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【注意事項必読】サクラ社の全貌に迫るーストーリー編ー【ノルクラ!SEASON1】

サクラ社のストーリー解説です。
ここでは簡潔にストーリーをなぞるので、全っっ然14000字超えました。出来るだけ適当に読んでください。
疑問が生じた場合は基礎編を、それでも分からなければ気軽にコメントを下さい。

【注意事項】


〇この記事は、VTuber 植峰ノルジュ氏の視聴者参加型Minecraft企画「ノルクラ!SEASON1」にて、筆者が作成した「SCP財団 × Minecraft」の二次創作である「サクラ社」の解説記事です。
植峰ノルジュ氏、Minecraft、SCP財団の公式設定とは一切関係ありません。
その為、本稿の記載を基にした、外部での発言は慎んでいただくようお願い申し上げます。

〇本稿の内容と配信時のノート等の内容に矛盾が発生している場合があります。なかには筆者の意図しないものもございますので、気づいたらnoteにコメントをお願いします。都合よく修正します。



0. ある世界の崩壊


1. Sub branch No.██████ は容易く手折られた

宇宙は枝葉の様に分岐し、その枝先の一つ一つに世界が存在し、我々もそのうちの一つに存在します。犬がボールを咥えて消え去るように消滅する世界もあれば、ドーナツが自身の穴に吸い込まれて穴の定義ごと無くなる世界もあります。

またとある世界も、舗装された崩壊の道を進んでいました。

              SCP-1150-JP

イネ科の植物の細胞がガラスのような構造を得て、ダイヤが目ではないレベルの破壊耐性を有し、その稲の地下茎が急速に伸びてすべてを破壊し、そのうえでこの特性をイネ科に空気感染してガラス稲を増やす。
そして、そのガラス稲が放出する物質は、イネ科以外の生命体すべてを消滅させる機能を有する。地球の意志によって。

…で、いいんですよね?

本家
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1150-jp
著者:Tutu-sh
この作品はクリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスの下に提供されています。

※ここからは二次創作です。


2. 悪あがき

そんなただのイネに崩壊させられた世界の財団は、限られたリソースでダメ元の手段をいくつも講じてきました。

その一つが「マインクラフトで現状を再現し、解決策を探る」というものでした。
どう考えても無謀です。どこかの小学生が発案したのではないかと疑われます。もしかすると本当にそうなのかも…。


とかく、マインクラフト上での実験は以下の要素と手順で進められました。

要素[現行版]
1. 出来るだけ現実世界が平和だった頃の状況を再現する(Modを入れない)。
2. 多人数で研究が出来る環境を提供・作成する。
3. 研究阻害要因となる新たな知的生命体を増やさず、また既に存在している知的生命体には実質的な不死身の肉体と物品のロスト防止等、可能な限りの支援を行う。

手順[現行版]
1. 上記の要素を持ったマインクラフト内で世界を構築する。またその際にSCP-1150-JPの性質を一部引き継いだソメイヨシノを観察可能な閉鎖空間で作成する。
2. 研究施設とその人員を再現し、そのうち一名にゲーム世界の事実を伝える(確実に事実を理解し、咀嚼出来る人物)。
3. 装置作成・並行研究のために外部機関のダミーを現実世界で運営し、アイテムの要求があれば作成する等、間接的なサポートを行う。
4. ゲーム内研究員のノートを基に、イネの駆除のヒントを得る。


そうして出来たのが、今回の話の舞台であるサクラ社でした。 




Ⅰ. 第四の壁は既に破壊された


1. マニュアルは改訂されるもの

このプロジェクトが発案・実行された時、その[手順]は今とは異なるものでした。

手順[初期版]
1. 上記の要素を持ったマインクラフト内で世界を構築する。またその際にSCP-1150-JPを観察可能な閉鎖空間で再現する。
2. 研究施設と研究員一名を再現し、ゲーム世界の事実を伝える(確実に事実を理解し、咀嚼出来る人物)。
3. 装置作成・並行研究のために外部機関のダミーを現実世界で運営し、アイテムの要求があれば作成する等、間接的なサポートを行う。
4. ゲーム内研究員のノートを基に、イネの駆除のヒントを得る。


地下研究所イメージ

最初、サクラ社の外観は無く地下施設のみ、いたのはMelissa一人のみ、外壁も全て鉄ブロックでした。

また、SCP-1150-JPそのものを再現するつもりだったようです。マインクラフト内のイネ科には小麦が該当します。その辺の草ブロックから小麦の種が出てくる世界なので、もし再現したらあっという間にGAME OVERです。

これについてはすぐに別の植物に変えることとなりました。
そこで白羽の矢が立ったのは、現実にもあり、同じ科の植物が少ないでした。


観光の様子

手順[初期版]
1. 上記の要素を持ったマインクラフト内で世界を構築する。またその際にSCP-1150-JPの性質を一部引き継いだソメイヨシノを観察可能な閉鎖空間で作成する。
2. 研究施設と研究員一名を再現し、ゲーム世界の事実を伝える(確実に事実を理解し、咀嚼出来る人物)。
3. 装置作成・並行研究のために外部機関のダミーを現実世界で運営し、アイテムの要求があれば作成する等、間接的なサポートを行う。
4. ゲーム内研究員のノートを基に、イネの駆除のヒントを得る。


ここからマインクラフト内で、崩壊に向かう世界を救う研究が始まります。


2. Misson1 マインクラフト内で最も硬い物質を発見せよ


さて、SCP-1150-JPの項目では、SCP-143と呼ばれる非常に硬質な桜の花びらが唯一伐採に使えるとの記載があります。

本家
http://scp-jp.wikidot.com/scp-143
著者:Kain Pathos Crow
この作品はクリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスの下に提供されています。

じゃあこの花びら使えば処理できるやん!」とお考えでしょう。

しかし、この桜の花びらの加工には1500℃の高温溶融炉が必要であり、加えていとも簡単に何もかもを切り裂くため、取り扱いも困難です。風が吹いたらリアル千本桜景義厳
そもそも、桜の花びらの開花を待つなんて時間は残されていませんし、花びらが足りるかどうかもわかりません。

そのため、一刻も早く別のアイテムを作成する手はずが必要なのです。



ビッカーズ硬さ試験機&操作用PC

Melissaは、まずマインクラフト内で最も硬質なアイテムを発見する必要があるとして、最初にビッカース硬さ試験機を発注・導入しました。

そうしてMelissaは手当たり次第に硬そうなアイテムの硬さを試験しました。

あらゆる土、あらゆる石、あらゆる金属…。
バイオームの違い、焼き方の違い、加工の違い…

それで得られた、SCP-143の代用となりそうなアイテムがネザーレンガでした。
得られたレンガのビッカース硬さは6800Hvであり、ダイヤモンド(7000Hv)にも近い値を出したことから、Melissaはその構造がどうなっているか注目しました。


3. 新たな(というか初の)仲間


Melissa「一人でこれ以上は無理だぜ、お上よ…。」

三人寄れば文殊の知恵という言葉がありますが、それは大天才でも同じ事。

Melissaは一人での研究に限界を感じていました。というより、プロジェクトの初期の初期段階だけは、一人で同じ視点を持ってやった方が効率が良かったと考えていたのでしょう。

そこで、以下の人材を欲しました。

・会社の手足として、研究を同時並行で手伝ってくれる人材
・会社のブレインとして、外部との取引や装置の発注等の面倒な重要な作業を行ってくれる人材


居室 研究員と補助員は向かい合わせになっている

そして来たのが他の五人でした。
人員は基礎編の「職員紹介」をご参照ください。



Ⅲ. レンガの硬さについて

1. Mission2 ネザーレンガの硬さの秘密を解き明かせ

こうして6人体制となったサクラ社は、ネザーレンガの研究を加速させました。

装置として「サンプル採取機」「サンプル燃焼器」「走査型電子顕微鏡」を導入し、地下室全体をネザーレンガに張替え、加えてその上に居室を建て、新たな研究環境を構築。
研究員達は協力してレンガの硬さ再現を目指して研究を進めました。


地下研究室全貌 試験機の類がある部屋とAnomalous保管庫用の2部屋で計6部屋ある。


高砂倉・作良コンビ

主な業務:レンガ解析用サンプルの調整
彼らは基礎に忠実なため、どの硬さのレンガでも一律の品質を担保して作業するのが得意です。
そのため、「サンプル採取機」「サンプル燃焼器」を用いて試料の調整を行っていました。



柵頼・久蔵コンビ

主な業務:レンガの解析
彼らは高い想像力を駆使して、限られた情報から新情報につながる手がかりを発見するのが得意です。特に道の物質に対する微細構造解析は先入観を排除する必要があるので、彼ら向きです。
そのため、「走査型電子顕微鏡」を用いた構造解析と、地下研究室を構築するレンガの経年変化観察を担当していました。



Melissa研究主任

主な業務:レンガの硬さ試験、フィールドワーク、研究のとりまとめ
専門家として優秀な部下の能力を買ったMelissaは、自分でやるよりも優秀な部下に実験をほぼ任せきり、自身は外に出てフィールドワークを中心に動いてます。
また、持ってきたサンプルやレンガ等について、「ビッカース硬さ試験機」を用いた硬さ計測をするのも彼女の仕事です。



Asa課長

主な業務:外部との連絡、装置及び施設の管理
Asaは面倒な仕事(Melissa談)をやってます。
ほぼ研究には関わっては来ませんが、部下が何してるかはしっかり把握してます。





2. 研究結果その1 「ネザーレンガの硬さの範囲」


ビッカース硬さ試験機の可動部 上の棒の先にダイヤが取り付けられており、それを試験片に押し付けた時の傷のサイズで硬さを判別する。

Melissaは硬さ試験を継続して行っていました。そこで得られた研究成果は次の通りです。

ネザーレンガのビッカース硬さ:3500~6800Hv
他にこれ以上の硬さを示す物質はダイヤモンド以外に存在しなかった。

この硬さは、現実世界でダイヤモンド(7000Hv)の次に硬いとされているコランダム(ルビーやサファイアの総称)のビッカース硬さ2100Hvを遥かに超える硬さです。
しかしながら、Melissaが興味を示したのはその驚異的な硬さだけではなかったようです。

ネザーレンガのビッカーズ硬さは、コランダムを易々と超えた上で非常に幅広い硬さを示した。同じものと思われたレンガには何かしらの差が存在することが分かった。
この研究の当初の目的は、SCP-143の花びらのような規格外の硬さを持った材料の開発である。ネザーレンガの硬さに差があるという事は、その数値を司る何かしらの要素があるということであり、その硬さを我々の手で変えられる可能性があることを指す。つまり、ネザーレンガには研究目的の達成の展望が隠されていると考えられる。
よって、今後サクラ社ではネザーレンガの微細構造と構成物質について研究を行い、その硬さの再現と最適化を目指す。

                          Melissa

要するに、レンガの硬さが色々あるので、それぞれ素材やら作り方やらが違うはず。それを解明して作り方を研究すれば、もっと硬い物質を作ることが出来るのでは?
という考えに至ったわけです。



3. 研究成果その2 「ネザーレンガの組成と微細構造」

旧:走査型電子顕微鏡室 今はもぬけの殻


柵頼・久蔵コンビがレンガの組成をSEM-EDX*で解析しようとしたのですが…。

久蔵「まんじりともなんも見えねぇっス」

レンガは顕微鏡に像を写すことはなく、その後観察方法を多く試したものの全く何も見えませんでした。

ネザーレンガは組成どころか、その微細構造すら見せてはくれなかった。画面を写してもすべてが闇。走査型電子顕微鏡ではネザーレンガは観察できないということらしい。
よって走査型電子顕微鏡は無用の長物として外部へ移送、部屋は新たな観察方法が見つかり次第装置を配置する場所を確保する必要があるため、空けておくこととする。
                            柵頼

*SEM-EDX:電子顕微鏡とX線解析を用いた元素の特定方法。元素にX線を当てるとその一部を吸収するが、その吸収するX線は元素ごとに決まっているという性質がある(特性X線)。それを利用して、全く未知の物質でもX線を当てることで元素の種類や濃度が分かる。




4. 研究成果その3 「ネザーレンガの素材」


サンプル燃焼器 実際にモノを燃やせる


そんななか、サンプルを燃焼したらイレギュラーな出来事が起こりました。

高砂倉「こんなん出ましたけど~」
久蔵「古いっスよそれ」
高砂倉「誠によきものは時代を超越するものさ」

↑こんなん↑


ネザーレンガの粉がただのレンガとネザー原生生物の残骸に分かれて得られました。

最初、この現象について作良は「レンガに付着したものの除去が不完全だった」と考えたようですが、サンプルの燃焼を行うごとに別の物が出てきました。
最終的にレンガ粉からエンダーパールなんてデカいもの出てきたので、サクラ社の面々の頭の片隅にあった疑惑は確信へと変わりました。

ネザーレンガはただのレンガではなく、Anomalousアイテムに該当する異常物品だ。




ここから彼らの研究は進展を迎える事となるわけですが、そのうち2名はある危機を孕んだ仮説を得て研究に望むこととなります。果たしてその懸念は現実と変わるか、それとも杞憂か、最終章に続不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。不正なログインが検出されました。



んあ?どこだここ。
…あ、茂じゃーんノルジュもいるわ。おひさー。
ここいるって事はノルジュの配信見てたんだ。じゃあ俺の事も分かるよね。

え、わかんねーの?しゃーねーなー。じゃあ下にプロフ書いとくわ~。


要注意団体 世界一COOLな芸術家集団 Are We Cool Yet?(AWCY?)構成員

そも要注意団体ってなんだよコラ!
よっす。ここでは俺の事はAWCY?とでも呼ぶといい。俺らの目的は「世界にCOOLな芸術品を発表すること」さ!
という訳で、花見は楽しんでもらえたかな?


これだよこれ、俺が書いたやつ!

まあ配信で言いたいことは全部あのメモに書いたから、後付けはヤボってやつなんだよな~。

あれ、ノルクラサーバー内になくね??????


あ、ノルジュこれ元の場所に戻し忘れてんじゃね?!

あーマジか、言えばよかった…。
全文見たい人は冒頭に会った配信アーカイブ見てね♡


まぁ、俺の紹介はそんな感じだ。
他に書くことないし、サイナラ!!













・・・なんか元の書き手が戻ってこない。
そのせいでログアウトもできない。
暇だ!

じゃあ続き勝手に書くか。そろそろクライマックスだし。
ちゃんと分かるように書くから安心しろな。SCPナンバーとかも普段使わないけどちゃんと使うから。

つーか長すぎだろこの駄文!?


X. 熊と成金と工業と芸術(あとノルジュと茂)


1. カオスダイバー

そもそもなんでここに茂がいたと思う?
いや逆か。なんでノルジュが用意したはずのサーバー内にサクラ社があったと思う?

まー、「どうやってか」は俺もよく分からないんだけどね。「なんでか」なら説明できるよ。それは簡単。

ひとことで言うなら、世界の枝番が混線しちゃった。
それが原因で俺らも東弊重工も、そして茂?ノルジュ?もログインできちまったのよ。

この記事の最初の項目見た?「Sub branch」って書いてあって、その後ろに「No.██████ 」って書いてあるんだけど、これ伏字じゃなくて「不明」って意味合いなんだよね。

Sub branch=サブの枝。世界の分岐は無数に分かれる枝葉に例えられて、その枝一本一本に対してそこはかとなーく番号が割り振られてる。
その枝のうちの一本がSCP-1135-JPってやつで崩壊しかけの世界。そしてマイクラ使って世界救おうとしてるイカれた連中がいる世界。

その世界の連中が、やべぇ異常性質持ちのガラスの桜をマイクラ内に導入して、しかもゲーム内の連中に「ここはゲームの中の世界だー」って教えたりした。

↑この文のどっかに世界が混線した理由があるんだけど、もうマイクラいじくりすぎてどこが混線の原因なのかわっかんねーのwww


あー?誰によって世界に番号が与えられたか?
知らねーし調べない方がいいと思うよ

ちなみに番号はこのラップトップに表示されてるんだと。

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本家
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1739
著者:Chubert
この作品はクリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスの下に提供されています。



2. クロックワーク・パイン・アップル

東弊重工と俺らがこのサーバーに来たのは、そのガラスの桜の研究が始まってすぐくらいだったんじゃないかな?そんときは、全員他の団体が来てるとは思ってなかった。俺らと東弊もお互いのことを知らなかった。

んで、しばらくさまよってからに、このサーバーでのルールを知った。死亡時のロスト回避とかそういうところ。
そうしてそこらへん迷ってるうちにサクラ社に到達した。もう地上の建物は出来てたぞ。

最初はこいつらが俺らにこんな仕打ちしたんかと思って、遠目から視察しながら中の様子を確認していた。元の世界に返してもらうための交渉材料を探していたわけだ。

しかし、これが結構難航してな。あの中の奴ら全員なめられねぇ事がすぐわかった。特にあの若い筋肉ダルマ(作良だっけ?)。だから長期的な作戦を練ることにした。


ザックリ説明すると作戦はこうだ。

1. 全員がサクラ社から離れるタイミングを確認する。
2. 裏口から入り、文書を暴きまくる。
3. 各々「アート」を作る。
4. 奴らが困る!


裏口ってここのことな。


・・・我ながら作戦には見えねーな。まぁやりたいこと出来ればそれでOK!

そんなわけで、財団で言う「異常物品」ってやつを自由に無限に作ってたんよ。



3. アダムの肋骨

そしたらさー、奴ら回収しやがってさー。
この奴らってあれ、サクラ社と東弊重工の事ね。
こいつら勝手に持ち出しやがってー。

それで東弊重工が俺らの作品使って作ったのが「成金のほら穴」

画像・・・・・・ないんかい。書いてる奴の建築じゃないからか。


つー訳で、「成金のほら穴」は東弊重工の奴らが俺らの作品勝手に持ち出して作った合作ってやつでしたと。まぁ俺らパクられただけなんだけど。


こんな趣味ワリー建築誰が依頼したんだか…。


4. 仮想現実のマリア


豊穣の熊 思念公園  画面右側に成金のほら穴あるんよ

あーそうそう、俺らが作品作る前、サクラ社の外部機関の一つとして「豊穣の熊 思念公園」ってのが運営されてたんよ。

なんかマイクラ世界の奴らのガス抜きするのに作られた施設で、植物とか蜂とか飼って癒しのために結構好き勝手やってたらしい。
じゃあなんで蜂にSCPのナンバーつけたんだよ、普通仕事とは切り離すだろそういうの。

ちなみに、不老かつ最強の豊穣の熊は実在した。これについてはよく分からん。

俺らの作品に関連するかもしれないし
東弊重工が関与してるかもしれないし
日本生類総研がいたのかもしれないし
世界の混線で迷ったのかもしれないし

とりあえずそいつモチーフで公園を作ったのは確か。

なんで熊が死んだかぁ?
まぁいいっしょそこは。



5. アカイヤミ

さて、俺らの直接の関与はここまでなんだけど、最後に俺らの作品群がなにしたかって話。

見学配信中、ネザーレンガの性質として、囲いきったら胃袋を模倣して内部の物を消化するって話があったと思うんだけど、あれ俺らがあいつらより先に気づいてたんだよね。その性質だけね。

だから、近くの人物の危機感を無くす像を作った。これがクリティカル。
サクラ社の連中はレンガの状態に何も気づかずに研究を続け、そのまま食われて死んでいった。

櫻の樹の下で人が死ねばどうなるかってのは、まぁ最初の言葉な。もうしつこいかもしれないけど。


        櫻の樹の下には屍体が埋まっている


以上だぜ。


え、Asa?
あーまぁ、アイツは食われなかったよ。間一髪で回避できた。像は効かなかったみたいだけど。

んで、その後か。
あー、これちゃんと読んでみ。



大事そうに持ってたんだよな?紙切れの束を。フツー全部落としてそのまま去るか?

ホントにおしまい。お疲れ!






Ⅴ. それはきっと名もなき英雄


1. Misson3 ネザーレンガの正体を暴け



ネザーレンガ

ここで一旦レンガの性質を整理します。

1. アホほど硬い。またその硬さにバラツキがある
2. よく拡大できる顕微鏡だと見えなくなる
3. 焼くとレンガとネザー原生生物の残骸が得られる。

MelissaとAsaはこのうち、3番の性質がキモであると考えました。
そしてある日、外部の研究機関が次のようなものを作成したとの情報が届きました。

ネザー原生生物の残骸を用いた、ネザーレンガの模倣品を作成した。
見た目はネザーレンガと同様であるが、肝心の硬さがただのレンガと殆ど変わらない。
今までとは異なり走査型電子顕微鏡で構造が観察できる
ので、より高い硬さのレンガを生成するために研究を続行する。


ここで、MelissaとAsaはそれぞれの頭の中で一つの仮説にたどり着きました。

ネザー原生生物を残骸を用いた新レンガに強度は無かった。また、今まで出来なかった走査型電子顕微鏡での観察が可能となった。顕微鏡は他の機関に送ったが、それまでネザーレンガの観察について、我々は試行錯誤を十分…いや十二分でも足りないくらい繰り返し、知恵を絞り、解析を続け、しかしそれでも見えなかった。
そのレンガの構造が、上記の経験の蓄積のない部門でいきなり見えるようになった。そんな奇跡的な事がありうるのか?

恐らく、今まで研究してきたネザーレンガとはまるで別物。いや、実際のところ全く異なるものなのだろう。では、今まで我々が研究してきたネザーレンガと、ネザーレンガの模倣の違いは何か。
最も大きい違いは、産地だと考えられる。
ネザーとは文字通り地獄であり、オーバーワールドと異なるルールが存在する非常に特殊な空間だ。そのような場所で、誰が整形したかもわからないレンガが大量に存在し、要塞を形作っている。

ネザー要塞で発生する営みは修羅と形容するのも生温い巷であり、そこにいる生命体は強い生存本能に駆られている。
その中で彼らは何を目指しているのか。
生存?
最強?
狂奔?
支配?
様々な要素が考えられるが、共通している部分がある。
不滅だ。

ここからは憶測だが、ネザー原生生物があの要塞で遺したのは、自身の残骸ではなく過剰なまでの不滅の遺志だったのではないか。
あの異質な空間が不滅を駆り立て、武器を振るい、目の前の生命体をただの骸に変える。その営みが美しく整列した不滅の感情を呼び起こし、死して尚その土地に諸行無常への反抗を続けているのではないか。


ネザー要塞 ここでは多くの生と死が交錯し続けている

Melissa「つまり、ネザーレンガの異常なまでの硬さは、数多の原生生物の不滅の遺志が整列したことによって表出した現実強度(*)の賜物だと考えられる。」

*現実強度:SCP世界において、現実改変能力の力量や耐性を示す数値。より大きな数値を持っている側が、小さい数値側を思いのままに(又は目的に応じて)現実改変する事が出来る。今回のケースでは、ネザーレンガが高い現実強度を持ったことで、不滅という目的の基に破壊や変形を受け付けない性質を持ったのではないか、という意味。



Melissa「となれば、レンガの硬さが異常なまでにバラついていた事も説明できる。最初は床と屋根に求められる材質が異なるようなものかと考えていたが、単純に残骸が溜まりやすいかそうでないかの違いでしかない。これならレンガの硬さが組成のバランスではなく、残骸に込められていた遺志の量に依存しているとすればいいからな。」



SCP世界には、現実強度を計測する装置として「カント測定器」というものがあります。
これを用いてネザーレンガを測定し、実際に現実強度が高くなった場合、その仮説を研究する価値が出てきます。





2. ダラダラ書いてるけど、コレってゲームの話だからね。


Asa「みんなを止めなくては…。」


AsaもMelissaと同じ結論に至りましたが、他に気づいた事がありました。

ネザーレンガに遺志が宿っているわけがない。
普通に考えて、同じ遺志の残骸が少し集まった程度でそういった現象が起こるのならば、今までの人類史で発生した戦争で、そういった土地が各地に出来るはずだ。
しかし、ここはマインクラフトの世界。現実世界を四角く模倣しただけのゲーム世界だ。
その開発から今に至るまで、ネザーにて幾ら殺し合いが発生していたとしても、残骸の量が足りなさすぎる。遺志のベクトルが不滅側に整列していても足りなさすぎる。

そもそも、ネザーが特殊な土地だからといっても、多くはオーバーワールドの物理に依存している。物は食べられる、重力はある、暑さも熱さも感じる。
だから、ネザーの特殊性はあくまで「原生生物の思考が不滅に向く環境を提供したこと」に限られると考えている。

ではなぜこのような事が起こっているのか。

マインクラフトが現実世界の模倣ならば、その歴史も承っているはずだ。
改良された小麦、みずみずしいリンゴ、数多くの武器、作業の為に最適化された道具、誰が作ったかもわからないレコードetc…。

もし、ネザーもそうだとしたら?
現実世界に地獄があり、何万年では足りないくらい昔から、自身の不滅を望む戦乱が絶えず続き、その場に彼らの残骸が堆く積もっていたとしたら?

そもそも、土くれになる未来を持った残骸が、多量に集まった程度で現実強度を得て、その運命に抗えるのか?
その過程としてありうるのが、例えばこの途方もなく長い歴史に現実改変能力者がたまたま出現し、死して尚その不滅の遺志の中核を担うといったシナリオだ。


いずれにせよ、ネザーレンガが破壊耐性を持つには途方もない年月が必要であり、マインクラフト世界のみの歴史では全く足りない。
しかし、現実世界の歴史であれば、そこにいた生命体全てが不滅を望んだのであれば、十分にあり得る。


つまり、私の仮説はこうだ。



Asa「現実世界にも、地獄は存在する。」





3. トカゲの頭切り


ガラス質の細胞となった草木 オリジナルのSCP-1150-JPでは異常な速度で成長・伝播し、生命体を完全に破壊する能力もある

Asaはこの仮説が真実だった場合、SCP-1150-JPに侵された現実世界を捨てる必要があると考えました。

Asaは知っていました。この世界が混線し、別時空の人間が紛れ込み、Anomalousアイテムによって部下の注意力を低下させている事に。
その事に手を打たなかったのは、他に像を移す場所がなく、廃棄・放置し、要注意団体に発見された場合の不明なリスクが大きすぎると判断したためです(勿論移送手配はしていましたが、マイクラ世界ではミーム汚染に耐性を持った人物が少ないため、難航していました)。


Asaは現実世界に地獄の存在がバレた場合、混線した世界にも悪影響を及ぼしてしまうことを予想し、対策としてネザーレンガの研究を中断する決意を固めました。
イネに侵された現実世界が消え去れば、マイクラも当然なくなるのですが、ここは混線した世界。現実世界が忌々しいイネに完全に破壊されても存続するだろうとAsaは考えていました。

その為、イネに侵された現実世界の滅亡まで研究を続けるフリをすることにしました。




4. 不滅のレンガ?


Asaはその権限を用いて、カント測定器の発注を秘密裏に遅らせ、研究を停滞させました。

研究員からはダル絡みされるものの、危機感を減じる像のお陰か強い追求には至りませんでした。

Asa「上手くいっている」

そう確信したAsaでしたが、ある日事件が起こります。



Asa「誰も来ていない…?」



Asaが遅番だった日のこと、他の研究員の姿が見えませんでした。
扉の鍵は当番制であり、その日の当番の作良が来ていたことは確実、またロッカーや出勤簿に出勤の様子はあり、人がいない事以外に異常はありませんでした。


地下の研究室にもすぐに降りましたが、人はいませんでした。
あったのは、一着の白衣



サクラ社 もう誰もいないし、来ない



Asa「・・・・・・・・・・・・・どうして気づけなかった!?」





科学者として、仮説の上に仮説を乗せる積み木細工のような理論は正確性に欠け、普通の研究であればただ混乱を巻き起こすのみです。

Asaは科学者として人外じみた結果を出していますが、それを周囲に認められたのは基本に忠実だったからです。


そんな彼が思考から排除した要素は、「レンガの現実性のエネルギー源」でした。


現実性は数値化され、その数値の高い方から低い方へ、山から流れる河川の水の様に、現実を押し付ける。その時河川の水が雨によって供給されるように、現実性も供給されなければ枯渇する。では、その現実性の供給源は?


Asaは現実性を数値化できるカント測定器の発注をしなかったため、この考え方の最初「現実性は数値化され、」も達成されません。そのため、現実性の供給源について仮説を立てることは先述の通り混乱につながるため、行いませんでした。


Asaは研究員失踪の戸惑いのなか、その点に思考を巡らせ、ついに一つの構想にたどり着きます。


Asa「よく出来たシステムだ、ふざけるな。



5. ????のレンガ


ネザーレンガは細胞である。

この仮説では、成り立ちについては無意味なので細かく言及しない。
海そのものが生き物なんていうバカバカしい仮説があったと思うが、今はそれを笑えない。

恐らく、ネザー要塞そのものが現実性を食らう一個体の生命体又はその模倣であり、ネザーレンガはその細胞(又はその模倣)である。
根拠はないが、いくつかの現象と辻褄が合う。



一番大きな要素としては、「基本的な物性が全てひた隠しにされており、既に現実性でしか硬さを説明できない」という点だ。
つまり、「現実性の高さが硬さを高めている」という事なのだが、本当に不滅の遺志だけであれば、その硬さは完全無欠なはず。なぜダイヤで削れてしまうのか。

次に必要な要素としては、「ネザー原生生物の残骸を使用して新たに作られたレンガに耐性がなかった」という点だ。
この結果から確定したのは、「ネザー要塞にしかない要素がある」という事実だ。その正体は考えるだけ無駄だ。なぜなら我々に御せない事が明白だからだ。


ネザー要塞の正体が謎の化け物の死骸だろうと狂った学者の残したオーパーツだろうと讃えられるべき英雄の遺志だろうと、その目的が世界征服だろうと宇宙滅亡だろうと、今は関係ない。



この要塞は、自身に触れる生命体の現実性を少しずつ食らい、自らの血肉とする。

レンガから出てきた原生生物の残骸は、その生物が持っていた不滅の遺志(数値上の現実性)を食らう過程で出てきた、いわば細胞のエネルギー源だ。
ネザーにこの要塞があるのは、不滅の意志を呼び起こしながら争いを仕向けるという、不滅の遺志を食らうために最適な環境であるという明らかな目的がある。

おそらく生命体がいないなら活動を休止するのだろう。そして、ネザー上の生物には食事を摂らない特異な生命も多く存在し、その遺志が大きいとこの現実性食事機構は稼働をやめるはずだ。

ではなぜネザー要塞は現実性の摂取を行うのか。

それは、原生生物とは別の、ネザー要塞そのものの意志があるからと考えられる。
その目的は不明だが、迷いがない。生命体の現実性を食らい、自らの現実性の糧とする。自身の皮膚を硬く変え、無敵の肉体を目指す。


つまり、ネザーレンガとは不滅のレンガではなく、現実性を食らい、高め続けるという目的に邁進し続ける不惑のレンガだったのだ。
だからその肉をダイヤで削ることは出来たのだ。そして、地下研究室も「そう」だ。

あれは研究員達の現実性を少しずつ食らい…おそらく………。



Ⅵ. 結末


1. Asa : ネクロトーシス


地下室出入り口(当時の状況を再現)


Asa「・・・・!? 出入り口が?!」

思考を重ね、大きな仮説につなげたAsaでしたが、その地下研究室の入り口が何者かの手によりブロックで閉ざされていました。



出入り口からハシゴで降りる様子

Asa「俺は…まだ大丈夫なはず………だよな?!」

他の研究員よりも地下研究室にいる時間が短かったAsaは、自身の仮説に掛けてタイムリミットがまだあると考えました。
この研究をこの世から破棄するという目的を果たし、無理矢理脱出することを考えました。


ハシゴを降りてすぐの景色


Asa「研究結果を気づかれないためには…そうだ!」

Asaは研究室にある文書の重要事項を破り、外で破棄することを考え付きました。

書類 基本的に試験機マニュアルと使用時のノートが置かれている



Asa「多分、上には要注意団体の誰かがいる…なら、緊急脱出経路!」

Asaは鉄ブロックを設置した人物を警戒し、あらかじめ用意していた緊急脱出経路を通ることとしました。


ここからまっすぐに進むと緊急脱出経路につながる



2. Artist : アポトーシス


Asaは脱出経路への短い道すがら、上の行動の問題点を反省していました。

Asa(いや、破った文書はサンプル燃焼器で燃やせばよかったんじゃないか…?)

そもそも、全てを破棄することで研究を破壊できることに気づいていませんでした。


Asa(サンプルってそのままでよかったっけ…?いや、いいかそれでも。)

自分の注意力が以前より高まっている…いや、元に戻っていることに気づけません。


Asa(研究員のみんなに、申し訳ないな…。)

白衣が一着より多く存在しない点には気づけませんでした。



Asaはとてつもなく優秀な人材で、研究のみならず、発注や自身の職をそつなくこなすことが出来ました。
それもそのはず、Asaも別の現実世界からマインクラフトの世界に入り込んできた財団の研究者であり、世界の実情も知っていました。サクラ社で仕事をする傍ら、元の世界の財団ともコンタクトを取り、自身の帰り方を模索しながら、持ち前の優秀さと、マインクラフト世界の住民が持たない数多くの経験でサクラ社に貢献してきたのです。

そんな彼が、一般企業でいう課長職より上に行けなかったのは理由があります。
Asaは特に危険性の少ないAnomalousアイテムの管理を行っていました。マイクラ世界でAnomalous保管庫を作ったのもAsaでした。
しかし、クリアランスレベルは低く、Safeクラス以上のオブジェクトに触れることは出来ませんでした。それには、Asaのある要素が関わっていました。


誰かが迷い込む可能性…あるな… メモを残しておこう


Asaは、性格は割と普通でした。


無惨な人の死に対して、耐えうる精神だけは持てませんでした。
そのため、地下研究室での行動は、まるで失敗を取り繕う子供の様でした。






???「Hi ♪」


Asa「な…っ!」





3. 2025/01/13










あとがき

長々とお付き合いいただきありがとうございました。


ちなみに紹介しきれなかった小ネタちょっとだけあります。
「これなに?」や「ここってどうなの?」といったコメントを頂けると幸いです。


またノルクラに参加出来るなら、なにかしようかな~って感じです。

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