年に3回、恋人から贈り物をもらえる?中国における恋人たちのための日。
日本で恋人たちのための日といえば、バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマスくらいでしょうか。
基本的にクリスマスは、するにしてもプレゼント交換と思いますし、バレンタインデー&ホワイトデーも、贈り物を頂いたらお返しをする。
これが、日本では一般的な考え方だと思います。
もらいっぱなしでOK!な中国人女性
面白いなと思うのがお隣の国、中国。
彼女たちには年に3回、女であるというだけでもてなされる日があるというのです。
その日とは、以下の3つ。
具体的に見てみたいと思います。
情人节は「恋人たちの日」
中国では情人节(チンレンジエ)と呼ばれる日が年に2回あります。
共通点は「恋人たちのための日」であるということ。
恋人限定イベントであり、「男性が女性に愛を伝えプレゼントを贈る日」となります。
また贈り物だけでなく、ロマンチックなデートを設定するのも男性の役目。
自宅で料理をもてなしたり、ディナーに連れて行ったり。
映画を観てから食事、というのも定番コースのようです。
5月20日は表白日「告白の日」
520 の音は「愛してる」を表す「我爱你」に似ています。
そのことから情人节と同様、「男性が女性に愛を伝えプレゼントを贈る日」となったようです。特に若者の間で定着しているとか。
七夕と同じく、中国版バレンタインデーとも言われます。
プレゼントではなくお金を贈ることも普通
中国での支払は基本、アリババ社のAlipayか、テンセント社のWeChatPayが主流。
これらのアプリには「红包(ホンバオ)」機能といって、電子マネーをお年玉のように包んで贈ることができます。
この红包は、通常は上限200元ですが、情人节と5月20日だけは、上限が520元になるそうで。
この機能を使って、520元(約1万円)を贈る男性も多いそう。
少しリッチなカップルは、普通の送金機能を使って、1314元(約2万5千円)を贈るとも聞きます。
(1314: 一生一世「一生一緒に」をもじった金額)
少しだけ社会面的な話も。
ただしこれらのイベントは、恋人やパートナーがいる女性限定。
独り身の場合は「单身狗」、
「独身の犬」という意味の言葉もあるくらいだそうで。
恋人がいないと肩身が狭く感じるのもあるあるのようです。全ての女性が恩恵を受ける日、という訳ではないみたいですね。
そして、大人になれば恋人がいないことに肩身を狭く感じる一方、中高時代は、恋をしていると肩身が狭い思いをするらしいのもこの国。
学歴社会で受験競争激しい中国では、恋愛によって成績が落ちることが何よりもタブー視されるそう。
10代の思春期の恋は、「早恋(ザオレン)」と呼ばれ、学校の先生や周囲の大人たちから距離を置くよう諭されたり、別れさせられることもままあるそうです。
大学生から恋愛解禁となるも、20代でパートナーが出来ないと、今度は「遅い」と言われ始める。
最近は、都市部に出て結婚より仕事を選ぶ女性がいたり、特に貧しい農村部では結婚できない男性も増えている模様。
経済格差の大きい中国ならではの悩みで、抜本的な策も今のところないみたいですね。
最後にもうひとつ気になるのが、贈り物を贈るのは常に「男性→女性」の一択である点。
「女性にお金を払わせるなんて男らしくない」という考え方が根底にあり、お金は基本的に男性が全額払うそう。
女性にとっては嬉しい話ですが、お金がない男性は恋愛出来ないということにもなりますかね…?どうなんでしょう。
多様性にも乏しいな、と少し思ってしまうこの観点。
誰もが大切な人に「愛を伝える日」とすることは、やはり難しいんでしょうかね。
以前、ヤンちゃんのYoutubeで、「中国は民間レベルでは、LGBTに対して寛容だ」という動画を見て、とても勉強になったのですが。↓
つい最近、5/18のニュースで、「北京LGBTセンター活動停止。中国では性的少数者への圧力が年々強まる」との記事が出ていました。省によっても温度差あるのでしょうが、今後どうなるのでしょうか。
年3回の「恋人たちの日」は、一部の恵まれた男女カップルだけが享受できるイベントとも言えるかもしれませんね。
まとめ
・中国には年に3回、男性から女性に愛を伝えプレゼントを贈る日がある。
・バレンタインデー、七夕、5月20日は、中国人の恋人がいる男性は要注意。
・色々と書きましたが、やはりこれらの日に淡々とパートナーの為に尽くすことができる男性は、懐が広くてカッコいいですよね。
・こういうイベントを活かしていつまでもラブラブでいたいですね。
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