【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_20
「馬鹿を言うな」
攫わねば。と、己と千鶴の浴衣の帯を解いていく。かすかに聞こえる衣擦れの音すらも艶めかしくて、風間の心臓はうるさく高鳴るが、余裕のある振りをして千鶴を見下し口を開いた。
「お前は美しいな、千鶴」
初めて生まれたままの姿で向かい合う。千鶴も風間も髪の色が完全に銀色に変わり、額には角が輝いていた。
「千景さん、千景さんの角に触っても良いですか?」
風間の額に頂くのは王冠のような四本の角だった。
体内に埋もれていたはずなのに血に塗れることなく、象牙のように白くて鉱石のような光沢を放つ神秘的な存在に、それになにより風間が重んじてきた鬼としての象徴に触れてみたくなった。
「あぁ、存分に触るがいい。俺もお前の角を触るぞ」
「はい。ご自由にどうぞ……んっ」
触れられた瞬間に、背筋に電流が走ったような気がした。
角の根元を親指の腹の部分で擦られると、心地よい愉悦の電流が走り、下腹部から甘い蜜が滴っていくのを感じる。
「つづく」