「レール‐第一線に乗って走れない男の随筆」
いろんな芸人さんが出てきているけど、だいたいの人が見たいタイプの芸人はネタの面白さやトークの面白さを追求していて、いろんな人に笑いを提供する姿勢が顕著なストレートスタイルな芸人だと思う。やっぱネタもしゃべりも面白い芸人に尽きるよな。
芸人という肩書だけも正直いると思う。
しかし、多数は行動言動や姿勢が常に芸人らしいのを好むと思う。
俺は正直、芸人が芸人らしくないことをするのが芸人という美学に賛成している。
王道はすごいけど、理想過ぎる。
俺は今までありとあらゆるものの第一線に乗って走る人生を歩むことができなかった。
ネガティブに聞こえる内容だとは思うが、俺はマイナスなタイプの路線を乗って走る人生を歩んできた方だと思う。
とはいえ、超ド貧乏な家庭で育ったわけではない。一般的な家庭で育った方ではある。高校も大学も無事に通えた環境ではあったのでまだいい方だな。
しかし、人生の第一線に乗って走ってる感じはいつになってもしてこないな。
学生の第一線は勉強ができるやスポーツや芸術が得意なことである。
俺は中途半端なため、絶対その線に乗ってはいない。
乗れた自分なんて想像できないな。
大人の第一線は仕事ができる、出世とかお金持ちとか結婚して家族がいるとか一戸建てとか年商10億の社長とかである。
向いてる仕事が見つかり、その仕事で成功すれば今度こそは第一線に乗れるのかな。今はまだ乗れそうにないや。
お笑い芸人の第一線はテレビや雑誌、劇場などで引っ張りだこであることや、賞レースファイナリストになったことがきっかけで仕事が増えることや賞レース王者、インフルエンサー芸人であると思う。
この第一線には死んででも乗って走りたい。
思ったんだけど、第一線が正義なのか。
それを問うのは大事なんじゃないか。
第一線に乗れないなら、自分自身で勝手に線をつくってその線に乗って走っちゃえばいいんじゃないかな。
俺たち、人生においてナンバーワンになることに容易さを感じることはできないけどさ、オンリーワンになることに容易さを感じることはできるよな。
俺が乗るべき第一線って、オンリーワンになることという名の第一線なのかもしれない。