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純度の高い”自分らしさ”を見つけられるのは、手札が尽きてから。


こんばんは。

ライフコーチのひつじです。

今は夜の1時。
良い子は寝る時間です。


この時間になっておもむろにパソコンを叩き始めたのは
別にひつじが悪い子だからではございません。

「これを早く書かなければ」という焦燥感が臨界点を迎えたため
どうしても今書かなければいけない。
誰かのためにとかではなく、ただ単に忘れないうちにってだけ。

友人と吉祥寺で12時までgreeeenで喉を潰した夜。
帰りの中央線で忘れないようにメモに取り続けた”これ”を、記事に残します。


お話しするのは「自分らしさとはいかにして見つけるのか?」
というそんなお話しです。

邪魔くさい”ikigaiベン図”


まず話を始める前に、前提としてとある心理学の図について話さなければいけません。

「ikigaiベン図」って知っていますか?

私はコーチングをするときや、自分の心の整理をするときにこの図をよく使います。
ざっくりいうと「生き甲斐」を感じる人生を歩めているとき、人はベン図に記載されている4つの要素を同時に満たしているのではないか?というそういうやつです。

四つの要素とは

LIKE:好きな事
CAN:得意なる事
PAID:お金になる事
NEED:必要とされる事

この四つ。

特にキャリアについて考える時はこの図があると大変考えやすいのですよね。

だからクライアントさんにも、自分にもよく使う。

大変語りがいのある便利な図なんだけども、最近なんだかこれが悪さをしている。
この図はあまりに便利すぎるのだ。

イメージは「会議でカリスマ上司が喋っているから、自分は喋らなくてもいいか」みたいなそんな感じ。
「多分全部自分が言いたいことはカリスマ上司が言ってくれるから」みたいな。


ひつじらしい着眼点を捻り出してフィードバックをするよりも、やりがいベン図のフォーマットに則ってFBをした方が楽なんですよ。


とりあえず的を射たことは言えるしね。
だけど、これが

綺麗な韻ばかり踏みたくない。


やりがいベン図を使ったお客さんへのFB記事は大変好評である。
だってわかりやすい。

人生における重要項目がシンプルにまとまっているから、複雑な悩みも脳内でのデータ処理が簡単になる。


しかし、同時に思うのだ。


「つまらん」


こんな記事でいいのであれば、やりがいベン図を使った時効分析方法をまとめて多少の金額を載せて有料記事にして仕舞えばいい。
あとはひつじが介在したコミュニケーションがなくともお客さんが勝手に自己理解を深めてくれるだろう。


そんな綺麗なコーチングがしたいのではないのだよ。


この前、クライアントさんが面白いことをお話しされていた。


「僕もひつじさんみたく文章を書くのだけですけど、なんとなく2人の芸術家を意識しているんですよね。」

「”ダヴィンチ”と”ミケランジェロ”なんですけど、、、、知ってます?」

「どちらも絵画を描くのですが、そのスタイルが真反対に感じるのですよね」

「ダヴィンチが生涯に描いた点数は比較的少なく、その内容も深すぎていまだに全容が明らかになっていないものもあります。完全に時代を置いてけぼりにした、自己中スタイルです。しかし、今になっても作品の謎が多いので、魅力が色褪せづらい。」

「一方で、ミケランジェロは比較的大衆受けする絵をたくさん描く人でした。彼は宗教画がとても上手で、教会の天井とかに描いてほしい!なんて依頼を受けてせっせか描いていたそうです。ちゃんと時代に寄り添う表現スタイルですよね。しかし、多くの方が理解できる作風なので、作品の魅力の寿命は短めです。」


「僕の文章は2人の中間をとりにに行きたいのですよ。」


一旦止めます。
この辺りで話を戻しましょう。

彼は自分の間世界について彼なりの表現で伝えてくれました。
なるほどね。

非常にいいではないか。

例えばセッションでお話ししてくれたこのお話を簡単にやりがいベン図に合わせたFB資料っぽくしてみると、このように書けるでしょう。


「ikigaiベン図」に落とし込んで考えてみましょう。
2人の芸術家をモチーフに文章のスタイルを分析してくれましたけど、きっと言いたいことはこの図である程度近いことが言えるのではないでしょうか。

ちょっと描いてみると、、、

ダヴィンチのスタイル
→「LIKE:好きなこと」に特化したスタイル。

ミケランジェロ
→「PAID」や「NEEDS」に合わせたスタイル。


この2人の中間をとると、確かにikigaiに重要なほとんどの要素を組み込むことになりそうです。

では、どのように2人の要素を組み込めば良さそうでしょうか?
これが次の問いになりそうですね。

着想が湧けば是非教えてください!
また、イメージがしずらければベンチマークを見つけてみるのもいいかもしれません。この2人の要素を詰め込んだ芸術作品や文学作品をご存知でしょうか?


ざっと簡易版で書いてみるとこんな感じ。


どうでしょう。
言っている事は大外れではないと思います。


だけどね、、、、つまらん。

セッションFBだから、多少は的外れなことを言ったとしてもクライアントさんの思考の火種を提供できればいいのです。いいのですけども、こりゃ、、、、思考の整理をしただけで、新たな視点を与えられていないんだよなあ、、、、。

全ての人の心の整理が、全てやりがいベン図で網羅できるわけではない。人の頭の中にはやりがいベン図のようなフレームワークではもちろん、私のようなライフコーチがどれだけ観察力を高めても到底網羅することができない全く未知の宇宙が広がっているはずだ。

その宇宙をこの図だけで網羅した気になっているのがなんだか我ながら腹立たしい。

違うのですよね。

全然違う。


綺麗な韻ばっか踏むんじゃない


この感覚ってラッパーにも似ている気がします。
この辺りから本当に自分のただ好きな話になっていく気がしています。

ライフコーチひつじはフリースタイルラップの動画を見るのが好きです。
この記事を書きながらとあるラッパーさんが言っていたことを思い出したのですよね。

「綺麗に韻を踏めるうちはまだまだ。
ずーっと韻を踏み続けて、手持ちの語彙がなくなってきてからが面白いんです」

そんなお話しであった。

確かにこれには共感する。

私が一番好きなラップバトル動画は、延長に次ぐ延長でお互い当たり障りないことを言い尽くしてからの感情のぶつかり合う様が大変視聴者たる私の心をも揺さぶるのだ。だから何度も見てしまう。

(お気に入り動画も貼っておきますね。後半戦相当いいので是非みてほしい。)


こういうことなのではないだろうか。
やりがいベン図を使った綺麗なまとめができているうちはまだ、心が揺れない。

そういうスタイルのコーチもいるだろう。
決まったフレームワークを使った根拠のあることだけをクライアントさんに伝えるタイプの方。
全然これはこれでアリだと思う。
間違ったことを伝えない誠意もあると思う。


しかしひつじが考える事は違う。


それだけじゃつまらん。


だって綺麗なことだけ言えばいいんだったら
私じゃなくてもいいじゃないか。


既存の心を整理するためのフレームワークに則ってあーだこーだ言えばいいのなら、究極的には私は必要ない。

自分らしく生きるっとそうじゃなくて。

もっと、自分の手札を使い尽くして追い込まれてからどうにか捻り出すものに、自分らしさが滲み出たりする部分があると思う。

この捻り出す過程を通じて、何か”これだ!!”というものが見つけられた時の”自分らしさ感”をぜひ味わってほしいのだ。特にクライアントさんには。

だから、綺麗なことばかり言っている近頃のひつじのFB記事は、、、、誠に遺憾であるのですよね。

まずは手札を使い尽くすこと


という訳で、まずは私も手札を使い尽くそうと思う。

Ikigaiベン図は大変便利だ。
決して否定するつもりはないし、今後のちょくちょくこの図を使うと思う。

しかし、この図の優秀さにひつじの表現が追いついていない感が否めない。

だから、まずはこの図がくれたアイデアを書き残し切ろう。
この後すぐ、2本目の記事を書いていきます。



でね、今回はひつじ自身の話を軸に”自分らしさとは手札を使い終わった後に滲み出るものだよ”なんて話をしたけども、割と”やりたい事”探しをしている人にも同じことが言えると思う。


クライアントさんには特に伝えたい。

本当にやりたいことってどうやったら見つかるんですか?なんて相談が頻繁に来る。

極論を伝えよう。
考え方自体はシンプルだ。

「やりたい事の候補を全部試して潰し切って、やりたいことが見つからない絶望感に触れる事」これがやりたい事探しの必勝法です。

この場で例として提示できる方を出すと”若菜さん”とか完全にそうだよな。

彼女が見つけた自分らしさを活かせるやりたい事は”フォトグラファー”だった。

今や個人の活動ながら結婚式に呼ばれたり、アーティストのお抱えフォトグラファーのポジションに抜擢されていたりなどと、活躍ぶりが甚だしい。


今でこそ輝かしい活動を見せる若菜さんも、相当やりたい事探しをした。

「やりたい事リスト」の手札を全部使い尽くしてから見つけたんだ。カメラへの興味を。


だからね。

自分らしさにどうしても触れたい時は全部やり尽くしてみるんだ。


私は今から使い果たしにいきます。

おしまい!
またね!

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