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「あぁ神よ、悪を悪で滅したまえ!」 風刺画から見る中東情勢#30
先日、2021年2月25日にオマーン 湾でイスラエルの自動車船が爆発するという事件がありました。
イランからのミサイル攻撃が原因ではないかと言われております。
イスラエルのネタニヤフ首相も、イランに嫌疑をかけています。
2019年にもオマーン湾含むホルムズ海峡付近では、イランが関わっているとみられるきな臭い事件が起きていました。下記でまとめてあります。
そこで、今回のイスラエルとイランのごたごたを、アラブ目線で描いた風刺画を紹介します。
出典:al Arabi al Jadeed 2021.3.1 / Emad Hajjaj
アラブ人の頭の上のリングで戦っているのは、イスラエル(左)とイラン(右)。
実際の地理的にも、イスラエルとイランの間にアラブ諸国が位置し、今回イスラエル船舶にイラン(と思われる)から攻撃があったのもオマーン湾と、両国の衝突の舞台はアラブ諸国の領海であったわけです。
そしてアラブ人が唱えているのは「あぁ神よ、悪を悪で滅したまえ!」*
アラブ諸国にとっては、イランとイスラエルは潰しあってほしい。
とは言え、その場合両者の中間に位置するアラブ諸国の領空領海領域が戦場となりうる、、。そんな地政学的ジレンマもありますでしょうか。
それでは。
*風刺画中の表現より、اللهم اضرب الظالمين بالظالمينという表現の方が多く見つかりました。