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山と貝

沖縄に移住して10年たった今、辿り着いたのは地殻変動でできたカルストの山の麓のログハウスみたいな山小屋。

周辺の山々も美しい円錐の形をしていて、まるで自然のピラミッドみたいだなぁといつも思っている。

円錐カルスト(タワーカルストとも呼ばれる)

ここ本部今帰仁は今から約2億年以上前の石灰岩の大地で海山の上に広がるサンゴ礁だったものが石灰岩となってプレートの動きとともに付加され、いまの場所に持ち上げられたもの。

つまり地球暦で言ったら太古昔はここも海。

それが自然の成立ちで今はカルストの山々を形成している。

そんな地球のロマンを感じながら山に登るのが好きで、新月や満月、誕生日などエネルギーが高い時に高い場所で感じたくて よく山に登る。

そんな海の生き物を起源としている石灰岩の山ではいろんな動植物に出会う。

特に珍しいのが野生のサクララン。
華奢で可憐な色合いと見事な球体に感動。

野生のサクララン

山に入ると、ここから別次元みたいな感覚も覚え、すごい存在感の木や岩もたくさんいらっしゃる。

何年ココにいるのだろうと枝振りが立派なガジュマルに目がくぎ付けになっていたら、ひときわ目立つ白と黒のストライプが美しいランドスネイルが幹に…

ヤマタカマイマイ

陸の貝といったところだろうか🐚

よくアメリカでは land snail と親しまれ、貝殻の収集家もランドスネイルを集めているのを見たことがある。

あとよく見かけるのはヤンバルマイマイ🐌
生を全うした脱殻がたくさん。

よく庭にたくさんいる。

ヤンバルマイマイの殻

そして人間に害があるカタツムリとして知られるのがアフリカマイマイ。

アフリカマイマイに寄生している広東住血線虫は、ヒトに寄生した場合、好酸球性髄膜脳炎を引き起こし場合によっては死に至るので絶対に触ったら危険な陸産巻貝。

アフリカマイマイの殻
生きている時は全体が茶色

山の頂上付近のカルスト化した岩の中にぴったりハマっていた。

そして鮮やかなアオミオカタニシ。
初めて見つけたときは綺麗な緑色に感動したのを覚えている。


アオミオカタニシ/オールチンナン(琉球語)

陸で出会う貝たちを観ていると、海の貝とは形は似ているが、色味がより鮮やかに進化したのが多い氣がする。

周りの木々や花に擬似化するためなのかな~とか考えるのが楽しい。

貝は地球上で2番目に種類が多い種族なので、まだまだたくさんいるだろう。

こうして山で出会う貝たちを観ていると、昔は海の中だったというのがすぐイメージできる。

山を歩いていると いろんな発見があり、行きより帰りの方がなぜか元氣で体が軽いのが不思議だ。

きっと自然界が発する高次のエネルギーに触れ、身も心も魂レベルで癒されているのだろう。

これだから山登りはやめられない。

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