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研修で学んだことを「分かる」→「実践する」までの差

研修で学んだことを「わかる」ことと、
研修で学んだことを「できる」ことは違います。

内容を頭で理解したからと言って、それを実行できるとは限りません。だから、「講師の説明が分かりやすく、理解できました。」とアンケートに書いてあっても、できるようになったかどうかなんて分からないし、その回答からじゃ読み解けません。むしろ、そんな回答なら「ダメだったな」と講師や運営側は反省した方が良いかもしれません。

研修で学んだことが「できる」ことと、
研修で学んだことを「実践する」は違います。

前者は実行する力はあるのかもしれませんが、現場で実践してるのかどうかは分かりません。できる力はあっても、その人のいる環境に何か阻害要因があれば、実践することができないでしょう。

研修で学んだことを実践するまでには、
「わかる」→「できる」→「実践する」
という段階を経ているわけですが、実はこの3段階の中で一番ギャップが大きいのは「できる」→「実践する」の間にあります。

「わかる」から「できる」になるまでは、実はそんなに難しくありません。繰り返しによる反復練習があれば、内容のボリュームによって必要な時間が変わってくることはあっても、到達までのハードルがその程度なので高くないと考えます。

しかし、「できる」→「実践する」になると、ハードルはグッと上がります。それは、単に知識や時間的な問題ではなく、その人を取り巻く環境や、本人のモチベーションが大きく影響するからです。

環境を変えることはとてつもなく労力のいることです。そうなってくると、本人が実践することを前向きに捉え、そして行動を継続できるモチベーションにすることが、講師や研修運営にとって重要になってきます。

研修後を見据えた研修デザイン、現場でどんな風に生かせるのか具体的なイメージができるようなアクティビティの組み立てや、研修デザインは、難しいことは承知でも、全力で取り組むことが重要です。

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