【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_3
「今更なにを言う? 我が妻よ。お前はこれから俺に抱かれ、俺が今までずっと、どのようにお前を想ってきたのかを、この身に刻みこみ、もう二度とバカな考えを起こさないように思い知らせてやるだけだ」
ふうんっと、鼻から抜ける声を出して小馬鹿にした態度をとる風間は、己の紅の瞳に千鶴の姿を刻み付ける。
千鶴の挙動に、千鶴の挙動に、そしてどこか期待を孕んでいる栗色の瞳に。
風間の視線を受け止める鬼姫は、頬をうっすらを赤く染めて唇を自嘲気味に歪めた。
「貴方はいつだってそうですよね。私がせっかく、貴方の幸せを想って身を引いて差し上げたのに、どうして貴方はいつもいつも……っ」
この三年をどのような気持ちで過ごしてきたか。
千姫の気持ちを知り、己の破滅願望を見つめ続けて、たくさんの男共に自ら進んで玩具にされてきたのだ。
自分に価値がないと千鶴は自分から言わない。それは彼女を想う者たちを深く傷つけて、彼らの好意に泥を塗る行為だからだ。
「つづく」
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