メキシコで魔術占い#3
シーナと一平のお宿は、暮れの12月から1月初めまでは超繁忙期となります。そんな中、2020年の年末年始は番頭のつよぽんが旅行に出かけていたので、大忙しでした。(お互いに交代で1年に一回お休みを取って旅が出来るようにしていました)
宿が満室でバタバタしながらも元旦はフロントのお手伝いをしてくれていた中国の留学生Uちゃんとおせち料理を頂き
「2020年も忙しくなるね」
と新たに気を引き締めたのでした。
新年に12連泊していたのはメキシコからの青年(アニメ好き) 日本から遠い中米で日本のアニメ、ドラゴンボールや北斗の拳のファンと言われるのはとても嬉しいことです。秋葉原や池袋のアニメイト(アニメショップ)へ行って楽しんでいらっしゃいました。
実は、わたしも6年前、ひとり旅のメキシコで年越ししました。
初メヒコだったのですが、すっかりこの国に魅せられてしまい、昨年もキューバまで行くのにメキシコを経由して寄り道しちゃったくらいです。
メキシコは今でも呪術グッズなどが売られています。ちょっと怖いですけど、呪術、魔除けグッズ市場があるというので同じ宿に泊まっていたスペイン語を勉強している日本人留学生2人と私で、ソノラ市場というところへ出かけることになりました。
このソノラ市場は治安が悪いとのことで
「手ぶらで歩け」
「カメラ、ケータイは出すな」
「1人になるな」と
宿の人に注意されて少し緊張しながらも場内に入ると、市場の中の人たちはとてもフレンドリー。
食用サボテン屋のおじちゃんは
「写真撮っていきなさい!」
と声かけてくれたり、何だかわからない果物を混ぜていたおじちゃんも
「食べろ食べろ」試食させてくれたりと親切です。でも、このフルーツねっとりとしたヨーグルトのような味のもの、名前を聞いたのですが覚えていません。(調べたらグァナバナという果物でした。)
日本でおなじみのアボカドが大きくてビックリ!
人の顔くらいあるので、食べごたえありそうです。
市場の優しい雰囲気に気が大きくなって、呪術グッズのある怪しげな場所で占いをしてもらうことにしました。スペイン語がわかるSちゃんといっしょでしたので通訳してくれるのがラッキーです。
占いは、生年月日、人相、タロットで行われました。
通訳してもらうと
「だいたい、いい人生です」
「えーーー!?そんだけ??うさんくさっ!」
いい加減やなー!と思ったわたしは、他に何かないか、聞くと、、
「お腹がふくれることはないですか??」
「例えば、にんしんとか。。」
この時、(にんしん)という言葉が頭の中で変換できず。。
「妊娠の兆しとかは?」
ナイナイナイナイ!50過ぎのわたしにはそれはありません。!
「お腹は出てますけどなにか??」少々イライラしながら、、
「お腹が大きくなる、何か病気でしょうか?」
と通訳してもらい聞くと
「病気ではなくてエネルギーが大きくなっているので、悪くないです。むしろいい。」
とシャーマンのオバチャン。(^o^;)
腹出てた方がむしろいい。、、、
幸運の出っ腹。(^o^;)
何かわかったよーなわからないような、
お言葉をいただき今度はSちゃんが魔除けに挑戦。
やはり他の人は見れないのですが怪しげな部屋でなんかかけられて、草で祓われたそうです。
そんな胡散臭く、楽しいソノラ市場で、3人で臓物《ホルモン》→絶品のタコスを食べて宿へ戻りました。
実は
後日談がありまして、帰国の便(ユナイテッド航空)が真冬の大寒波の影響でアメリカからの飛行機がストップして、メキシコシティで3日間足止めされ、空港内で2泊することになってしまいました。帰国後すぐ、仕事だった私は帰ってから皆に平謝り!
これももしかしたら呪いだったのか???
魔術占いも今となっては、いい思い出です。
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