9と4分の3番線で彼らに出会った話
昔から、私は自分のパーソナルな話をするのがとても苦手だ。自分の持っている考えだったり、自分が本当に好きなものの話。もしそういうことを話したら、相手が理解してくれなくて、私のことを嫌ってしまうのではないかと考えてしまう。特に、自分の心の中にある暗い部分。そういう暗い自分が嫌いだし、普段から自己嫌悪に苛まれている。すぐに他人と比べてしまうし、日頃から常に自分自身に劣等感を抱いてしまう。正直、そういう暗くネガティブな部分を誰にも知られたくないと思っている自分がいる。だけれど、少し前から考えが少しだけ変わった。私の尊敬する人や憧れる人は、自分の本当の素の部分を出している人が多いように感じる。彼らの、彼らが感じている自分の弱みや素直な気持ち、陰の部分。そういう彼らの一面を知るたびに、「私だけじゃないんだ」と私は思うことができ、少しだけそんな自分自身を肯定出来る気がした。彼らのそういう姿を見ていると、私も、自分のパーソナルな部分を出すことで、顔も知らないどこかの誰かの役に少しは立つのかもしれないと思ったりした。今回は少し、ほんの少しだけど、自分のパーソナルな話をしながら、書いてみようと思う。とは言っても、まだ、こういう話を家族や親しい人にできる気がしない。(あと、その人によると思う。)多分、私の本当に身近な人、家族や友人に話すより、自分のことを知らない人に打ち明ける方が、随分と気が楽なんだと思う。
今年の春から夏にかけて(とくに6月頃から7月はもう最悪だった)、私は精神的にすごく苦しくて、とても病んでいたように思う。私は普段から気分の上り下がりが結構激しいのだけれど(でも人前では基本同じように振舞うよう心掛ける、それでも周りからどう見られているかは分からないけど)、この時期は本当につらくて、下がりっぱなしで、どこまでも落ちていくようだった。それでも去年に比べればまだましな状態ではあったのかもしれない。自分のそういう感情を表に出さないように、自分の精神状態をまわりの人には気付かれないように努力をしていた。あまり詳しくは書けないけれど、あることがきっかけで、この時期、私は人間不信になってしまった。自分のまわりにいる人のことを信じられなくなってしまった。自分のまわりの人が全員敵のように思えてならなかった。その出来事に加えて、他にも色々なことが重なり、もうほんとにどうしようもないほど辛く、無気力で、虚無感と絶望感しかなかった。帰りの電車でわけもなく涙があふれてしまうことが度々あった。高い所に行けば、「ここから飛び降りたらどんなに楽なんだろうか。」と思ったし、駅のホームに行けば、電車が来るホームに飛び降りてしまいたい衝動に駆られることが何回もあった。何よりも、笑うことがつらかった。どうしていいかわからなかった。とにかく今いる場所から逃げ出したかった。現実の世界が嫌いだった。現実から逃げ出したかった。
現実のことを考えたくなかった私は、新しく夢中になれる、何かを探していました。今までのnoteを読んでくださった方ならもう分かっていると思うけれど、私は根っからのヲタクなので、何か新しく夢中になれる人やコトを探そうと思ったのです。前回のnoteにも書いた通り、ちょうど春頃からK-popを聴くようになって、その後も落ち着いてきてはいたけれど、韓国のR&Bを聴いたりしていました。それで、ふと、韓国のアイドルの中で、誰か夢中になれるものがないかと思い立ち、その当時は韓国のアイドルは全然知らなかったので(今も全然詳しくはないけど笑)、「韓国 アイドル おすすめ」と打って、Googleで検索したのを覚えています。それで、「韓国の新人アイドルおすすめ特集」的な記事を見つけ、何グループも新人アイドルが紹介されている記事を読みました。その中にあったTomorrow X Together(以下、略してTXTにします)というグループが少しだけ気になったんです。そこに、写真もあったのだけれど、正直、「かっこいい!!!♡」みたいな感じにはなりませんでした笑(冷静に、お顔が皆さん整っていらっしゃるなあ、としか思いませんでした。TXTごめん!!)だけれど、なんで、TXTが気になったのかというと、その説明文の中に、それぞれのMVがストーリーのように繋がっていて、MVの中にストーリーの伏線があったりして考察を楽しめるというような説明がされていたんです。「MVがストーリーになっている!?え、何それ~面白そう~」と考察とかが好きな私はなんとなく気になりました。そして、とりあえずMVを見てみるかと思い、そのままYouTubeにレッツゴーしたんです。そして、一応、MVを最初のものから順番に見ていくことにしました。最初のCrownという曲はとにかくフレッシュさ全開で、みんなとりあえず若いなあ、、としか思わなかった気がします笑。Cat&Dogという曲も、とにかくなんかみんなかわいいなあ、、としか思わなかった気がします笑。Nap of starという曲は、世界観が独特でおとぎ話的なMVなんだけど、最初見た時は、え、なぜ人間の頭から角が生えているんだ??と思い、始終はてなマークで謎にしか思えなかったです笑(見れば分かります。あとストーリーが理解できる今なら、このMVは全然謎じゃなかったなあとも思う笑。)とにかくまあそんな感じで見ていったんです。そして、次のMVが、、。私の運命を変えるMVとなりました(大げさに言いすぎです笑)
その曲のタイトルは「9 and Three Quarters (Run Away)」(韓国語表題では、「9と4分の3番線で君を待つ」)。ハリーポッターのストーリーを知っている方ならピンと来ると思います。そうです、9と4分の3番線とは、ハリーたちが通うホグワーツ魔法魔術学校のあるホグズミード駅へ行く汽車に乗ることができるプラットホーム。言うならば、異世界への入り口。現実と非現実の境目。
そうして、私はRun AwayのMVを見ました。このMV、最初の一分くらいは、曲が流れません笑(びっひあるあるですね笑。※びっひ=Big Hit Entertainment、TXTが所属している事務所です。先輩のBTSも、MVですぐに曲始まらない傾向あり、、笑)その最初のシーンは、メンバー一人ずつのシーンなのですが、そこで私はある一人のメンバーに一目惚れをしてしまいました!その名も、チェ・スビン!!スビンが、黒板にチョークで何やら絵を描いているシーンが最初出てきた瞬間、もう私は、「え、待って、か、かっこいい、、、、、」みたいな感じになりました(笑)。その横顔がほんとうに素敵なのです、、、!でもよく考えたら、Run AwayのMVの前に、他のTXTのMV見て、スビンのこともすでに見ているはずなのに、何故あのタイミングでスビンに一目惚れしたのでしょうか?(笑)自分でもわかりません。まあとにかくそのシーンでスビンの横顔に心を奪われたまま、やっとRun Awayの曲が流れ始めます。そしたら、もう曲がドストライクすぎて、、、。メロディーもそうだし、ダンス、MVの世界観。何もかもが素晴らしく、一瞬にして私の心を奪っていきました。今まで聴いたことのないような不思議な世界観のメロディ、まるでどこか違う世界へと私を連れて行ってくれるような。一回聴いてしまったら、頭から離れないメロディ。
最初聴いた時は、韓国語のため、何を言っているのか歌詞がわからなかったのですが、そのあと日本語訳の歌詞を調べ、歌詞の意味を知った時、「え、これはもしや私のための曲ですか?」ってなりました(笑)。その歌詞がその時の私の気持ちにぴったりと当てはまり、勝手に共感していました。本当に歌詞全部が共感でしかなかったのですが、その中でも私が特に、「これ私のことだ」と思ってしまったのが、1番のAメロ、曲の始まりの歌詞でした。
これが、その、私が最も共感した歌詞のパートの和訳です。↓
僕以外は全員幸せそうだ
泣くよりも笑う時の方が苦しい
毎日我慢してみても耐えてみても
それが上手くいかない
今 僕には君の手が必要なんだ
このRun Awayの歌詞を知った瞬間、これは運命なんじゃないかと勝手に思いました(笑)(すぐ運命感じちゃう人←)TXTのメンバー、ヨンジュンが韓国語で「そんな時、涙が溢れる時、僕の手をぎゅっと握って、逃げ出そうか?」と歌うところがあるのですが、その当時の私は、ほんとにこの歌詞に助けられて救われていました。もう、ヨンジュンに感謝しかない、、、、。
歌詞が良いので、是非、Run Awayの和訳見てほしいです!(私がよくみている、Kuuuuuumiさんの和訳のサイトのURLです)(先ほどの和訳もそこから引用させていただきました。)↓
そして、こちらがRun AwayのMVです。↓
とにかく見ていただきたいです。おすすめです。(ちなみに、Run Awayは、日本語バージョンもリリースしていて、そちらも聴いてみてください、是非。しかし、個人的には歌詞もMVも断然オリジナルの韓国語バージョンが好きです!)
そんなわけで、私はそれから一気にTXTにはまってしまいました。彼らの音楽に、彼らの笑顔に癒され、とても救われました。他にも、色々良い曲があるので、また今度それについても書こうかと。あと、TXTのメンバーについても色々書きたい。
今回のnote、最初の方、なんだか暗い話になってしまい、すみません!
でも、本当に、あのタイミングで、9と4分の3番線にいる彼らを見つけることができて、TXTを知ることができて、好きになれて、本当に良かったなと思います。これからも応援していきたい。大好きです、ありがとう、TXT。
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