【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう_薄桜鬼_狂咲鬼哭_01
にちゃり……と、生々しい音が空間に響いた。
紅の瞳を呆然と見開いた風間千景は眼前の光景に圧倒され、無意識に足が踵を返そうとする。
「風間さん」
やめろ。
「風間さん」
やめろ。
「風間、さぁんっ」
ずっとずっと焦がれ続けていた願い。愛する女人が、雪村千鶴が、花がほころぶ笑みと、甘い余韻を響かせる声音で我が名を呼ぶ。
それが、平時だったのならどんなに良かっただろう。
生きていたことを純粋に悦び、再会の抱擁を交わす予定調和を心底望んで――そして裏切られた。
「だめよ、千鶴ちゃん。こっちに顔を向けて」
「あ、くんぅっ」
くちゅりと音を立てて、封じられる声。
熟れた果実のように赤い唇が愛しい人の唇を塞ぎ、見せつけるように二枚の舌を絡め合わせて、口の端から零れる唾液をいやらしく光らせる。
これは、夢か。
否、と。風間の純血種たる鬼の本能が、この饗宴を現実だと断じている。
千姫に舌を嬲られてうっとりとした表情の雪村千鶴は、金色の瞳に狂熱を宿して快楽に没頭し、淫らに腰をうねらせて尻に埋め込まれた疑似男根を貪っているのだ。
つづく
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