いのちのやくそく / 赤ちゃんがこれから迎える時代 157

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「いのちのやくそく 」（池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売）より抜粋して、少しずつ「マガジン『いのちのやくそく』」に書いています。
今回は、「赤ちゃんがこれから迎える時代」です。（157ページ）

以前アップさせて頂いた内容なのですが、混沌としたこの時代にこの内容をご紹介するのは必要と思え、再度アップしています。

「生まれてくる赤ちゃんが違う」と感じたのは10年程前ぐらいからです。
「うちの孫は、どこか違うんです。昔の赤ちゃんとは違うんです」
そう数年前に言われる方もいました。

説明するのが難しいのですが、どこか違う。例えば目の光かた、身体の反応の仕方、あるいは脳の動かし方など、どこか違うと感じている人が少しずつ多くなってきたのです。

これはきっと生物が生き残るために、時代に合わせて変化しているからではないかと思ったのです。

この世界的に混沌とした状況や、暴動や戦争の噂、そして心の内面や精神的なことを見直させられる出来事など、どこに向かっているのか良く解らない世界状況の中で生き残るには、今までとは違った感性や能力が必要となるのかもしれません。

そんな中でこれから大切になっていくのは、個として存在する力や認識、そして能力だと思います。

「私は、何を感じて、何が変わって、何を世界に貢献したいと思うのか？」
などと、自分が個として「どのような世界をつくりたい」と思うのかが大切です。

そのためには、静かな空間で目を瞑って、自分自身を見るのが有効です。
ぜひメディテーションを通して自分自身の存在する力を高めて欲しいと思っています。

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赤ちゃんがこれから迎える時代

親子を対象とした瞑想会やカウンセリングをさせていだたくようになってから、たくさんの子どもたちに出会ってきました。そんな子どもたちの中でも、今この時代に生まれてくる赤ちゃんや子どもたちは、どこか特別だと感じます。彼らの目から、何かを訴えようとする光り方を感じるのです。

ここ数年の間に、「明らかに目の輝き方が違う。何かを訴えかけようとしている」と感じる多くの子どもたちを目にします。また、「赤ちゃんなのに、まるで大人のような考え方をしている」と思うこともしばしばです。

このような子どもや赤ちゃんは、内側にあるたましいの光が目の輝きに表れるのだろうと思うのです。
それはきっと近い将来に世界が大きく変容する時代が来て、その変化に対応するために赤ちゃんたちが敏感に対応し、これまでの時代よりもより生きる力を高めているからなのだろうと思うのです。

そんなふうに考えると、今生まれてくる赤ちゃんたち迎えるのはどんな未来なのだろうと危惧してしまいます。

それでも、私たちには新しく生まれてくる命や、たましいの輝きを、どんな状況でもできるだけ確かな方向へと導いていく使命があります。子どもたちには、困難な時代を生き残るために「たましいの先導者が必要なのです。

「子どもたちの未来のために」
大人たちがそう思って行動すると、自分や社会を変えるきっかけになるかもしれません。そうやって自分が変わることで、世界が変わっていくのです。

「だれかを幸せにするために」
これはたましいの本質であり、赤ちゃんは、そう思って生まれてきます。そしてそのだれかというのはほとんどの場合、お母さんやお父さんなのです。

わたしたち大人もみんな、「だれかを幸せにする」ことを望んでこの世に生まれ来た、小さな赤ちゃんだったはずです。人のたましいは赤ちゃんであっても大人であっても、「だれかと心を分かち合いたい。お互いに助け合って生きたい」と願うものなのです。

思えば僕は、昔から子どもに好かれていました。特に他の大人たちにはなつか無い、人見知りの強い小どもに気に入られることが多く、そんな子どもたちは初対面なのに僕の膝の上にちょこんと乗ってきては、話をすることもなく、一緒にテレビを見るようなことが何度もありました。

ほとんどの人は、子どものころに持っていた感性は、大人になるにしたがって価値のないものとして、過去の時間の中におき忘れてしまうのです。生まれる前の記憶をいつの間にか忘れてしまうのも、そんな理由があるからなのかもしれません。

子どもの心を失ってしまった大人たちは、自分自身の過去を忘れてしまい、生まれてきた目的をいつの間にか見失ってしまいます。

そんな時に赤ちゃんや子どもたちのたましいに触れると、自分の心の奥にある「生まれてきた目的」、たましいを感じ、純粋なたましいの存在に還っていけるのです。

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