自分の中にある、美しくたおやかな樹
先日参加した会で「自立している」ことが大切、というような話があって、自立について考えていました。
自立とは(Gooの国語辞典より)
1 他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」
2 支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「自立式のパネル」
辞書で引くと、うんうん、わかるわかる、という感じなんですが、実生活だと意外と難しいんですよね。
わたしの考える自立って、【自分の中に美しくたおやかな一本の樹が生えている】ようなイメージです。(また漠然としたことを言いだしましたよ…)
イメージしながら読んでもらえたら嬉しいです。
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その樹は美しく、大きく、たおやかです。
冬は、寒くて辛い時もありますが、じっとやり過ごします。
なぜなら、春が来ると知っているからです。
春になると可愛い小鳥たちがやってきます。リスも遊びに来ます。
夏の夜は美しい星空を眺めて詩を書きます。
虫たちが声を合わせて詩に曲をつけて歌います。
秋は、美しい紅葉の山を眺めます。
彼女は落葉樹ではないので、色づきはしませんが、かといって、落葉樹を羨ましがることはありません。
彼女には彼女の良さがあるのを、知っているからです。
彼女は、その場所から動きませんが、自分を不自由だとは思いません。
彼女の心は自由だからです。
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誰かや何かに依存したいと思うこともあるでしょう。自分の憧れを他人に投影して心が揺れることもあるでしょう。
そんな時、どこか<自分らしくない>ような違和感を感じることはないでしょうか。
そのちょっとした違和感があった時には、あなたの中に美しい樹があることを思い出して欲しいです。
話が変わりますが、いま新しい短編小説を書いています。自分でも想像つかないほうに進んでいくので面白いです。
それと同時に村上春樹と川上未映子の対談「みみずくは黄昏に飛びたつ」を読み始めました
まだ最初しか読んでいないのですが、物語を書くことについていたく共感した一文がありましたので抜粋しますね。
「ものを書くっていうのは、とにかくこっちにものごとを呼び寄せることだから。イタコなんかと同じで、集中していると、いろんなものがこっちの身体にぴたぴたくっついてくるんです」
いたこ感(笑)すごく分かる。
そういう時、とてもワクワクすると同時に、わたしの中の<美しくたおやかな樹>がキラキラと葉を輝かせながら喜んでいるのが分かります。
最後まで読んでくれてありがとう!
では、また!