九份で食べたいのはこれ!草餅「阿蘭草仔粿」
台湾の観光名所として知られる九份。そのノスタルジックな街並みや美しい景色だけでなく、地元の伝統的なスイーツを楽しむのも旅行の醍醐味の一つです。その中でも特に注目したいのが、九份老街にある老舗「阿蘭草仔粿(ツァオザイグォ)」です。
阿蘭草仔粿の魅力
「阿蘭草仔粿」は九份の基山街で営業を続ける老舗で、3世代にわたり地域の人々に愛されています。毎日手作りで提供される草仔粿は、その新鮮さと温かみが特徴です。お店の前では、スタッフが一つ一つ丁寧に作業をしており、その光景を見るだけで期待が高まります。
草仔粿は日本の草餅やよもぎ餅に似たもので、もち米をベースにした柔らかな生地に草の葉の汁を混ぜて色付けしています。さらに、独自の餡を包み込み蒸し上げたスイーツで、そのもちもち感が魅力です。
多彩な餡のラインナップ
「阿蘭草仔粿」では、以下のような餡の種類が用意されています:
甜紅豆(甘い小豆):あっさりとした甘さで、日本人にも親しみやすい味わい。
鹹緑豆(塩味の緑豆):ほんのりと塩気のある餡で、甘さ控えめの風味が楽しめます。
菜脯米(切り干し大根):切り干し大根の食感と塩味が絶妙で、台湾ならではの風味が特徴。
鹹菜(高菜):高菜の風味がもち米の生地と調和し、独特の味わいを提供。
芋粿(タロイモ餅):もち米の生地にタロイモを練り込んだもので、粘り気のある食感が特徴。
1個あたり15元(約60円)と非常にリーズナブルで、手軽に楽しめるのも嬉しいポイントです。特に蒸し上がりの出来立ては格別で、その場で食べるのがおすすめです。
九份の街並みと共に楽しむ
阿蘭草仔粿は、九份老街のメインストリートである基山街に位置しています。アクセスも良く、台湾鉄道「台北駅」から瑞芳駅経由で路線バスに乗り換え、九份老街で降車して徒歩6分ほどで到着します。
九份の街並みは、その昔、金鉱の街として栄えた歴史が刻まれています。狭い坂道に沿って並ぶ赤い提灯や古い木造建築が、訪れる人々を異世界へと誘います。ノスタルジックな雰囲気が漂う中、阿蘭草仔粿のスイーツを片手に歩くのは、最高の旅の楽しみ方といえるでしょう。
また、「阿蘭草仔粿」は手土産としても人気があり、多くの観光客が買い求めています。草仔粿はもち米を使った生地のため日持ちがしやすく、帰国後も台湾の味を楽しむことができます。
店舗情報
住所:新北市瑞芳區基山街90號
営業時間:9:00–20:30
定休日:無休
草仔粿が伝える台湾の伝統
草仔粿は、台湾の伝統的なスイーツの一つであり、季節の節句や特別な日に作られることが多いです。元々は大地の恵みに感謝するために草を使った緑色のお餅として誕生しました。もちもちとした食感の中に包み込まれる餡は、台湾の豊かな食文化と地域のアイデンティティを反映しています。
九份で味わう草仔粿は、ただの食べ物ではなく、台湾の伝統や歴史、そして人々の温かい心に触れる体験でもあります。
九份観光の締めくくりに
九份の美しい街並みとともに楽しめる「阿蘭草仔粿」。そのもちもちとした触感と、餡の多彩な風味が訪れる人々を魅了します。特に出来立ての温かい草仔粿を味わうひとときは、旅の疲れを癒やしてくれることでしょう。
九份を訪れる際には、ぜひ「阿蘭草仔粿」に立ち寄り、台湾伝統の味わいを堪能してください。その一口が、きっと旅の素敵な思い出となるはずです。