小さな生き物との闘い

こんにちは!
今朝4時にヤモリに起こされたサリーです。

最近台湾では日中35℃を超える猛暑日が続き、すっかり夏らしくなってきました。ただ7、8月はもっと熱くなるそうで、この夏台湾に残る予定の私は、いまから少しビビッています(笑)

さて今日は題名やあいさつにあるように今朝起きたある事件について書き記そうと思います。

今朝といっても4時早朝、まだ日も出てない真っ暗のなか、めずらしくルームメイトの声で起こされました。

現在私は学部の台湾人と二人で学校の近くの一部屋を借り、ルームシェアをして暮らしているのですが、普段はお互いの生活にあまり干渉せず、彼女に起こされることもありません。
そんな彼女がある言葉と一緒に私を起こしました。

「Sally!房間有壁虎欸qq(サリー!へやにヤモリおる泣)」

その言葉を聞いた私は「うわぁまたかよ~(´;ω;`)」って思いました。
実は私の学校は田舎にあり、またパイナップル畑に囲まれているので、そこら中にヤモリがいてます。

正直ヤモリは害を与えないのでほっとけばいいと思う人もいると思います。
まず日本人の感覚ではヤモリは家を守ってくれるから見ても殺さず、放置するのが一般的だと思います。

ただ私のルームメイトはヤモリが大嫌いで、ヤモリの姿を捉えた瞬間、ヤモリとの長い戦いが始まることを覚悟しました。

vs.ヤモリ、15分間の激闘

まず私たちが奴の姿を捉えたのは、窓際の壁の天井付近でした。
窓際ということもあり、私たちは最初、窓をあけて奴を逃がそうとしました。

二分ほど窓を開けて奴が出ていくのを待ちましたが、一向に出ていく気配がなく、これ以上窓を開けっ放しにすると、違う虫やヤモリが入ってくる可能性が増えるので私たちは窓を閉め、違う方法を考えました。

いいアイデアが思いつかない中、奴が天井から下に降りてきたのを見て、ルームメイトは半泣き状態になり、その様子に私もびびってしまい、この後私たちは残酷なことをしてしまいました。

どうしても早く奴を処分したい彼女はとうとう奴を殺すことを私に提案してきました。最初私はどうしても自らの手でヤモリを殺すことに抵抗感があり、渋っていたのですが、いくら考えても他のアイデアがなく、最後は覚悟を決めて奴を殺すことにしました。

私たちの作戦はまず私が殺虫剤で奴を弱らし、彼女がほうきで叩いて殺すというものでした。

作戦自体は順調に進み、ヤモリを弱らせた後、勇敢にも彼女がほうきで数発叩きました。ただそれでも奴はまだ動いてて、彼女がほうきで奴を抑えているところに私が熱湯をかけたことでやっと戦いが終わりました。
最後には塵取りを使いトイレに流しました。

この戦いでの罪悪感は半端のないものでした。
あのやもりはただ普通に生きて私たちの部屋に迷い込んだだけなのに、人間の好き嫌いで殺されてしまった。私たちも殺すしかなかった。
また叩かれ弱っていくヤモリの鳴き声はとても苦しそうで、余計私たちの罪悪感を駆り立てました。

ただ今回の件で自然の摂理や人間の本性というものを改めて感じました。
人間は敵とみなせば残虐な行為を選択するし、弱いものは強いものによって殺される。
また相手の扱い方や行動的特徴を理解してないと生かしてあげることもできい。
そんなことを思うと今自分が生きてることって当たり前ではないんだ、そして動植物や人間同士が平和に暮らすためには、相互的理解が大事なんだと、大げさかもしれないけど、そう感じました。

今まで18年間大阪という都会に生きてきて、ほとんど生き物と触れ合う機会はなく、また殺したことがあるのはせいぜい蚊、蠅、ゴキブリぐらいなものでした。人生の中でヤモリを自ら殺す日がこようとは...
今回どうもヤモリはエアコン口から迷い込んだみたいなので、同じことを繰り返さないために、まずは網戸かってきてエアコン口を塞ごうと思います。

最後に...

親元をはなれ、見知らぬ土地で暮らしていると、今まで処理したことがない問題が発生し、それを自分で解決しなければなりません。ただその経験のおかげで人として逞しく成長出来ていることを実感しているので、この大学、この場所にきてよかったなって改めて感じました。

これから台湾に留学にくる予定の人で、人間的成長を望んでいる人はあえて田舎の大学を選んでみるのはいかがでしょうか?(笑)

ではまた。















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