日本に生息するカメの捕食者
多くのカメ類に共通することとして、卵から幼体の時期には様々な捕食者に食われる一方で、成体など体が大きく育った個体はほとんど捕食されることがないといった特徴があります。
では、日本に生息するカメ類はどのような捕食者に食べられてるのでしょうか?
実は日本に生息するカメ類の捕食者はよく分かっていません。それは、そもそもカメが捕食される瞬間を観察した事例が少ないことに加え、これらの報告を網羅的に整理し、各カメがどのような成長段階のときにどのような捕食者に食べられるかをまとめた文献が存在しなかったためです。
そこで、論文や書籍等、引用可能な形となっているものを網羅的に整理し、日本に生息するカメ類の捕食者に関してまとめた和文を発表しました。
以下の文献です。
加賀山翔一・小賀野大一. 2021. 日本に生息する淡水性カメ類の捕食者に関する文献調査. 爬虫両棲類学会報 2021: 36-43.
この文献により、日本に生息する多くのカメ類は卵から幼体までの若齢期に、哺乳綱から昆虫綱までを含む幅広い分類群に捕食者が存在することが確認されました。一方で、ほとんどのカメ類において、成体を捕食する主要な在来捕食者は全く確認されなかったが、アライグマやカミツキガメなどの外来捕食者が存在することが確認されました。
具体的な捕食者など、詳しくは上記の文献をご覧ください。
ではでは。
カメは売らずにカメでお金を稼ぎたい。そんなお年頃です。