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天敵のいないアカミミガメも野外では意外と死んでいます
北米原産の外来種アカミミガメ(主に見られるのは亜種ミシシッピアカミミガメ)は既に日本各地に分布を拡大させ、平野部を中心に個体数を激増させています。
その原因として、日本には競合する他のカメが少ないこと(在来種ニホンイシガメ、外来種クサガメなど)、成体を食べるワニ類等の捕食者がいないこと(天敵がいない)、産卵数が他のカメに比べ圧倒的に多いことなどがあげられています。
そんな無敵と思われてるアカミミガメですが…
実は成体が死んでいる場面に出くわすことがあります。
例えば、台風などの豪雨の後に海岸へ行ってみると、意外と死骸(大きな傷を負っていることが多い)が打ち上がっていることがあります(以前記事を書いたので下記をご覧ください)
今回は、これまでの観察と異なり、外傷のない死体を見つけたので、ちょこっと紹介します。
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手賀沼周辺でカメを探していたところ、水面に浮かぶアカミミガメがいました。ちょっと様子がおかしいな、と思いつつ棒でつついてみると、既に死んでしまっていた個体でした。
特に外傷はないものの、四肢がむくんだような状態です。
いったい死因は何なのだろうか。獣医さんなら瞬時に死因を特定できるのだろうが、私にはさっぱり。
アカミミガメを見つけた場所の周辺は釣り堀状態のため、誤って釣り針を誤飲して死亡してしまったのか、ここ最近の急激な温度変化についていけなかったのか、全く別の原因があるのか。色々と妄想しつつも、原因が分からず、ちょっともやもやした状態です。
外来種であるアカミミガメを根絶させることを考えた時に、天敵のいない野生アカミミガメの主要な死亡原因を把握することは、今後の対策を検討する上で欠かせません。今後は、こういった死体に関する情報も収集し、アカミミガメの死亡率を高める要因を探っていきたいところです。
今回はこんな感じで。
ではでは。
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