いのちのやくそく / スピリチュアル・ミッドワイフとは 128
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「いのちのやくそく 」(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつ「マガジン『いのちのやくそく』」に書いています。
今回は、「スピリチャル・ミッドワイフ」について書いています。(128ページ)
「スピリチャル・ミッドワイフ」というのは、出産を精神面から助ける「たましいの助産師」なのですが、この後、不思議なことに多くの親子関係の修復に関わるようになります。その活動を始める原点となったエピソードがここにあります。
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スピリチュアル・ミッドワイフとは
40歳ぐらいのとき、僕が子どもたちに好かれているのを見ていたローズというBPIの校長が、僕のことを「スピリチュアル・ミッドワイフに向いている」と気づいてこのプログラムをすすめてくれました。
「スピリチュアル・ミッドワイフ」、僕はこれを日本語にするときに「たましいの助産師」と呼んでいます。助産師と言っても医学的な知識、技術を持っているわけではないので、生まれてくる赤ちゃんを直接取り上げることはしません。
ふつうの助産師と違い、出産の現場に居合わせて直接手助けしたりはしませんが、出産時やその前後にご家族を精神的にサポートしたり、時には別室や遠く離れた場所から妊婦さんやそのご家族、お腹の中の赤ちゃんの気の流れを整えたりします。
あとで聞いたのですが、そのプログラムを卒業して「スピリチュアル・ミッドワイフ」の資格を修得した男性は、僕が初めてだったようです。
そのころは「勧められたから何かあるのだろう」程度にしか思っていなかったのですが、出産前後や出産時の妊婦さんのヒーリングをするうちに、お腹の中の赤ちゃんはお母さんの気持ちの動きにとても敏感だということがわかりました。
スピリチュアル・ミッドワイフの役目は、主に「幸せなお産のサポート」や、「家族関係のサポート」をすることで、瞑想を通して家族全体をより良い方向へと導いていくことです。
お腹の中の赤ちゃんが身体的に、精神的に不安を抱えているような場合には、赤ちゃんだけでなく家族の状態、特に赤ちゃんのお母さんとお父さんの状態を見せていただき、みなさんの気を整えていきます。
気の流れを整えたとたん、それまで難産に苦しんでいたお母さんからすんなり赤ちゃんが生まれることがありました。ある晩のこと、僕がいつものようにクレアボヤンス のクラスに行くと、先生が僕を待っていたように話しかけてきました。
「ちょうどよかった。妊婦さんがいま分娩室に入ったところなのよ。遠隔で彼女と胎児の気の流れを見てくれない?」
そう言うと彼女は僕を別室に連れていき、マタニティ・カウンセリングの準備を始めました。
しばらくの間瞑想をすると、分娩室の彼女とお腹の中の赤ちゃんのイメージが見えてきました。詳しく見ていくと、難産のようでなかなか赤ちゃんとお父さんとの関係がギクシャクしているのがわかってきました。
「きっと赤ちゃんは、将来のお父さんとの関係を恐れて、生まれる力が弱まっているのだろう」と感じたので、
「大丈夫だよ。安心して生まれておいで。僕がなんとかしてあげるよ」
と、赤ちゃんの持っていた「恐れの感情」を手放していきました。
するとその瞬間に赤ちゃんが生まれたようで、すぐに出産したと連絡が来たのです。そのとき僕は、いのちの神秘を感じないではいられませんでした。
スピリチュアル・ミッドワイフのサポートは、出産前にご夫婦の気持ちをひとつにしたいとお考えの方、あるいは高齢出産をされる方や、流産などを経験されている方、子どもを愛せないと感じている方、家族で一緒に成長したいと考える方々などにはとくに、高く評価していただいています。
以下は、実際に日本でマタニティ・カウンセリングを受けた方からいただいた感想です。
「出産は夫婦で臨むものと気づかされました」
Sさん・30代
妊娠中に体調が不安定になって手足がかなり冷えたとき、タイミングよく上田先生を紹介していただいて、マタニティ・カウンセリングを受けました。
そのときに先生は、胎児の言葉を伝えてくれました。その言葉を自分自身へのアドバイスとして受け取ることで、自分を大切に思う気持ちが高まりました。
そして出産までに夫婦で解決すべき問題なども教えていただき、私たち夫婦の気持ちが胎児に大きく影響するというのを知って、子どもを産んで育てるという気持ちと思いが確かになり、親としての自覚が芽生えたように思えます。
カウンセリングをきっかけに主人の意識も大きく変化して、夫婦としての考え方に歩み寄りが出てきたことも嬉しかったです。そして私の心も主人の仕事も安定し、出産の準備が整っていきました。
この女性は数ヶ月後には無事に出産を迎えることができたのですが、出産というのは人智を超えていると常々感じます。赤ちゃんをご希望されてもなかなか妊娠しにくい方もいらっしゃいますし、不妊治療を止めたとたんに妊娠された方もいらっしゃいました。
自分自身や赤ちゃんの声を聴いて、そのたましいの声に向かって話をしてあげると、人とつながる喜び、たましいとつながる喜びを感じることができます。
お母さんや赤ちゃん、ご家族が幸せな気持ちに包まれていくと、自ずと出産は落ち着くのです。たましいの助産師をいまも多くのご家族が必要としていただいている理由は、そこにあると思います。
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