1/8の話

成人の日。

そんな華やかでおめでたい日に衝撃的なニュースが飛び込んできた。

私は到底受け入れられない。というか納得がいかない。悲しい。

でもそんなことを言っていても仕方がないし、いつかは受け入れる日が来ることもちゃんと知っている。でも今だけは。今だけはまだ抗わせてほしい。すんなり受け入れてしまう自分は少し悲しい。

一応前置きをしておくと、残されたメンバーを応援する人の視点であり、誰かの心を傷つける可能性のある内容になっている。怒りなんかは毛頭無いし攻撃したい気持ちも一切ないけど、心当たりのある方は見なかったことにしてブラウザバックすることを推奨します。
こういうときは心をざわつかせる内容を書く人のアカウントはブロックするに限ると夏に学んだものでして。だから落ち着かない人はXでもブロックしまくって、むしゃくしゃしたら通報して、平和な場所を作り上げてね。自分の意見が正しいからあまり他人の意見に惑わされないでね。話が逸れましたね。




彼のグループは今年第2章を迎えた。メンバーも卒業し、グループ名も変更されることが決まっている。さらに彼が幼いころから憧れ夢を追った事務所はなくなった。永遠なんて存在しないということを痛い程自分の人生をもって感じているところなのではないかと、彼が明かしていない心の内を想像するのは良くないことだけど、私はそう思っている。

そこで伝えてくれた「永遠だと信じられる僕たちでいたい」。この人の言う「永遠」はきっと誰が放つ「永遠」よりも重い。覚悟の挨拶だったのではないかと思う。

12/25 日記

これは以前ここに綴った彼のコンサート中の挨拶についてのなんたるか。この裏でまた別の永遠が消えていたとは思いもしなかった。相棒の脱退。そりゃそうなるわ。




グループの名前を変えると発表した動画では前向きな決断であることを丁寧に伝えてくれた。実際に前々から話に出てはいて、いつかはとぼんやりと考えていたことだったからこの機会に変更するのがベストだったのだと、その動画を見た全員が理解して納得できるような言葉を紡いでくれた。ピンチをチャンスに変える、逆境もポジティブに変換し乗り越えていく、そんな素晴らしいグループだなあと思った。(同時に全体として諸々不確定なタイミングだったため、どうなるのかは分からないけどこの先も4人、いや5人で居てくれるのねと安心もした。)

10年前に成人を迎えた彼は数か月後に30歳になる。特にこの激動の1年を経て、一体何を思ったのだろうか。文書では「30歳」という単語が強調されているように感じた。名前を変える時が来て、さらにグループのメンバーは減り自分は30歳という節目を迎える。なにもかもが重なって運命だと感じてしまったのかな。私がグループ名を変えることに納得できたように、ちょうどいいタイミングだとでも思ったのかな。

新しい環境に身を置いて自分1人で挑戦していく。これは何も間違っていないし、尊重されるべきであって誰にも口を挟む権利はないと思う。いや、正確に言うとメンバーや事務所の大人には口を挟む権利はある。が、どうしようとも最終決断を下すのは彼自身である。どれだけ説得した所で彼が脱退を望むのであればそうなる他ない。そういう意味ではやはり誰にも口を挟む権利はないんだと思う。


こういうときファンは悲しむものだ。悲しまれずに脱退するなんてそちらの方が悲しい。悲しみの大きさほど愛されていた証明なのではないかとさえ思う。

ただ同時に、先にも書いたが、他人の人生を制限することは出来ず、彼の一大決心が自分にとって納得のいかないものであったとしても口出す権利は一切ない。そのような人生を辿ることにした彼のことまでも"自分が考える彼像"に取り入れアップデートしていく他なく、それが出来ないのであれば極論手を引くしかないと思う。事実これが彼の生き様であり、このような決断をするのが彼そのものなのだから。見ないふり出来るほどの内容ではない(だろう)。話は逸れたが彼の決断は彼らの決断であり、その彼らの「ら」には私の大好きな人がいる。だからこそ残される側のファンも彼(彼ら)の決断を受け入れる以外にない。受け入れても受け入れなくても4月になればSexy Zoneは3人になる。時は過ぎていく。

頭でわかっていてもそんな簡単にいかないのがオタク心なんですよね。



今の私の感情は、悲しい・悔しい・不安。ただそれだけ。だと思う。

彼がいなくなることが悲しい。彼が私にとって無関係の人になることが悲しい。
彼の辿る未来には私も有象無象のファンとして存在していて、私の辿る未来には彼の姿は当たり前に存在するものだと思っていた。だが彼の中に私が存在していたのは昨年末の東京ドームまでだったし(もしかしたらその時にはもうグループのファンなんて眼中になかったかもしれないけど)、私の辿る未来からは恐らく彼の姿はほとんどいなくなる。未来で交わること、そんなの考えることがないくらい当たり前にそこにいる人だと思っていたのに、それすらも奇跡的な出来事になってしまう。
綺麗ごとを並べられたらよかったけれど、私は正直そんなファンです。それが悲しいのなら無関係の人にならなきゃいいんだけど、そうはいかないんです。ソロ活動を応援するとかしないとか、そういう話ではないんです。難しいけど分かる人には分かるはず。


でも私が1番悲しいのは相棒がいなくなるということかな。何度見ても新鮮に電撃が走るほどにぴったりと引き寄せられる2人の背中合わせを金輪際見ることが出来ないんだというパフォーマンス面での悲しみもあるが、それ以上にメンバー、ひいては相棒の存在が彼の心を引き留める材料には成れなかったんだというのが酷く悲しい。

私はグループに所属しながら出来ない個人での活動は無いと思っている。もちろん責任感やプロ意識の強い彼が許すかどうかが肝になってくるが、やろうと思えばどうとでも出来るはずである。そもそもあまり言いたくはないが、このグループにグループでの仕事なんて殆ど存在しないのだから、他のグループよりも調整は容易なはずである。でもそうはしなかった。ただそれだけのことで、そしてそれが答えだろう。

元々彼はソロ向きの人だったとは思う。ぐんぐん前へ、とにかく前へ進む人だった。前へ前へ進んで、たまには周りの事を気にして少しだけ振り返ってみて、でもやっぱり前へと歩みを進めていく、どころかさらにギアを上げて走っていく人のように感じていた。
前だけを向いて真っすぐ走っていける人、丁寧に丁寧に取りこぼさないように着々と積み上げていける人、そしてそんな皆を繋いでいく人。どれもグループには必要だと思う。ただやはりお互いに連携する意思は必要なのかなと。グループ活動で恐れるべきは誰かが連携する意思を損なってしまうことかなと。誰が悪いでもなく、連携の意思があることで成り立っている関係だという意識が全員に足りなかったのかなと少し思う。

彼ほど前へと突っ走っていきたいタイプはなかなか稀であり、それに応えられる人が少なく、どこに身を置いても結局のところは彼が走ってくれることに依存する形になってしまうと思う。もちろん着いて来れない人が悪いと言っているわけではない。一重にそこまでのモチベーションをもって猪突猛進していける彼がすごいだけ。その中でも彼はグループの一員として後ろを振り向くことはあって、その積み重ねでエネルギーを余らせているのかなと感じることは何度かあった。そういう意味でも限りなくソロ活動向きなのかな。こう書いていると寂しいことに彼にとっては更なる飛躍が期待できる最高の決断のように感じてきた。


そこでどうしても浮かんでしまうのは、彼を失ったグループの行く末である。エースを失った、事務所に推されているわけでも抜群な売上があるわけでもない13年目のグループの未来。
コンサートに行くと客席は海の中のように青色基調になる。海を作り上げていた多くのファンのうちの大半は彼と一緒にグループから卒業してしまうだろう。単純にメンバーが減るとCDの売上だって、コンサートの動員人数だって、動画の再生数だって、数字という数字は何から何まで全部減る。アイドルのようにグループの中でも個人にファンが付くようなジャンルだと人気の有無にかかわらず基本的にはそうなるものである。その中でも断トツの人気を誇るメンバーの脱退となると…。考えることも恐ろしい。

もちろん3人に期待していないわけではない。Xを見ていると3人のこと舐めるなよと怒りを覚えることすらある。ただ、4人でも5人でも叶えられなかった夢を3人で掴み取ることが出来るかと言われると厳しい戦いになるのは間違いないだろう。今の事務所にはこれまでのような権力は無く、この事務所にいるからという理由だけで世間的な基準ではなくハイレベルな事務所内の基準で売上をあげなければ音楽番組にすら出させてもらえない。となると宣伝の場は失われ、よりCDが売れなくなり、負のループに陥る。既にはまっているこの負のスパイラルのもっと深みに落ちてしまわないか不安である。

さらに、これまで意欲的に最前線に立って活躍していたメンバーが卒業すると同時に3人での活動が始まる。楽曲の中でのパフォーマンスはもちろん、トークでの立ち回り方等、グループとしての基盤を整え3人グループであることを示していかなければならない。12年やってきて意識せずとも沁みついているだろう立ち振る舞いを意識的に変えていく必要がある。これまでの12年は無駄じゃないけどリスタートせざるを得ない状況ではある。それには莫大な時間がかかる。
皮肉にも5にこだわりのあるメンバーが残っているわけだけど実際問題2人欠けた穴を感じさせないほどに3人グループとして確立していかなければ「グループを諦めない」という言葉は全うできないのではないかと現時点では思う。とはいえ彼らは新たな道を切り拓いてきたわけだから、私には想像のつかないほどに優しいやり方で基盤を固めて進んでいけるのかもしれないけど。


どれだけ悲観してもしょうがない。後ろ向いて過ごしても前向いて過ごしてもどちらにしたって同じだけ時間は流れ、4/1が来てSexy Zoneは3人グループになるのだから。でも正直この不安感はどうしたって拭えなくて、彼らの未来について、彼らの過去について、様々なことを勝手に考えてしまう。
口に出してはいけないことはあっても思っちゃダメなことなんてない。そうやって考えている中でも考え付いてしまった自分が嫌になるくらい酷いことまで思ってしまった。

彼の夢は叶ってほしいし、彼が悲しい気持ちになるようなことは起こらないでほしい。番組内の占いでさえ2024年のことを占われるのが怖くて隣の人の手を握っていた彼。彼の未来が、彼らの未来が明るいものになりますように。私にはまさに祈ることしかできない。どうにか…。



私は残されたメンバーのファンである。卒業する彼が世界で活躍して、これじゃあ確かにグループ活動は難しいね、だなんて思う日が来なければ正直この一大決心が完璧に腑に落ちることは無いだろう。ただそんな日が来てしまったらこのすごい人がSexy Zoneのメンバーでは無いという事実を悔やんでしまうと思う。これまで喜んだり誇らしく感じていた彼の活躍を素直に喜べなくなるかもしれない状況は悲しくて、そんなことを考えてしまう自分も悲しい。結局はそんなループ。

あとひとつ。大好きな彼のファンの友達ともう一緒にコンサートに行くことは無いんだなあというのも悲しい。彼らにとっては長く考えてきたこと(夏~秋の期間は大決断にしては短いと思ってしまうけど)でも私たちにとっては瞬間的な出来事。瞬間的に今後のオタク行為についても決定される。今後一切ということは無いのかもしれないにしろ、大好きな自担が抜けたあとのグループを見に行きたい人っているのかな。仮に来てくれたとして、同じ気持ちで連番することはないんだもんね。健人の一挙手一投足、正直興味の無いところでも友達が好きだと言っていたことをしたら私まで嬉しかった。そんなコンサートにはもう行けないんだな。


なんだか書き出したらとまらなくなって長々と書いてしまい、着地点が見つからなくなったんだけど、とにかく皆さんの安寧をお祈りいたします。絶対グループで夢掴もうな。解散という選択肢もあっただろうし、もっと抜けてもおかしくないのに3人でグループを続けていく決心をしてくれてありがとう。道は分かれてしまうけど、それぞれ夢を掴んだ先の未来でまた。


友よ 仲間よ いつかきっとどこかでまた逢おう
語らおう 重なろう だからそう 今はそれぞれの道で戦おう
また会う日が楽しみでしょうがない あの時と変わらず大笑い
あの日々がなければ今日はない そしていつか思い出総ざらい

再会の合図 / Sexy Zone

この歌を餞にするにはまだまだ整理ができていないけど、せめてもの強がりとして最後に置いておく。

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