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過去一のステーキ|恵比寿でアベス


恵比寿にあるAbbessesさん。
予約困難店となってきているが、12月の予約開始日0:00にスタンバイして予約を獲得した。
12月のクリスマスシーズンになると、こういった正統派ビストロやパリを感じるお店に行きたくなるのは自分だけ?

お店に伺った日は、ちょうど一年前、
初海外ひとり旅でパリへ行った日だった。これは運命かと勝手に盛り上がっていた。 

来る日まで胸を躍らせつつ予習をした。シェフのInstagramはお料理への愛が溢れているので時間がある時に読んでみてほしい。

いざお店へ。
扉を開けると街角にあるパリのビストロの雰囲気漂う空間。老舗ビストロの気品もあり、実家のような温かさもあり、一年前のパリでひとり心細くなりながらも地元のビストロに入った時のことを思い出した。

鹿レバーとフォアグラのマカロン

レバー独特のコクとまったりした味が甘いマカロンと合う。塩気と甘みで手が止まらない。

軽く火を入れた和牛のタルタル

他店と異なり、火を入れているらしい。マグロのトロのようだった。

黒毛和牛クリのロティ

アベスさんのスペシャリテ。一時間じっくりと丁寧に火入れされる。
外はサクッと、中は柔らかく旨味が溢れる。カリッではなくサクッなのだ。歯切れが良くステーキの端をもっと食べたいと思ったのは初めてかもしれない。また、添えられた赤ワインのソースが上品に肉の味を引き立てる。
これは過去一のステーキだった。

モンブラン
加賀棒茶のクレームブリュレ 木苺のソルベ添え

デザートも忘れずに。モンブランはサワークリームの酸味が爽やかで、ベリー?と一瞬感じるほどだった。クレームブリュレは香ばしい加賀棒茶の風味に、甘酸っぱい木苺を丸ごと閉じ込めたようなソルベ。締めによい軽さ、だが満足できる濃厚さを兼ね揃えたデザートたちだった。

満腹になった幸せな気持ちで眺める店内はまるでパリのよう。愛され続ける理由がわかる。
この歳で、こんなにも美味しいステーキを食べてしまった。この先超えるものはあるのだろうか。

これからも食道楽な日々は続く。

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