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年アド3級 過去問解説 2021年10月 問‐45.46
こちらの記事は、試験団体である銀行業務検定協会様のご了解のうえで、過去問題の著作権に触れない範囲での掲載をしております。
問題文は掲載しておりません。公式の「問題解説集」をご用意ください。
こんにちは! うっちーです。
こちらでは、年アド3級の技能・応用編の過去問について、図解もまじえながら話し言葉で解説していきます。用語等の厳密な正確さよりも、ざっくりとしたわかりやすさを重視しております。
あくまでも過去問の解説であり、次回の試験でも同じ論点の問題が出題されるとは限りませんのでご了承ください。
なお、公開後にもレイアウト変更や内容の追記を行うことがございます。
2021年10月 問‐45
H夫さんの住所および年金受取口座の変更手続に関するアドバイスについて、適切でないものを選択します。
ポイント
『年金受給権者 受取機関変更届』の取り扱い
実際の様式でイメージしましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1664507220731-20X6OVhlyC.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1664507243410-eMMItsGEmd.png?width=1200)
これらの様式は、日本年金機構のWebサイトからダウンロードできます。
様式がダウンロードできるか?について試験で問われたことがあります。
(1)年金受取金融機関の変更は、書類を出してすぐ反映されるものではありません。
そのため、変更後、新しい受取口座への入金が確認できるまで、旧口座は解約しないようにアドバイスします。
日本年金機構のWebサイトにも次のように書かれています☟
![](https://assets.st-note.com/img/1664508398510-aZ5JvJSocY.png?width=1200)
(1)は ○
(2)日本年金機構にマイナンバーが登録されている方は、住基ネットの異動情報の活用により住所変更の届出は原則不要になります。
日本年金機構のWebサイトにも次のように書かれています☟
![](https://assets.st-note.com/img/1665273227132-9qKytnk8Lh.png?width=1200)
(2)は ○
(3)ねんきんネットでは、年金記録・見込額を確認する事や、お手続のお知らせ等を受け取ることができますが、『受取口座の変更手続き』はできません。
現状、受取口座の変更届には『銀行による証明』もしくは『預金通帳のコピー添付』のいずれかが必須です。そのためネットによる手続きはできないと整理しておきましょう!
(3)は ✕
(4)口座名義はカタカナで記入します。
変更届の記入見本にも、口座名義(本人名義)を「カタカナで記入ください」と書かれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1664509934570-12GPP8PA8C.jpg?width=1200)
なお、受取口座のカナ氏名と変更届に書いたカナ氏名が一致していることが必要です。
次の(5)の問題で論点になっている『銀行による証明』や『預金通帳のコピー添付』はカナ氏名を確認するためのものです。
(4)は ○
(5)『銀行による受取口座の証明』と『預金通帳のコピー添付』はいずれか一方あればOKです。
(5)は ○
適切でないアドバイスは(3)でした。
2021年10月 問‐46
H夫さんの65歳到達時に送付される「年金請求書(ハガキ形式)」に関するアドバイスについて、適切でないものを選択します。
ポイント
H夫さんが1日生まれかどうか
ハガキ形式の年金請求書の紛失時の対応
繰下げ希望の場合の対応
65歳時の年金請求書について、実際の様式でイメージしましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1664526717149-nvCOb217CX.jpg?width=1200)
ハガキ形式の場合は記入項目の一部が印字された状態で届きます。
様式は日本年金機構のWebサイトからダウンロードできます。
(1)ハガキの提出期限は、65歳に到達する月の月末です。
下の図のように、例えば11月2日生まれの方なら65歳に達する日(誕生日の前日)は11月1日ですので、11月末までに提出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1664531138316-8OZP2VmXlr.png?width=1200)
11月1日生まれの場合は、65歳に達する日(誕生日の前日)は10月31日ですから、65歳に達する月である10月末までに提出することになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1664531160035-AL9cg9iyeR.png?width=1200)
今回の事例のH夫さんは1月1日生まれであるため、65歳に達するのは前日の令和3年12月31日です。
昭和32年1月1日+65年=昭和97年1月1日。年数から93を引いて令和に換算すると令和4年1月1日で、その前日は令和3年12月31日
提出期限は65歳に到達する月の月末ですから、12月末の12月31日であっています。
(1)は ○
(2)提出先(郵送先)は、日本年金機構(本部)で正しいです。ハガキの宛名面に印字されています。
住所地を管轄する年金事務所ではありません。(誤りの選択肢として出題されることがあります!)
(2)は ○
(3)年金請求書(ハガキ形式)を紛失しても、再発行はしてもらえません。
日本年金機構のWebサイトから様式をダウンロードするか、年金事務所等で用紙をもらうことができます。
(3)は ✕
(4)老齢基礎年金,老齢厚生年金の両方とも繰下げをする場合は、ハガキを提出しません。
(4)は ○
(5)老齢基礎,老齢厚生のいずれかのみを繰下げる場合は、繰下げ希望欄の繰下げを希望する方を○で囲んで提出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1664531001972-9qouYlyQzG.jpg?width=1200)
(5)は ○
適切でないアドバイスは(3)でした。
まとめ
以上、問‐45.46の解説でした。
「ねんきんネットで手続きできる」というひっかけが出ることがありますが、ただ暗記するよりも届け出に何らかの証明や添付書類が必要であることからできないと整理しておくと判断しやすいです。
年金請求書(ハガキ形式)の提出期限において、H夫さんが1日生まれであるひっかけをよく使ってくるので、くれぐれもご注意ください!!
予備知識を再確認したい場合は、私のブログ『ねんきんわか~る』におすすみください☟
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