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出世するには上司を出世させろ
こんちは!副業社労士まさゆきです。
『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉著、日本実業出版社)を読みました。その中の一節「どうすれば出世できるか」筆者の答えは「上司を出世させろ」。「なるほど」と感銘しました。
上司とウマが合う人、尊敬している人は少ないので「何で嫌いな上司を出世させなきゃいけない?」と思う人も多いでしょうが、我慢して読んでみて下さい。
上司の出世が自身の出世に繋がる直接の理由は「上司のポストが空きチャンスが訪れる」点です。課長から部長、本部長と昇進するにつれポストは減ります。ポストが空かない限り出世のチャンスはありません。バブル期ならば「彼は実力があるのでポストを作って昇進」ということがありましたが、今はない、空きがなければ出世出来ません。
上司が出世コースから外れている、出世する気がない場合、自身の出世を目指すならばその上司から離れなければいけません。人事や、別部署の上席と懇親を深め「自分は別部署で働きたい、その能力もある」とPRします。
私自身の経験ですが、長年同じ上司に仕え働くことは楽ですが、それは上司が出世コースから外れていることを意味します。出世したいならば安住してはいけません。
出世コースにいる上司の下、僅か1年で上司が出世し、そのポストにあっさり滑り込んで自分も出世…逆の経験もあります。
同著のピータードラッガーの言葉です
「現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。
上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである。たとえ上司が無能や失敗のため更迭されても、有能な次席があとを継ぐことはない。外から来る者が後を継ぐ。そのうえその上司は息のかかった有能な若者たちを連れてくる。
従って、優秀な上司、昇進の早い上司を持つことほど部下にとって助けとなるものはない。
(『経営者の条件』ダイヤモンド社)
では、どうすれば上司を出世させられるか?上司が得意分野で成果を上げる手助けをします。営業力がある、計数管理に優れる、社内調整能力が高い…役付きの上司は何らかの得意分野を持つので、どの分野が得意か観察します。得意分野を理解した上で成果を上げる手助けし「上司の上司」に上司をアピールします。「上司のために働く」姿勢は上司に伝わり関係も良くなります。「何故嫌いな上司を手助けしなければいけない?」自分のため、割り切りましょう。
成果に繋がらずとも、上司を立てる姿は「彼はチームプレーに徹することができる」「出来た人だ」と周囲から評価されます。嫌いな上司なら猶更「嫌いな上司でも彼は上司を立てる。我がチームに加えたい」と人事や上席に認められれば、出世しない上司を離れる手段にもなります。
このやり方に「飲みにケーション」のような人間関係は不要です。性格的に合わない上司、人付き合いの悪い上司、女性上司との関係でも使えます。如何でしょうか?
ではまた次回。