射撃の普及を考えてみる
こんにちは。
ライフル射撃コーチの小山将太郎です。
大学生や社会人プロのコーチをしながら
競技用のジャケットを作ったり、
射撃場の経営や大会の運営をしています。
今日は射撃競技の普及について
最近考えていることを書いていきます。
普及の課題
①銃器所持のハードル
②銃に対するイメージ
③認知度
④費用
個人的に流行らない要素は
これぐらいかなと思っています。
徹底してやらないといけない
③に関しても後述で詳しく書きますが
あまりうまくいってないですね。
少し掘り下げて現状を書いていきます。
①銃器所持のハードル
射撃は銃を扱う競技であり、
日本における銃器の所持許可には
本人の精神鑑定書の提出や
親族の犯罪歴や破産歴などの身辺調査、
筆記試験をクリアをした後にも
警察との銃器所持の手続きが続きます。
どんな好青年であっても生まれながら
所持が出来ない場合があります。
欠格事項という奴です。
ちなみにですが現在の法律では
10歳から競技が開始できます。
(指導者の銃を貸与する形です)
射撃を始める年齢は
13歳・16歳・19歳の学校入学時が
一番多いと思います。
10歳から20歳の人口が1267万5千人、
同年齢の精神疾患患者は27万6千人、
同年齢の犯罪者数は2万7千人、
これらは2017年のデータで
もちろん家族などの破産歴や
犯罪歴は加味していませんが
それでも十分なほど
発展に必要な人数はいそうです。
結論:欠格事項はそこまで影響なさそう
②銃に対するイメージ
オリンピックの話題が出るたびに
「銃は悪である」、
「平和の祭典に兵器を...」なんて
アンチ射撃の動きが強くなりますが、
言い分も理解できます。
個人的な考え方としては
銃自体には悪意も何もなく、
どういう目的で生まれても
平和的に使って競い合うので
むしろ競技者の精神性の高さが
よく現れている
素晴らしいスポーツだと思います。
実際のところ、「怖い」「危ない」を
ぬぐうには日ごろの広報や安全の徹底を
地道に続けていくしかないです。
勿論、危険物なので一定数の
拒否反応はあってしかるべきだと思いますが
ただ、やってみたいスポーツ1位にも
なっているなんて話もあったので
銃のイメージが悪いから流行らないのは
矛盾しているので悪いイメージの影響で
競技普及の妨げになるケースは
多くないように思います。
結論:「怖い」は根拠として弱い
③認知度
これは多くありそうです。
僕は射撃界で15年目なので
周りは射撃の人ばかりで麻痺してますが
小中学校の同級生でやってる人は0。
就職した会社、次の会社も0。
珍しがられることも多くて
始めたいという人も数名おりました。
ちなみに競技者の人口比ですが
1億2,500万人に対して7300人、
0.0000584%で10万人に5.84人、
約17000人に1人です。
レア度バリ高ですね。。
この中には始め方が分からない、
どこで聞けばいいか分からない層も
多くいるような気がします。
結論:まだ打つ手が多い
HIKAKINさんに競技や始め方を
紹介をしてもらうとか。。
そうなると受け皿問題もありそう。。
④費用
結論:かなり大きな問題
とても大きな問題です。
銃本体もさることながら、
装備品、消耗品でも
かなりの金額になります。
結局、ここに行きつきます。
初期費用にとにかくお金がかかるのは
非常に問題です。
銃の価格は年々高騰していて
中古ですら10万円や20万円、
加えてジャケットとズボンで
15万円前後、その他装備類に
弾などを考えると怖いですね。
軽く50万円はいきます。。
もう気軽じゃないですよね。。
広報と費用負担については
何とかならないか
いつも考えていますが
良い案が浮かんだら書いてみます。
おわり