子供の学費の備えは学資保険とNISAの組合せがお勧めです
こんちは!副業社労士まさゆきです。
「子供が出来たら学資保険を契約すべきですか?」と相談を受けました。もうすぐ孫が出来るわが身、現在の経済環境から学資保険の価値を考えてみました。
《学資保険とは》
学資保険は、生命保険会社が販売する子供の学費を貯める保険です。契約時に定めた保険料を払い、子供が一定の年齢になった時「御祝金」、「満期金」として保険金を受け取ります。
保険金の受け取りは、子供が小学校・中学校・高校・大学入学都度「御祝金」を受け取るタイプと、大学進学卒業時に受け取る「一括」タイプの2つに大別されます。支払った保険料に対し「金利込総額保険金」がお得(返戻率が高いといいます)なのは「一括」タイプです。
オプションで医療保障等を付けられます(保証型といいます)が、返戻率は低くなります。保険料の支払は毎月一定額を払うタイプが殆どです。
支払完了時期を子供の満年齢(10~18歳等)で設定しますが、支払完了が早いほど返戻率が高くなります。
《学資保険最大のメリット;契約者死亡後は保険料支払が不要》
学資保険の最大のメリットは、契約者(親)死亡後は保険料支払が不要になる点です。保険金は契約時の保険金額を受け取れます。最大のメリットが無くなるので学資保険の保険料を前払する人は少ない。
親が生命保険に加入している場合は生命保険と学資保険の役割がダブるので注意。生命保険で将来の学費が賄えれば学資保険は不要、よく検討してください。
契約者死亡後は保険料支払不要という事は、高齢契約者はNGです。ネットのシミュレーションで契約者年齢58歳(私の年齢)と入力した所「保険料70歳支払満了以外では契約出来ません」と出ました。。。
《学資保険:他のメリットデメリット》
他のメリットとして、支払保険料が年末調整・確定申告で「生命保険料控除」出来る点があります。また、保険金受取の際にも税制優遇があります。
デメリットは、途中解約した場合、解約返戻金が支払済保険料を下回る場合がある点です。また、契約時の金利はずっと固定で、金利上昇局面では他の運用手段に比べ損する可能性があります。
《学資保険の年利》
2023年12月の学資保険の返戻率は103~106%程度、一番高い返戻率は109.5%でした(0歳~11歳まで保険料を支払い、22歳満期一括受け取りの場合)。銀行定期と比較するため年利にすると0.78%、銀行定期は高いもので0.55%(ネット銀行5年定期)、銀行に預けるよりお得です。
《今後の金利上昇を考えればNISAも視野に》
物価が上がり、賃金が上がれば(政府が頑張っているのできっと上がるでしょう)金利も上がります。2023年冬に日銀が長期金利の上限を引上げ、金融機関は一斉に定期預金金利を引上げました。それでも世界の金利に比べ著しく低く、今後も金利上昇が見込まれます。
先ほど記したように、金利上昇局面では学資保険は損をする可能性があります。学資保険に絞るリスクを避け、投資信託NISAとの組み合わせを考えては如何でしょうか?元本割れの危険はありますが、NISAの運用実績は安定しています。以前にもご紹介した通り、2022年のNISA運用実績はトップ5で年率9.48~5.64%です。運用益は非課税です。
つみたてNISA対象ファンド 2022年度の運用成績は? S&P500・オルカンに加えるなら?|SBI証券 投資情報メディア (sbisec.co.jp)
まず子供に必要な学費総額を計算し目標額を決めましょう。私なら
NISAで運用する枠:学資保険=7:3~6:4
としますか。学資保険でリスクヘッジし、NISA運用で目標額を目指します(NISAのリスクはよく検討して選択ください)。
参考まで、以前掲載した以下noteもご覧下さると幸いです。
新NISAを始めようと説明を聞きに行きました|副業社労士まさゆき (note.com)
ではまた次回。