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人はなぜ人を好きになるのか?脳科学から読み解く「恋愛の仕組み」|YouTubeアウトプット
こんばんは!しーめいです。
またまた英語のメンテナンスの一環で、
耳聞きでYouTubeのコンテンツを
流し聞きしているのですが、
その中でも特にハマっている
チャンネルのシリーズがあります。
脳科学をテーマにしたトピックが多く、
非常に勉強になるのですが、
今回は「人が人を好きになる脳の仕組み」
について面白くわかりやすく
まとめられていたので、
皆さんにもシェアしたいと思います。
動画では、人が恋に落ちるメカニズムや、
長期的な愛を続けるために必要な要素、
さらには失恋の影響について、
脳科学の視点から解説されています。
私自身、こうした科学的な視点で
恋愛を捉えるのが好きなので、
とても興味深く聞きました。
それでは、動画の内容を整理しながら、
「恋愛と脳の関係」について解説していきます。
1. 恋愛は「段階」ではなく「脳のシステム」
多くの人は、恋愛を「出会い → 恋に落ちる → 深い愛情」という段階的なプロセスと考えがちですが、スピーカーのヘレン・フィッシャー博士はこれを否定します。
彼女によると、恋愛は「段階」ではなく、「脳の3つのシステム」によって成り立っているとのこと。
① 性欲(Sex Drive)
•目的:生殖のために、広い範囲の相手に興味を持つ
•ホルモン:テストステロン・エストロゲン
② ロマンティック・ラブ(Romantic Love)
•目的:1人の相手に集中し、結びつきを強める
•脳内物質:ドーパミン(快楽・興奮)、ノルアドレナリン(興奮・集中)、セロトニン(執着)
③ 愛着(Attachment)
•目的:長期間パートナーと結びつき、子どもを育てる
•ホルモン:オキシトシン(愛情・絆)、バソプレシン(信頼・保護本能)
つまり、恋愛とは
「性欲・ロマンティック・ラブ・愛着」の
3つの脳のシステムが組み合わさったものであり、
これらのバランスが恋愛の形を決めるのです。
2. 恋をすると脳はどう変化するのか?
フィッシャー博士は、
恋愛中の人の脳をMRI(機能的磁気共鳴画像法)
を使ってスキャンする実験を行いました。
恋愛中の人に「恋人の写真」と
「何も感情が湧かない人の写真」を見せ、
それぞれの脳の活動を比較したところ、
恋愛中の人の脳には特定の部位の活動が
活発になる ことが判明しました。
① 腹側被蓋野(VTA:Ventral Tegmental Area)
•ドーパミンを放出し、「快感・やる気・執着」を生む
•これは、コカインやギャンブル依存と同じ脳の仕組み
② 側坐核(Nucleus Accumbens)
• 依存症と関連する脳の領域
• 恋愛は「中毒」 に似た現象を引き起こす
つまり、恋をすると脳は「強烈な報酬システム」を作動させ、相手に対して執着し、没頭するようにできているのです。
3. 失恋の脳への影響:なぜ忘れられないのか?
では、恋愛が「依存」のような状態を
生み出すとしたら、失恋はどう影響するのでしょうか?
フィッシャー博士は、
「失恋したばかりの人」の脳もスキャンしました。
結果、以下のような脳の活動が見られました。
① 依然として腹側被蓋野(VTA)が活発
•「別れたのに、まだ相手を求めてしまう」
•これは、薬物依存と同じ仕組みで、急にドーパミンの供給が絶たれることで「渇望」が生まれる
② 身体的な痛みと同じ領域が活性化
•失恋すると、実際に身体的な痛みと同じ脳の部位(前帯状皮質)が活動する
•「心が痛い」という表現は科学的に正しい
つまり、失恋は脳にとって「薬物の禁断症状」と「身体的な痛み」の両方を引き起こす強烈な体験 なのです。
4. 長続きする愛の条件とは?
では、長く愛を続けるためには
どうすればよいのでしょうか?
フィッシャー博士は、長年幸せに結婚生活を
続けているカップルの脳を調査し、
彼らの脳にも恋愛中と同じ脳の活動が
見られる ことを発見しました。
では、彼らはなぜ愛を長続きさせることが
できたのでしょうか?
① 性欲を維持する
•定期的なスキンシップ(手をつなぐ・ハグ・キスなど)がオキシトシンを増やす
•セックスがテストステロンを増加させ、さらに性欲が高まる
② 新しいことに挑戦する
•新しい体験(旅行・趣味など)を共有すると、ドーパミンが分泌され恋愛感情が活性化
•マンネリを防ぐために、刺激のある活動を定期的に取り入れる
③ 愛着を育てる
•日々のスキンシップがオキシトシンを増やし、安心感と信頼を高める
•「ありがとう」などの感謝を伝えることで、ポジティブな愛着が深まる
つまり、「性欲・恋愛・愛着」の3つの脳システムを意識的に維持することが、長続きする愛の秘訣 なのです。
さいごに
今回の動画では、「恋愛と脳の仕組み」について
非常に論理的に説明されていました。
•恋愛は3つの脳のシステム(性欲・ロマンティック・ラブ・愛着)によって成り立つ
•恋愛中の脳は依存状態になり、相手に夢中になるようにできている
•失恋すると、脳は薬物の禁断症状と身体的な痛みを感じる
•長続きする愛には「性欲・新しさ・愛着」の3つを維持することが重要
恋愛を「感情」ではなく「脳の仕組み」として捉えることで、より良い関係を築くヒントが見えてきそうです…!
最後に、今回の内容のもとになったYouTube動画はこちらです。
🔗 YouTube: Why Do We Fall in Love? | Helen Fisher