食卓のバミューダトライアングル
この世は摩訶不思議である。
いわゆる超常現象と呼ばれているものは、我々の身近に存在している。
バターを塗ったパンを落とすと必ずバターを塗った面を下にして落ちるのも、
小学生の頃、ランドセルに引っ掛けてた給食袋の紐が傘置き場の傘の柄に絶対に引っかかるのも、
超常現象だと信じている。
毎回「どんな物理法則やねん」と心の中でツッコミを入れていた。
そして今回新たに発見された超常現象
食卓のバミューダトライアングル
解説していきます。
この現象は、食卓に白米、みそ汁、何らかのおかずが揃った時に発生する。
各食品をこのように並べた時、食卓のバミューダトライアングルが成立する。
白米はフロリダ半島
みそ汁はプエルトリコ
おかずはバミューダ諸島となり、擬似的なバミューダトライアングルが発生する。
このバミューダトライアングルによってもたらされる影響は1つ。
それはおかずを口に入れようと試みた際に発生する。
おかずを箸でつまみ口に持ってゆく、その刹那、必ずこの三角形の中央でおかずが落下する。
もう一度おかずをつまみ、今度は落とさないようにおかずの上で少しホバリングしてから持ってゆく
しかし、三角形の中央に入った途端、急に落下する。
机はどんどん汚れていき、おかずはどんどん不衛生になる。
もっと最悪なのは右利きの人が若干右に迂回しておかずを持ってくるパターン。
そうなると必ずおかずはみそ汁の中に落下する。
白米なら構わない。しかし、白米には必ず落下しない。
落下するのはあくまで机か、みそ汁の中だ。
これが食卓のバミューダトライアングル
死の三角形である。
1度おかずが落下してしまえば毎回おかずを落とさねばならない。
しかし、1つだけ回避できる方法がある。
それは白米を持ち、おかずに近づけ、常に箸でつまんだおかずの下に白米が来るようにして運べば落下は回避出来る。
三角形は崩れるし、おかず絶対に白米には落ちないからだ。
誤ってみそ汁を持って運んでしまった場合は確実に落ちる。
三角形は崩れるが、みそ汁の引力によりどんなに滑り止めのある箸でもみそ汁の中に落下してしまう。
つまりはおかずをS極とすると、
白米はS極、みそ汁はN極だ。
手をおかずの下にして運ぶ人もいる。
これは成功率は半分で、手に落ちる時もあれば、落ちずに食べれる時もある。
1番確実なのは白米だ。
玄米でも良い。
今も尚、この食卓のバミューダトライアングルに苦しめられている人々がいるだろう。
本文がそんな人々の救いになる事を切に願っている。
完
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