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2023.12.3 Nathalie Wise New Album「Open Sky」発売記念ライブ in 松山 @ 千舟食堂飴市場

スポークンワーズ:BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)、ピアノ:斉藤哲也、ギター・ボーカル:高野寛(サポート・バイオリン:神田珠美)によるバンド、Nathalie Wise(ナタリー・ワイズ)。
その存在を知ったのは、竹中直人監督『サヨナラCOLOR』をあとから見たときだったかと思いますが、その時点ですでにバンドは活動休止状態。

その後、初夏の「ごごしま音楽プール」や、秋冬の単独ライブなどで、愛媛県での高野寛さんの公演に足しげくかようようになり、はや10年強。
2021年にまさかの「再奏」、そして今回のバンド初愛媛公演となりました。

この2023年、実はTOKYO No.1 SOUL SETのお三方に、それぞれ別個に愛媛県ではじめてお会いすることになった1年間でした。
6月、いつもお世話になっている松山市のBar neccoで開催されたDJイベント「Safe Room」のゲストとして、DJ・川辺ヒロシさんが登場。

DJブースの目の前でプレイを拝見。凄すぎた…。

11月、ボーカル・渡辺俊美さんのブランド・HEADSのポップアップストアが、松山三越に期間限定オープン。
その初日に渡辺さんが来松、ご本人から新作のビッグキャスケットを紹介していただきました。もちろん購入。

そしてむかえた12月、いよいよBIKKEさんともお会いできることに。
会場は松山市千舟町・千舟食堂飴市場。
もちろん、購入したHEADSの帽子をかぶって会場へ。
小さなキャパの会場で(いちばん前の席に座れました)見られるのはありがたい。
…のだけど、ここのところ急激に冬のさむさが到来し、足もとが冷える冷える。
トイレがちかくなりそうなアルコール類はひかえて、あったかいホットティーにしました。

さて、待ちに待ったライブ本編ですが、期待をさらにこえるすばらしいステージでした。
これまで配信ライブで何度か見てきたナタリー・ワイズですが、実際の空間で体感する4人の声と音で、時間がたつのをわすれてしまいます。
ところがMCにはいると「あの高野さんがツッコミにまわっている…!?」とおどろくほどの(天然)ボケがそこかしこに横溢し、もうなにがなんだか。

高野「緊張感のある演奏とグダグダなトークのギャップがナタリー・ワイズの魅力です」
な、なるほど…。
サポートの神田さんは「松山空港でポンジュース」「道後温泉に入りたい」と、松山をたのしんでいらしたようで、なによりでした(高野さんから「絵にかいたような…」とツッコまれてました)。

当日のセットリストはこちら。
途中で「きょうは冷えますからね」と20分休憩をはさむ構成でした。

【セットリスト】
1. Prelude(前奏曲)
2. 何もない世界の果てに
3. 野に咲く花のように
4. 春の嵐
5. 雨
6. 残された海に
7. たわむれ
8. あまやどりの旅
9. 波
(休憩)
10. NO SIGNAL
11. voice in your mind
12. ロードマン2
13. Shine
14. 窓

(アンコール)
1. 風越し
2. TIME WAVE ZERO
3. 美しい夜

最後の「美しい夜」は、歌詞に「この夏の最後に」とあるように夏のおわり〜秋の曲なので、この季節では演奏しないかなと思っていたんです。
が、その歌詞を「この冬のはじまりに」とかえて歌ってくれました。
これまで高野さんのライブで何度もきいた曲ではありますが、ようやくナタリー・ワイズとして、この曲の完全版をついにきけたというよろこびで、胸がいっぱいです。来てよかった。

しかし、夜はここからが本番。
ライブ終了後、前述のBar neccoでアフターパーティがおこなわれるのです。

地元DJ陣のなかに見える「高野寛」の文字…そう、DJ 高野寛の出番です。

「リーダー」は、ここBar neccoの店主にして、ぼくがスタッフで参加している地元のアニソンイベント『ニジゲンフリークス』の主宰・DJ take87さん。
まったく別の文脈から推してきた両者が邂逅する日がくるなんて、思ってもみませんでした。
長生きはしてみるものですね(そこまで長くはないけれど)。
ニジゲンフリークス(ニジフリ)について知りたい方は公式サイトをぜひ。
次回開催は、年明け1月7日(日)です。

Bar neccoにも、このニジフリの宣伝ポスターがありまして、出番前に近くにいらっしゃった高野さんにその話をしたところ、

高野さん「もしかしてアニソンDJされてるんですか?」
ぼく「始めたばかりなんです。まだ2ヶ月くらいで」
高野さん「じゃあぼくと同じですね(ニッコリ)」

いやいやいやいや、そんなそんなおこがましい!ぼくが!
百戦錬磨のキャリアからどんな楽曲が出てくるのか、新人DJとして勉強させていただきますので!
というわけで、DJ 高野寛のセットリストはこちら。
わからなかった曲はShazamで確認しています。ちがっていたらごめんなさい。

【DJ 高野寛】
1. 砂の女/鈴木茂
2. Intentions/The Whitest Boy Alive
3. Party/Benny Sings
4. Sledgehammer/Peter Gabriel
5. びんぼう/大滝詠一
6. Samba Machine/Kassin+2
7. ゴロワーズを吸ったことがあるかい/かまやつひろし
8. Weird Part of the Night/Louis Cole
9. どんたく/サディスティック・ミカ・バンド
10. NO SIGNAL/Nathalie Wise

そういえばこの日は、鈴木茂さんが白井良明さん(ムーンライダーズ)と一緒に、新装開店した松山市のバー『風来坊』でライブをしていたのだそうで。
茂さんも松山には足しげくいらしていて、昨年のいまごろはハックルバックとのライブに参加していました。
ああ、からだが2つあれば両方とも行けたのに…。

ベニー・シングスやルイス・コールは、最新作がとてもよくてヘビロテしていたところで、趣味を共有できたみたいでうれしくなりました。
それらのあいだに70年代のルーツ・ミュージックを入れてくる構成。
ミカ・バンド「どんたく」は、かなしくなるのをグッとおさえて、「お祭り騒ぎー!」と合いの手を大声で。

高野さんの出番が終わったところで、BIKKEさんから、12月14日が高野さんの誕生日であること、そして斉藤哲也さんの誕生日が11月27日であったことが発表され、みんなでおふたりをお祝いすることに。
いつの間にか奥のピアノの前にすわっていた斉藤さんが「ハッピーバースデー」を弾きはじめ、場の全員で合唱、からのケーキ贈呈。

さらに、次の出番だったDJ マイケルさんが高野さんの「ベステンダンク」をプレイし、なんと高野さんがその場でマイクをもって歌いだすではありませんか!
しかもBIKKEさんのテンションがハンパない!

高野さん「♪この声は小さすぎて 君の元までは届かない〜」
BIKKEさん「ハイハイハイハイ!」

そんな飲み会みたいな合いの手が入るような曲でしたっけ、これ…?
とはいえこちらもいい感じで酔っぱらっているので、大声で歌うわ叫ぶわ。

そしてDJ マイケルさんをはさんで、日付がかわるころついにDJ BIKKEさんがブースに。
ライブのMCで宣言していたとおり、全曲がTOKYO No.1 SOUL SETの楽曲しばりとなりました。
こちらもセットリストを。酔った頭と手先でスマホをつかっていたので、まちがいがあればご容赦ください…。

【DJ BIKKE】
1. 黄昏20〜太陽の季節/TOKYO No.1 SOUL SET
2. LET'S GET DOWN/TOKYO No.1 SOUL SET
3. 風のVISTA/TOKYO No.1 SOUL SET
4. SALSA TAXI/TOKYO No.1 SOUL SET
5. Sunday/TOKYO No.1 SOUL SET+土岐麻子
6. 今夜はブギー・バック/TOKYO No.1 SOUL SET+HALCALI
7. Rising Sun/TOKYO No.1 SOUL SET
8. 隠せない明日を連れて/TOKYO No.1 SOUL SET
9. One day/TOKYO No.1 SOUL SET
10. STARDUST/TOKYO No.1 SOUL SET
11. 止んだ雨のあと(原田郁子 on vocal)/TOKYO No.1 SOUL SET
12. Sunday 2010/TOKYO No.1 SOUL SET

マイクを手にとってみずからスポークン・ワーズを生で披露、おおきく全身をうごかしてフロアを盛り上げる、本当にすさまじいサービス精神!
2時間のライブを終えたあとだとは思えないバイタリティに、ただただ圧倒されっぱなしでした。

ぜひまた松山で、できればBar neccoで、このバンドが見られますように。
そのときはおふたりと一緒にDJができるようになれたらいいな…(こっそり)。

素敵な一日をありがとうございました。

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