見出し画像

未来の羊肉ラバーズに捧ぐ羊肉料理のヒント【挽き肉編】

※書き始めたら止まらなくなってしまい、かなりのボリュームになってしまいました。申し訳ございません。

「羊肉ってどうやって調理するの?」

そんな質問を頂くことがあります。


やはり羊肉は、日本人の食卓にはそれほど馴染みがないので調理法は少し頭を悩ませるかもしれません。

確かに羊肉は、他の食肉と比べなんとなくハードルが高いイメージがありますよね。

しかし部位の特性にあわせた調理方法を覚えれば、誰でも簡単に調理できます。

今回は、羊肉初心者でも扱いやすい挽き肉にフォーカスを当ててみたいと思います。

羊の挽き肉といっても、あまり難しく考えないでください。

牛や豚の挽き肉と同じような感覚で使って頂けます。


世界の羊挽き肉料理

日本ではあまり馴染みのない羊肉ですが、食肉としての歴史は牛や豚よりも遥かに古く、その長い歴史の中で様々なバリエーションの羊肉料理が生まれました。

今回は、私が実際に現地で味わい、撮影してきた写真と共に、世界の羊挽き肉料理を紹介したいと思います。


・シークカバブ(インド)


画像1
画像2
画像3


シークカバブとはインドでは定番の挽き肉料理。スパイスで味付けした羊の挽き肉を串に巻き付けてタンドールや炭火で焼いたものです。

インドでシークカバブを食べる際の注意点ですが、必ず清潔なレストランで旅行者の口コミ評価が高いところで食べましょう。

私は、本場のローカルな味を知りたい一心で、裏通りにあるド・ローカルな食堂に突撃してシークケバブを食べました。

翌日、今までの人生で経験したことのないような腹痛と嘔吐、下痢で生死の境を彷徨いました。

インドの食あたりには、日本の薬は効かないのでお気を付けください。


・キョフテ(トルコ)


画像4


キョフテというのは羊肉や牛肉で作るトルコ風ハンバーグです。

一般的なハンバーグとは違い、スパイスを効かせて直火で焼き上げているのでエスニックでジューシーな味わい。

ちなみに、キョフテはいろいろな地方にご当地キョフテがあるらしく、その数は250種類以上とも言われてます。

定番はウズガラキョフテ。シンプルに直火で焼いたキョフテです。


画像5

形にもそれぞれの地域でこだわりがあるらしく、小さい円状に丸めたこちらのキョフテはバルカン半島のキョフテ特有の形らしいです。


画像6

こちらは西海岸にあるイズミールという町の名物「イズミールキョフテ」

トマトで煮込んであり、とても味わい深いです。


・マンティ(キルギス共和国/カザフスタン)


画像8
画像9

マンティとは、餃子の親戚のようなものです。中央アジアやコーカサス地域、中国北西部で一般的な料理です。国によって味付けや調理法は異なります。キルギスやカザフスタンでは、小麦粉を練って作った生地に羊肉を詰めて蒸し上げます。

どちらの国も粗挽きの羊肉にシンプルな味付けで、羊肉の風味が心地いいマンティでした。

画像10


・マントゥ(トルコ)


画像7

トルコでは、マンティではなく、マントゥと呼ばれています。基本的に具材は一緒ですが、トルコのマントゥは極端に小さいのが特徴です。

蒸した(揚げた)マントゥにたっぷりのヨーグルトソースと酸味の効いたトマトソースをかけて食べます。

ちなみにギリシャにもマンティがあり、ギリシャでもヨーグルトソースをかけて食べます。下の写真はニュージーランドのギリシャ料理店で食べたラムのマンティです。


画像11


・ボーズ(モンゴル)


画像12

似たようなフォルムの料理が続きますね。

モンゴルにもマントゥのような料理はあります。

遊牧民の方に作り方を教えてもらったので写真だけ載せてきます。


画像13
画像14
画像15
画像16
画像17
画像18
画像19
画像20
画像21
画像22
画像25
画像25


1皿1人分でしたが、ペロッと完食してしまいました。


画像56

こちらの写真はウランバートルにあるモダンモンゴル料理店で食べたモンゴル焼き餃子。サワークリームをかけて食べます。


・ホーショール(モンゴル)


画像54


モンゴル風の揚げ餃子です。クリスピーな皮に肉汁たっぷりの羊肉が包まれています。


・バンシタイツァイ(モンゴル)


画像55


こちらはモンゴル餃子をミルクティーで煮たものです。茶葉の香りがするシチューといった感じで上品な美味しさです。

・ラフマージュン(トルコ)


画像25


ラフマージュンとは、丸く伸ばした薄い生地に羊挽き肉と野菜をのせて焼いたトルコピザです。イタリアンパセリをのせて、レモンをたっぷりしぼって食べます。イタリアンパセリの爽やかな苦みとレモンの酸味が良い仕事してるんですよね。


・シェパーズパイ(イギリス)


画像26
画像27


羊飼いのパイという名前の通り、羊肉がたっぷりはいったパイです。

イギリスの家庭料理代表です。


・ラムバーガー(アメリカ)


画像28
画像29

ニューヨーク、マンハッタンで食べたラムバーガー。

絶妙な火入れ。チーズは山羊乳と羊乳から作るギリシャのフェタチーズを使うというこだわりっぷりです。

ちなみにいろいろな国でラムバーガーを食べてきました。

画像30
画像31

バンコクで食べたラムバーガー。


画像32

アルゼンチンのファストフードでラムバーガー。



オーストラリアの空港ではソルトブッシュラムのラムバーガーを。



↓自分でつくったラムバーガー


パティはフランス産のロックフォールマトンのフィレ肉100%で作った贅沢仕様。

・カルヌヤルク(トルコ)


画像34
画像35


・トルコは羊挽き肉料理が盛りだくさん


画像36

アダナケバブ


画像37

ビベルドルマス


画像38
画像39

パトゥルジャンケバブ


・宇宙一美味しいラムホットドッグ(アイスランド)


画像40

宇宙一美味しいらしい。もちろん使用されているのはアイスランド産の羊肉。アメリカのクリントン元大統領も食べたらしいです。


・ラムミートボール(ベルギー/チリ)


画像41

ベルギーで食べたラムミートボールは、ベルギーらしくビールのソースで。


画像42

チリで食べたラムミートボールは、チリらしくカベルネソーヴィニヨンのソースで。


・ラムのトルテッリーニ(イタリア)


画像44
画像44

仔羊の粗挽き肉と羊のリコッタチーズが入ってました。


・ラムのラビオリ(アルゼンチン)


画像45
画像46


・自作羊挽き肉料理


自分でもいろいろ試作してみました。

画像47
画像48
画像49
画像50
画像51
画像52
画像53



いいなと思ったら応援しよう!