、サンスクリット語で「輪廻転生」で、Wikiを見るとインド系の哲学でヒンドゥー教や仏教の考え方に影響した思想のように見える。今回の考察では宗教はこだわらず輪廻転生の概念だけ拾うでいいだろう。
汗の要素はちょっとわからないが、例えば地球温暖化による水位上昇のような天災が訪れていてノアの箱舟のような退避をしようとしているのかもしれない。
現時点では、輪廻転生だけ見ればいいかなと思う。
📌パイ状態って?
読むとこれは3人類が一つの箱(オーブントースター)に集められている状態に見える。その中で愛しあっているように見える。
ここで気になるのは、この3人類は対立関係にあるのではということ。それが愛しあうのはよくわからない。また、再会やWi-Fi表現から物理的に遠く離れた人も集められているのかもしれない。特殊な技術が使われいると思われるが具体的な技術はまだ不明。
📌愛しあう3人類?
先ほど疑問に思った3人類が愛しあうという話への疑問について掘り下げよう。ここで出てくるのが「対立関係にある3人類を強制的に統合した」という軸だ。では、この背景を考えると狂気的に思える愛の感情だがこれが人為的にそうなっているのだとしたらどうだろう。一つ思い当たるものがある。マザードラッグだ。あの薬は精神に作用している。あの薬が作られた本当の理由はこの「3人類が愛しあう」という状況を作り出すためのものではないかと睨んでいる。それゆえの、ラブリーカルト。
📌イマジンオール ザ ピーポー
ジョンレノンのImagineの歌詞を見ると、国家や宗教による争いの無い人類皆仲間の世界を夢想していた。宗教要素を出してる中でこれを持ってくるかと思って笑ってしまった。きっとこの世界での争いの種はこういったところにあるのであろう。人種差別とかね。
では、この「パイ」にするというのは人種差別を無くすための思想の強制が目的なのだろうか。今回の結論からすると、その答えは否であると予想している。もちろん平和は望んでいると思うが、もっとスケールの大きいところに目的があると見ている。
📌仮説「異種交配」
このパイの目的は種の進化ではないかと考えている。
これまでの曲で世界は戦争や汚染によって蝕まれている状態にあることがわかる。もしもそれによって3人類が絶滅の危機に瀕していたのであればどうだろうか。もしもその3種の人類の特徴を兼ね揃えた人種が作れれば人類が生き残れるのだとしたら。種の進化を目的とした異種交配計画が立ち上がってもおかしくはない。
あらすじにしてみると以下のような感じだろう。
人類は天災や戦争の影響で絶滅の道を辿ろうとしていた。(種の期限)
人間、ロボ、幻人の3種の人類はそれぞれ生き残るための要素が足りていなかった。
絶滅を回避しようとしたある科学者は一つの可能性にかけた。(これがハイムかもしれない)
3人類の交配による人類進化。
汚染された世界が元通りになるまでの間、永遠とも思われる時間をかけ種の交配を繰り返し環境に耐えうる人類を創り出すという計画だ。
長期保存と人類進化。
琥珀の身体
これは人類存続の希望を込めた、人類進化の"神話"のゲーム。
📌「琥珀」
さて、ここで「琥珀」の文章をおさらいしておこうか。
後半の展開はさておき、かなり親和性の高い話のように感じられるのではないだろうか。
📌「パイ」の外の人物
このパイ化計画を推し進めた科学者はおそらくこの影響の外にいるのではないだろうかと考えている。ハイムがそうなのかもしれないが、錫杖の男も候補には入るだろう。彼らがなぜ外に残ったのかは不明だが、パイの中と外で"世界が分かれる"という構図で捉えると何かいろいろと繋がってきそうな気配がありそうだ。
もう少し抽象度を上げた解釈としては、このパイ化自体はそこまで壮大なものではなく細胞研究の机上の計算をしているだけとかもあるかも。
実行フェーズの具体性が分からない以上検討の幅は持っておいた方がよいだろう。
この歌詞考察をした後にHello,Hologramの歌詞を読んだら、キーワードの使い方の方向性がなんとなく合っていそうと感じられた。もしよかったら合わせてそちらも確認してみてほしい。
MV考察(2023/12/27時点)
📌MVストーリーの大筋
MVの大筋のストーリーがあったのでまずは整理という意味合いで並べていこう
ここで気になってくる点をまとめてみよう。
・全人類公正舞踏会とは?
・パイ表現はどう解釈したらいい?
・ロボ君について
・ヒメが倒れることについて
・Vtuber達はどう解釈する?
・キャロルズについて
・彼女らはなぜπと物理学について学んでいるのか
・花と柱のシーンについて
・宇宙要素について
📌全人類公正舞踏会とは?舞踏会参加者ってどういう基準?
全人類公正舞踏会というお題目から人種差別に関するものであるということが察せられる。
参加者を見るとロボットと架空の生き物といった感じに大別できそう。
これをロボ人と幻人としてカウントすると、猿人の存在が気になる。
ヒメヒナや他参加者の中にいるかもしれないがぱっと見で見えない以上、いないor少数派として解釈するのが妥当と思う。
また、HolyTowerの招待状の文に「ネジを長くしてお待ちしております」の一文があることから主催はロボ人である可能性が高い。
対立関係を考えると猿人がいないのも納得できる。
📌パイ表現はどう解釈したらいい?
最初これを自分の歌詞考察と紐づけようとしたのだが、ちょっと今紐づけるのは時期尚早かもしれないと思ったので構造分解だけしておこうと思う。
まずは、箱に人と水とレモンが入っていてそれを熱しているという構図だけ頭に入れておけばいいと思う。
この構図を元にして様々な場面でそれぞれの要素に置き換えられていくのだと思われる。
ライブとか一つの物事を指す表現でないだろう。
となると重要になるのがそれぞれの要素がどういう役割や意味合いを持っているのかということ。
恐らくこの側面の深掘りが今後なされていきそうなので、キーワードの属性にはアンテナを立てておいた方がいいだろう。
📌ロボ君について
急にMVに出てきたララスタのロゴにもいるロボ君。呼び名はHolyTowerでヒメヒナも言っていたので「ロボ君」呼びで確定していいだろう。
ロボ君について言及するなら「胸の数字の変化」と「おかわりボタン」の2点だろうか。
・胸の数字の変化
ロボ君の胸の数字は前半と後半で「10011100011」から「3.1415926535」に変化している
この2進数の意味は分からないが変化後はπだ。
πについては歌詞の中で感情との関連を示唆されている他、MV内でもヒメヒナからパイを受け取ったあたりから感情豊かになってきているので恐らくは「感情を得た」という状態なのではないだろうか。
ただ、パイを受け取る前に泣いているのでパイ自体に感情の獲得効果があると考えるのは早計な気がする。あくまでダメ押しの一手ぐらいに考えることにしている。
なぜ泣いていたのかについては分からない。
・おかわりボタン
0時を越えて消灯した後、おかわりボタンを押す事でVtuberステージが再び開放された。
これはこれまでにも出てきたアンコールや繰り返し要素のことだろう。おかわり自体が具体的に何を指しているのかは現段階ではまだ分からない。
なのでこちらも構図を捉えることにしよう。
ロボ君は率先しておかわりボタンを押し、ヒメヒナ、Vtuber、キャロルズ、他参加者達が踊っている。
しかし、ロボ君はせっかく踊れるのにその会場の外からその様子を眺めている。
彼の様子から決してそれは寂しいものではないようだ。彼がそう望んだのだろう。
キッチンのシーンに戻ってきたりもしているのでおかわりボタンの代償でいなくなるとかではないと思う。
あるいは、ロボ君とVtuberステージにいる人々には何か決定的な差があることを示しているのかもしれない。
なのでおかわり要素と人種についてはアンテナを立てておきたいところだ。
📌ヒメが倒れることについて
今回ので彼女の倒れる理由がただのドジではない可能性がかなり高まった。
倒れ方が危ないし、表情が真顔、そして一人なので誰かに対するボケでもない。
今回の倒れ方を見てすぐに思い浮かんだのがマザードラッグの這いつくばるシーンだ。
マザードラッグの影響なのか他の影響なのかは分からないが、ヒメの命は短いと考えた方がいいのかもしれない。
(んんん?2023年8月5日の招待状での舞踏会のシーンだよね?てことはその裏で倒れてたってこと?ここから1~2年の間にでかいエピソードきたりしないか?んんん?)
綾波的な展開かどうかは置いておくにしてこのあたりのものはあるものとして考えておくのがいいだろう。
参考にMVでヒメがこけてるシーンを集めておいた。
📌Vtuber達はどう解釈する?
結論から言うとまだ判断しかねる状態。
Virtualの存在ということから幻人枠に入っているものとして考えてはいる。
基本的に彼らが出てくるのはステージ上でのダンスなので直接的なものというよりかは属性だけを見つめておけばいいのではないだろうか。
📌キャロルズについて
今回は大きく絡んでこなかったがキャロルズも他Vtuber達同様に幻人枠なのでは無いかなと思う。
いや、もしかしたらあのVtuberステージにロボ人らしき者もいるので単に幻人という枠という話ではなく、新たな人類に進化したことを示唆しているのかもしれない。
📌彼女らはなぜπと物理学について学んでいるのか
大筋ストーリーから想像を膨らませるとロボ人が感情を得るための研究という風に捉えるのも一つありかと思う。
ただ、「ヒメヒナが?」というところで大きな違和感を覚える。となるとこれはまた別の誰かのシナリオをヒメヒナがMVを通して表現しているという構図と考えることはできるのではないだろうか。
例えばそう「ハイン」と「ハイム」とか。
少なくともハイムは単細胞核移植について研究していたので科学者であることが分かっている。他のMVでもこういったヒメヒナが代役を務めているものがあるのかもしれない。いやもしかしたらほとんどがそうなのかもしれない。
言い出すとキリがないので代役の件はこの辺にしておくとして
おかわりボタンを押すシーンでもこの図書館のシーンが出ている。
そこで彼女らは焦った様子でいてボタンを押したら手を上げている。
ここは感情の読み取り方によって解釈が結構変わると思う。
1.ロボ君の想定外の行動に焦っていてボタンを押されるのはまずいことだった。
2.消灯は機能の停止を指しており時間が差し迫っていて計算を急いでいて、ロボ君のおかげで再起動ができた
こんなところかと思うがおおむね2の方がありそうだとは思う。
📌花と柱のシーンについて
ここは構図で見てもよく分からないので要素を整理しておこう。
花は恐らくシャクヤクとアジサイ。
芍薬(シャクヤク)の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」
ピンクのアジサイの花言葉は「元気な女性」「強い愛情」
レモンの果実の花言葉は「熱情」「熱意」「陽気な考え」
(シャクヤクはちょっと蕾の形が違うかもしれない)
一応シャクヤクは結婚の時に贈られる花でもある。
ここにある花や果実は愛に関するもので統一されているような感じがしている。
パイじゃなくてケーキというのも結婚を意識しているのかもしれない。
柱に関しては抽象的なシーンばかりで使われているのでよくわからないが、神殿のものであるなら神を意識しているのかもしれない。
海に関してはこういっただだっ広い中にポツンと物がある構図が多用されているので異常な水量というのは一つの視点として持っておくのがいいかもしれない。
もしかしたらノアの箱舟のようなシナリオもあったのかもしれない。
📌宇宙要素について
現実の宇宙の惑星とは別物として見てもいいだろう。少なくとも太陽系ではないと思う。ただ、地球らしきものは2つぐらい見える。こういうものもポイントになるのだろうか。
宇宙要素についてはまだまだ情報が少ないので何とも言えないがハロホロとの繋がりは強く感じてくるところではある。
あとHolyTowerのセトリから宇宙に近い曲とは何なのかを考えるのも一つの切り口かもしれない。となるとWWWやMR.VIRTUALIZERになってくるがバーチャルは宇宙にあるものというのは一つの観点として使えるだろうか?
ちなみにHolyTowerの招待状文からあの会場は地球とは別の惑星ではないかと考えている。
もしかしたら月面かもしれない。とすれば諸々の関連性も浮かび上がりそうなところだがまだまだこれからの分野ではある。
いかがでしたでしょうか?
MV考察が死ぬほど悩んでしまい、頭飛んでいきそうでした。具体化→構図→要素の順で考察粒度を落としていくのはありですね。マザドラに続き何やら不穏な考察結果になってますが、たぶんこの不穏はいずれ綺麗な形で飲み込みやすいストーリーに繋がっているんだと信じています(てかワシだけか?ざわざわしてんのは)。なので変なところで思考を飛躍させてロックしないように気を付けていきたいですね。
ヒメヒナやキャロルズ以外の姿形がはっきり描かれたのってこれが初めてかな?どすこいロボも外すなら初ね。あ、Vも。いや、どんだけ省くねん。まあでもこっから他の登場人物もどんどんMVに登場するんですかね?まだまだストーリーの在庫ありそうだから抽象表現は続きそうだけど、そろそろ何かの情報を固めにきたりするのかしら?でも1つ固めると結構連鎖はおきそうだからなかなか難しそうかな?ぴぃ!早く全貌を見たい!
何か一つに特化しててもいいから考察班がもっと増えてほしい…。脳みそ足らんぜよ…。