2020/4/16 自分自身に対する洗脳が1年で解けたみたいだ.

ぼくは独りよがりな人間だ.

他人がどうなろうとどうでもいい.

いや,言い方が間違っている.他人のことは大変気になる.
しかしそれはなぜか,誰のことなら気になるのか.

それは僕に関係する他人のことが気になる.
そしてそれは,ぼくという人間に関連しているが故に気になる.

僕は僕の目の前で苦しむひとがいるのが嫌だから,ぼくは君を救うし
僕は目の前じゃないどこかで苦しむ人は気にならないから救うことはしない.
僕は大好きな自分のためだけに偽善を振るう.

僕はSTUDY FOR TWOの北海道大学支部で支部長をやってきた.
その中で,ぼくは人として成長した.
独りよがりではなく,みんなで組織を作っていくことができるようになった.

僕はSTUDY FOR TWOの北部地区で地区代表をやってきた.
その中で,ぼくは人として成長した.
独りよがりではなく,母のようにみんなの成長楽しみにし,メンバー一人一人に気を配り彼ら彼女らの活躍をニコニコして見守っていた.

しかし,そんなのは洗脳でしかなかった.
僕はその場を退いてハッとしている.

この1年間は自分が自分じゃなかったようだ.
約1年前の僕は僕に洗脳をかけていた.

お前は他人に気を配り一緒に活動できる人情味のある人だ.
お前は北部地区の母であり,全メンバーのことが大好き.
お前はSTUDY FOR TWOのことが大好きで,そのために貢献したい.

そんなの全部嘘っぱちだ.

僕は僕のことしか考えていない.

僕にとって北海道大学支部を運営するのはゲームだった.
イナズマイレブンで雷門中学を全国1の組織にするのと同じ感覚で北海道大学支部を成長させようとしていた.その中でマネジメントにおいて人情味を必要と感じたから本でそれを学び,自分の感情,性格としてインストールしただけだった.

僕にとって北部地区代表は,意味のない組織を意味のある組織にするゲームだった.
ドラゴンクエストで散り散りになった仲間を集めて,何もないところから勇者御一行を作り魔王を倒しに行くのと同じ感覚で,機能していない北部地区を魔王を倒せるように作り上げていった.その中で,この北部地区を統べるのに必要なのが母のようなやさしさと彼ら彼女らを見届けることだと感じたから,自分の感情,性格をそのように洗脳しただけだった.

僕はまんまと僕に騙された.

この1年,あたかも僕が他人の成長を心から嬉しむ善人であるかのように僕自身が騙されていた.

僕は僕自身の洗脳に1年間かかっていた.

しかしまあ,よくできた洗脳だ.

僕は僕自身を本気で北部の母だと思ってた.それに,北部地区代表を降りたとたんにそれが解けたのだ.

僕の転職は洗脳師なのかもしれない.

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