「連載:あくびに花束」#1 生命
156cm書店員しています、
餅ときどき桃と申します🍑
発信をせず、文章を書き眠らせたままの怠惰を卒業するべくnote始めました。
日記、思考などを自由に綴っていければと思います。ゆるっとお願いします...!
本日は誕生日の1日を紹介します。
今月4日、人間歴23年目に突入した。去年は心身疲労でボロボロでどこにも行けない誕生日だったけれど、今年は旅先で歳を重ねられたことが奇跡のようで嬉しかった。日付が変わる頃は布団の中で鬱々な気持ちに苛まれていた去年、ホテルの部屋の中でパソコンを開いて執筆をしていた今年。変化に確かに光が宿っていて、柄にもなく生きてて良かったなんて思った。
ところで皆さん誕生日のルーティーンってある?私は毎年日付が変わったタイミングで好きな音楽を流すを続けています。今年はHakubiさん「サーチライト」でした。(去年もだった気がする)新年とかにもします。節目を迎えると初めて観る聴く読むコンテンツにこだわる人間です。昔よりはこだわりも薄くなっているけど。
脱線しましたが恋焦がれていた兵庫県で過ごした誕生日を紹介します。双子で誕生日が同じ妹も一緒です。一人旅に同行してくれました。
朝は早起き、8時前にホテルを離れてDORSIAでモーニング。
小原晩さんのInstagram投稿を見ていきたかった場所。同じ温かい珈琲を注文。
甘い気分じゃなかったから、玉子サンドをお供に選ぶ。パンにケチャップが塗ってあって、家の味に近くて安心する味だった。しっくり。
その後は20分歩いて北野異人館街へ。
神戸に外国人が住んでいる時に建てられた洋館が集合した跡地で、7館の偉人館が集合する場所。萌葱色とピンク色の建物がドストライクで中には入れなかったけど
それだけでお腹いっぱいの満足感。洋風な通りも歩くだけで異国に来たみたいでにっこり。
途中で神戸牛コロッケを買う。歩いて頬張る作戦です。揚げるのに時間がかかるとの事で、その間に妹とツーショットを撮りまくる。私たち23歳にもなって仲良すぎだねって笑う。きっと微笑ましい光景です。揚げたてのコロッケ、2回落とした。落ちても食べちゃう(真似しちゃダメ)。基本的に人の食べかけとかお鍋のつつき合いは平気で食への倫理観が薄い気がする。
ホテルへ戻りチェックアウト。SFみたいな駐車場から車を解放。妹の運転で出発。
行き先は淡路島にある「こぞら荘」、年末からずっと行きたかった場所なのです。
途中で観覧車、海、明石海峡大橋を発見して既にテンション高め。車内でずっとカメラを構えていた。本日も天気が大変良くて報われた気持ちになる。
山道をぐるっと超えてこぞら荘に到着、すとんっ。通販で取り寄せて好みだったブレンド珈琲「光の種」を真っ先に買う。マフィンの行列にも並んでマフィン2つ、スコーン1つも持ち帰る。ちょうどRoccaさんのアンティーク椅子展示の日で、こぞら荘の庭全体に椅子がずらっと散らばっていて、ちょうど持ち歩いていた江戸川乱歩「人間椅子」と重なって運命だった。大好きな作品なので大興奮な偶然。
続いては妹リクエストの「日月長」へ。
デザートメニューはプリンのみ。先に注文をして、好きなお皿を選んで、席に案内されるユニークな流れ。珍しいお皿も並んでいたのに家にあるような自分好みのものを選んでしまった。冒険できない。
ドリンクが来る。妹は温かい紅茶を選んだのだけど、鳥の形をした岩?のようなポット、同じく鳥の形をしたカップが机に置かれる。これ紅茶?なのか??店員さんは至って真面目に器の説明してくれたが、違和感は大きくなるばかりで呆気に取られてしまう。店員さんが去った後に妹と声にならない笑いをし合う。しかも鳥の体はどの面も紅茶の熱さを反映して熱々で紅茶が中々注げない。それでも無理して注いでみると超溢れた。用途合っているのか?と鳥を本気で睨んじゃう。
店を出ると目の前に立派な神社、何もせずに帰れるわけがない。お参りと御神籤を引く。引いた御神籤に「籠の中にいた小鳥が放されて自由にとび歩く様に苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です」と書かれていて、去年からの自分を投影してひとごとに思えなくて末吉だったけれど持ち帰った。その通りになりますように。
その後は車内から見た海に行きたくて向かう。なのに海は波が小さく、光の反射も少なめであまり好みじゃなかった。言葉にはしてないけど妹も同様だったらしく、10分ほどで帰った。ギャルな妹は爪に砂入る!って言いつつ、砂のお山作ってて愛らしかった。無邪気で破天荒はずっと健在なのだろうなぁ。
早い時間帯に帰れそうだったので、家の近くの1番好きお寿司屋さんへ妹をお招きすることにした。何回食べても紋甲イカ、ホタテが絶品でつい2皿ずつ食べてしまう。おすすめのもの全部頼んで一皿を半分こにして食べた。同じ熱量で食べてくれてたのできっと満足してくれているはず。愛知から神戸までの運転を2日間務めてくれたお礼にご馳走した。そのために働いているんだと強く思った瞬間だった。
そして妹の運転で私の家まで到着して旅はお開き。楽しかった記憶しかない旅、久しぶりで別れが惜しかったけれど、親族特有のすぐに会える安心感ですんなり見送る。年齢を重ねれば重ねるほど、性格が正反対のお互いを許容できるようになってきたことが嬉しかった。1人旅に着いてきてくれてありがとう。来年なんてどうなっているか分からないのに、期待する感情を抑え込めないまま身体の疲れを背負って眠った。
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