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カザフスタン大使館でカザフスタン文学の父を知る。
今回はカザフスタン大使館に行ってみました。
去年、ウズベキスタン大使館に行ったときに
「ウズベキスタンはすごく治安も良くて観光に力を入れたいのに、他のスタンと混同されて内紛のイメージがある」
と言っていたのを聞いて、アフガニスタンやパキスタンなど他のスタンのお話も機会があれば聞いてみたいと思っていたのですが、夢がかないました。
ちなみにスタンは「土地」という意味だそうで、
ウズベク人の土地、はウズベキスタン
カザフ人の土地、はカザフスタン
だそうです。
パキスタンだけ、パキ人の土地、ではなく、パクが清浄なと言う意味だそうで、清浄な土地と言う意味だそうです。
場所は六本木です。
あら、今朝も来たのにまた六本木に来てしまった。
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かっこいい建物ですね。
大使館によって、時間に来てくれたらパンフレットあげるよ!みたいなところもあれば、みんなで談笑しよう!みたいなところもあり、ビデオ見るだけとかもあったり、大使や公使がお話してくれたりするところも。
カザフスタンは、しっかり説明もあり、そのあと公使がお話して下さいましたよ。
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なんかしっかり素敵なお部屋に通して頂きました!
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さて、カザフスタンについて。
世界9番目の大きい国で歴史が古く、トルキスタンにはモスクがあり、世界中から祈りに来る人がいるそうです。
カザフ人はほとんどムスリムなのですが、メッカに行かなくても、トルキスタンのモスクに2回詣でれば、メッカに1回行ったのと同じ効果があるそうです。
ユタというのがテントのことで、羊毛で作るので保温、保湿性が高いそう。
遊牧民族のため、このようなテントで生活していたそうです。
上には天井の穴があって開けると空気が通り涼しくなりますが、夜は寒くなるので閉めると温かく過ごせるそう。
1時間くらいでたためる構造で、便利だそうです。
入口以外にも布の端を襖みたいに開けたり閉じたりすることで上から風で押さえつけられる構造となっており、草原の強風に飛ばされない構造になのだそう。
天井の穴の下に火を起こすと、煙だけ上から出ていくので煙くもないとか。
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貯蔵食も発達しているということで、具体的に見てみたかったんですがその話は深くはならず、カザフのごはんもっと知りたいな~。
民族衣装も拝見しました。
結婚式では帽子を被るそうですが、基本的に帽子で女性の未婚既婚が分かるそうです。
羽がついてる人は未婚。
誰かの奥さんに未婚の人みたいに話しかけないのが礼儀で、そういうの分かっていないとトラブルになるそうです。
秘書官の方がカザフの手刺繍の衣装を着てくださっていました。
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モンゴルの遊牧民は民族的にはカザフ人と同じ民族で、共産党から独立したときにモンゴルからたくさんカザフに来たけど、すぐに全員モンゴルに戻ってしまったそうです。
モンゴルのひとはまだ遊牧生活をしているけど、カザフではもう遊牧生活ができる環境ではなく、生活環境のせいだったとおっしゃっていました。
ドンブラという楽器があり、ジェンティゲンというのが7ゲンという意味だそうで、ゲンという発音は日本と同じということです。
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カザフスタンにはグランドキャニオンよりも古い地層があり、自然も美しいそうです。
ソ連時代から多民族国家で、130以上の民族が暮らし、その数は割合としては国民の3割程度だそうです。
首都はアスタナ。
黒川紀章の建築のホージャアフマドカサフィーというのが有名だそうです。
カスピ海に面しているため、料理は魚なども多く、
パウルサックという揚げパン
チーズ
べスマバルマックという肉料理
スープ
などが良く食べられるということでした。
30年前独立したときに日本がアジアで最初に承認した国だったということで、日本との関係は良好だそうです。
2008年からODAの対象ではなくなり、現在は先進国に成長しつつあるところ。
現在、戦略的パートナーシップを日本と結んでいるそうです。
基本的に、他国と外交で衝突するところがないので平和的に外交をしていることということでした。
ウズベキスタンもカザフスタンも平和なんですね!!!
(やっぱりパキスタンとかのイメージ)
小泉、安倍総理は訪れたことがあるそうです。
日本人とはルーツが同じと考えられ、言語も似ているのでさらに親交を深めたいと思っているとのことでした。
地理的にユーラシアの中心であり、アジアは日本からカザフスタンまでと言われているところも、ユーラシアの端と端だね、と言う感じでおっしゃっていました。
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かなりのバレエ大国だそうで、実は現在、日本からのバレエの留学も増えているそうです。
(ロシアに行けなくなったから。)
そのため日本語を勉強する人増えており、ぜひ皆さんも訪ねてみて、ということでした。
ちょっと面白かったのですが、現在、日本には400人くらいのカザフ人が住んでるのだそうです。
その数が判明したのが東日本大震災の時で、地震の前には大体100人くらいだと思ってたら、なんと200人のカザフ人が出てきたので、国外への避難がすごく大変だったそうです。
それで、そのあとちゃんと人数を把握しなければ、となったらしいです。
それまで把握していなかったのすごい・・・・。
カザフスタンには120人くらい日本人が住んでいるそうです。
主に大学、大使館、商社などに勤めているそう。
ムスリムでありながら、お酒もラーメンも食べる!!とのことで、原理主義ではなくよく「なんちゃってイスラム」と呼ばれるくらい宗教的にも寛容だということでした。
23%のロシア正教にも、ユダヤ教徒にも寛容で宗教のおしつけはないとのこと。
カザフ人は比率としては70%くらいだそうです。
本当に平和的で全方位外交だ!とおっしゃっていました。
関係の悪化している国はなく、周辺国家との交流もするため、小さい国連と呼ばれているそうです。
これは、初代大統領が元外交官だったことも理由の一つで、大変優秀で国連にもいた方なので外交に力を入れているとのことでした。
本当に平和なんですね。
経済の発展には資源が欠かせなかったが、資源だけではない!
文学、文化、歴史もあるとおっしゃって、最後にアバイさんと言う方のご紹介を頂きました。
「カザフスタンの文学の父」と呼ばれる詩人だそうで、なんと和訳のご本を頂いてしまいました~。
(最近知ったんですが、文章が長くて、何か言うときに「そうなんです~」と「ー」ではなく「~」を使う人のことをおばさん構文と呼ぶそうです。。。私!!完全なおばさん・・・・・。)
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秘書官の方、とても美しい衣装を見せて下さいました。
確かにモンゴルの人も同じ民族とおっしゃっていましたが、日本人とも通じるところのあるお顔立ちでした。
カザフスタン、これまであまり知らなかった国なのですが、身近に感じられるようになりました。
カザフスタン料理のお店は都内にはないそうで(というか日本にはない)やはり中央アジア料理というくくりで探すしかないようです。
カザフの方が日本で食べたい!と思う、郷土料理って何なんでしょうね。