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なぜアーティストの私が、自ら音楽イベント主催をするようになったのか。【しあの備忘録】

ども、シンガーソングラッパーのしあです。
ラップと歌を介して、日々頑張って人生を過ごしている人たちの人生を応援するような楽曲を届けています。

そんな、音楽アーティストとして日々活動する私が、エンタメ音楽イベント「せれんでぃぴぃてぃ」を主催しはじめて、もう3回目。今回も、3D Artistのえんひろと、エンジニア/DJのあっぷるささきと3人でイベントを開催します。

最初は、「しあちゃんイベントやってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけで挑戦することにしました。

1回だけで終わってもよかったはずのこのイベント。
どうして続けようと思ったのか。

初めて開催したのが2023年の2月で、その次が同年6月。
その間くらいの時期に、しあが自分で書いていた内容をそのまま掲載します。

人に見せる為に書いたんじゃなくて、ただただ自分の思考をまとめるために書いたものだから、抜け漏れがあったりわかりにくいところもあると思います。でも、その分、しあの温度感みたいなものは伝わりやすいと思うので原文のままです。あたたかく見守ってもらえたら嬉しいな。

去年の冬、お気に入りのセーター photo by rin

●ジャンルって必要なんだっけ?

HIPHOPも好き、J-popも好き。
自分を定義する言葉が見当たらない。
よく、自己紹介に困っていた。

「ラッパーのしあです!」 というと、 「ラッパー?意外だね!」 って大体言われる。だし、今私が作っている楽曲は想像される"ラッパー"の曲調は違うと思う。 それもわかる。

でも、 「シンガーソングライターのしあです!」 というのには、すごく違和感がある。

私のキャリアは、日本一周しながら路上でラップしたり、 公園や学校でサイファーしたりというところから始まっているし。

あくまで、「ラッパーのしあ」が、「POPな音も取り入れて音楽を奏でている」というスタンス。

イベントに行って、ハマる時はハマるし、ハマらない時は全然ハマらない。 自分の居場所が定まらない。ライブをしても、これでよかったのか不安が募ることもいっぱいあった。 迷子。

居場所は、探すよりも作った方が早い。
J-HIPHOP,J-POPをごちゃ混ぜに。
しっかりした名前がついていないようなジャンルで戦ってる仲間はいっぱいいるし!もっと、自分が自分であることを誇れるホームが欲しい。

●そういえば、私の学校や仕事関係のお友達を、あまりライブに呼べたことがなかった。

これだけやっているのに、なんでだろう。
どこかで
「楽しんでもらえないのでは?」
「現場が怖いってならないかな?」
不安があったんだと思う。

普段、音楽イベントに慣れていない人でもきやすくて、親しみやすくて、また足を運びたいと思えるような。そんな、あたたかいイベントを作りたい。

「学校の友達」「音楽の友達」
界隈が自分の中でわかれていたけれど、そこの垣根も壊したい。

自分の身近な人を、まずは幸せに!って思って色々やっていたけれど
「自分の身近な人を、自分がやっていて愛していること(音楽)で幸せに!」
できたら、そこが繋がったら、めちゃくちゃいいのでは!?

多分そこに、架け橋的にハマったのがぴろぷる*の存在で どちらの友人にも紹介できるな〜っていうのは大きいですねええええ

*ぴろぷる=共同主催のえんひろとあっぷるささきの略称

「しあ」はクールでいなきゃって思ってた頃 photo by yukky

●「垣根」と「境」だらけになっているけれど!

そもそも、それってなんで起きているんだろう?
「自分の今までの好きを元に、次の好きを選ぶ」っていうのが当たり前になっていて 偶発的な「好き」を見つける機会がもしかしたら減っている?

確かに私も、フライヤー見て、誰1人として知らなかったら、確かに遊びに行かないかも。そのイベントが楽しいかどうかとかわからないし。

でも、「せれんでぃぴぃてぃ」にくれば、とりあえず楽しい!
誰がくるか知らんけど!知らん人の方が多いけど!
しあぴろぷる*がやるイベントだったら、間違い無いよねってなりたい。

このイベント自体を愛する人が増えて、 「ここで待ち合わせる」みたいな。

vol.1のフライヤーはしあの手作り。この頃から、やわらかい雰囲気を大事にしてた。

●自分の予想の外側。 「わからない」とか「知らない」すらも、楽しめるような場を作りたい。

それが、その人自身の幅を広げたり、せれぴ力を増すことにも繋がるだろうし。

(そんなことを考えながら、共同主催の2人の言葉も取り入れてしあが書いたせれぴのvol.2紹介文)

「好き」ってどうやって、見つけるんだっけ? 私たちは気づかない間に、自分の思考や選択の癖がついている。 SNSやあらゆるオンラインサービスでは 「あなたの"好き"に基づいて、おすすめを表示する」 ということが当たり前。 「今までに見つけてきた"好き"の延長線」にはアクセスがしやすいけれど、 「新しい"好き"を見つける」っていうことがどんどん難しくなっていく時代。

本当は好きになれるかもしれないのに、出会えていないだけ。
そんなものが世の中にいっぱいあるのではないかな。

このエンタメ音楽イベント「せれんでぃぴぃてぃ」では、 音楽好きはもちろんのこと、 あまり音楽イベントに遊びに行かない人が遊びにくることも大歓迎。 「出演者の8割、9割を知らない!」だからこそ、新しい発見があるのではないかな。

予期せぬ幸運や、予期せぬ「何か」との出会いを、 ライブかDJタイムか、美味しいご飯か。
いっぱいあるコンテンツの中で、1つでも持ち帰ってもらえたら!

記録に残したいって思ってもらえるの、嬉しい。 photo by kosuke

●あとがき

実際に、この文章を書いた後に「せれんでぃぴぃてぃ vol.2」を開催しました。えんひろとあっぷるささきという2人の共同主催を迎え、さらに初めてフードをAruSakuraiにお願いしました。

vol.2ではアーティスト紹介を手厚くできるようになったり、可愛いシールの販売ができるようになったり、オリジナルソングをつくったり、1人じゃできないような規模感のイベントに少しずつ育っていっているのを感じます。

回を重ねるごとに、帰って来れる「ホーム」感が増してきているなと。
実際、しあ自身がなんならめちゃくちゃこのイベントで元気をもらっているの。

せれぴのお客さんって、まじであったかくて、コール&レスポンスとかしてる時になんならちょっとうるうる来そうになります。

イベントを主催することは、正直めっっっっちゃ大変です。
だけど、このホームがあることで、頑張ろうと踏ん張れることが増えて、しあ自身のプレイヤーとしてのパフォーマンスもメキメキと上がってきていると感じます。

vol.3では、初めての3フロア貸切や、VJに入ってもらうなどの新しい挑戦をします。今からどうなるかハテナで、ドッキドキとワックワクが入り混じっているところです。

ぜひ、その日限りの熱を感じに、11月5日の「せれんでぃぴぃてぃ vol.3」にいらしてくださいね。

共に、空間をつくりましょう。

2023.10.23
しあ

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しあ
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