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『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
かなり前に推しの大園玲さんがメッセージの方でオススメ(画像だけだったかも?)してくれていたのですが📝🧀
読了が今になっちゃったので完全に失格ですね…笑
気を取り直して(ネタバレ含みつつ)軽くこちらの本を紹介していきたいなと思います📖
(早速めちゃくちゃネタバレかもです)
個人的には最初のページの一人称の波多野祥吾の視点に立って読み進めていて
犯人の目星をつけたりしていたのですが
ちょうど中盤ぐらいで、そこまでに考えていたことが一気にひっくり返されましたね😇
そういった個人的な感想は一旦置いておいて
まずは多くの人が通る道であろう就職活動というのを題材にしたミステリーなので
就活に励んでいる六人の大学生に共感する部分もありました👀
が、全員キラキラした大学生そのものって感じなので最初は住む世界が自分とは違う感じがしましたね笑
(森久保さんはちょっと自分に近い気も…笑)
タイトルにもある六人の大学生というのが
超人気なIT企業であるスペラリンクス
の最終選考に残った六人で
その最終選考の課題が
最初は
「1ヶ月後までにチームを作ってディスカッションを行い、その内容によって内定が出る(全員に出る場合もある)」
といったような内容で
チームで良いディスカッションをして全員で内定を勝ち取ろうと
六人それぞれが苦手な分野を補い合って
(読者視点から見ても)羨ましいチーム、関係性だなと思う感じになっていたところ
ディスカッションの日の直前に会社の諸事情で
「六人の中から内定が出るのは一人」
しかもそれは予定通りディスカッションをして六人で一人を決めてもらうということに…
ここでいきなりそれぞれが仲間からライバルになってしまった訳ですが
それでも当日は正々堂々戦って決めようという良い雰囲気でした!
が、ある封筒をきっかけに全てが一変してしまいます…
ここからは封筒の中から出てくるものに記載された内容とその封筒を誰が用意したのかということで
それぞれがそれぞれに疑心暗鬼状態に…
このスペラリンクスの最終面接のディスカッションを読んだところまでで
勝手に波多野目線になっていた自分は結構ダメージを受けていたのですが…笑
この小説の後半戦に入ると驚きの連続でなんかもうお腹いっぱいです笑
後半は前半の伏線回収のオンパレードなので
特に書くことはないですが
読み終わって感じたのは
解説の方も書いていらっしゃるように
登場人物一人一人に対する印象が二転三転してしまうということ
そして封筒が登場してから、その内容だけを聞いてうわぁ…と思ってしまった自分は浅いというか
もう少し疑ってみるではないですけど、
違う視点も持つようにしなきゃなということですね😅
シンプルに就活を題材にしたミステリーというのが面白いのと
(表面だけ見ても分からないのは当たり前ですが)
他人を評価するということの難しさ(おそらく完全に評価することはできない)
ということを考えさせられました📝
自分は良い意味でも悪い意味でも人をすぐこういう人なんだろうなと判断してしまうところがあるので
グサっときましたね😅
今年の11月に映画化されるということで
初めに映画を観るのも良さそうですが、
その前に一度読んでみても損はないと思います!