通貨の信用性:私のアジア旅行から学んだこと
通貨の信用価値は、私たちが毎日の生活や経済活動において欠かせない要素です。最近ではデジタル上の存在で実体としては存在しない仮想通貨が価値を持ち流通しています。
本記事では、私自身がカンボジアで体験した通貨の信用価値について解説します。具体的には私の体験を通じて、通貨の信用価値が私たちの生活や経済に与える影響についても考察します。通貨の信用価値について関心を持っている方や、自身の経験を踏まえて通貨の価値を考えたい方にとって、興味深い情報を提供します。
20年前、私はバックパッカーでアジアを旅していました。
特に決めていたわけではないですが、現地で多くの旅行者にアンコールワットを勧められ、アンコールワットへ一緒に行く人を探していた人に出会ったのをきっかけにカンボジアへ行くことにしました。
急遽、カンボジアへ行くことにしたので急いで1万円分だけ両替をしました。
ところが、行ってみてびっくりです。
カンボジアでカンボジアのお金は使えませんでした。
代金として要求されるのは米ドルでした。
他の観光地のようにATMもカンボジアでは簡単には見つかりません。
アメリカドルを持っていなかった私はタイバーツで何とか支払ったり、一緒にカンボジアへ行った人にお金を借りたりして何とかしのぐことが出来ました。
当時、カンボジアで最も流通していたのは米ドル、次が隣国のタイのバーツ、3番目が日本円でした。
現在がどうなっているのかはわかりません。
今では発展してカンボジアのお金が使えるのかもしれませんし、中国の元が最も流通しているのかもしれません。
国が発行した貨幣でも信用というものがなければ、国民にすら使用されずただの紙切れ同然となってしまう。
学校の授業では習って知っていましたが、貨幣の信用性というものを身をもって実感しました。
逆にお金として通用するという信用さえあれば、仮想通貨のようなデジタル情報にすら価値が生まれます。
今は、実際に紙幣や貨幣でのやりとりは昔に比べ減り、クレジットカードや電子マネーでの決済が増えました。
それらも信用をもとに成り立っています。
最近は貨幣経済から信用経済へとよく言われますが、貨幣経済の時からすでに経済は信用で成り立っていたのだと思います。