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キャリアコンサルタント資格について②

資格を取得してみて感じたメリット・デメリットについて、同期の意見なども交えていくつかあげてみました。自分としては傾聴のスキルを身に着けたことが大きいことと、同期との飲み会がいまだに続いているのが大きなメリットかもしれません。

メリット

専門的知識とスキルの向上

キャリアコンサルティングに関する体系的な知識を習得できました。労働市場の動向、キャリア理論、カウンセリング技法など、幅広い分野の専門知識を得られることで、クライアントにより的確なアドバイスができるようになりました。これはキャリアコンサルタントに限らず国家資格全般に言えるメリットだと思います。資格の勉強がないと、本業での忙しさにかまけてどうしても自分の業務に直結する分野の勉強に限られてしまうからです。直結しない分野も勉強することで視野が広がりました。

自己理解の深化

他者のキャリアを支援する過程で、自分自身のキャリアについても深く考える機会が増えました。これにより、自己理解が深まり、自身のキャリア開発にも良い影響を与えてくれました。例えば、クライアントの価値観を整理する中で、自分自身の価値観も再確認でき、より充実したキャリアプランを立てられるようになりました。

ネットワークの拡大

実はこれが一番大きいのではないかと思っています。毎週日曜日の10時から18時まで約2か月間私は学校に通いました。正直しんどかったですが、この苦しみを一緒に乗り越えたことが、同期間の連帯感の醸成につながっていると感じています。資格取得後の懇親会などを通じて、今の仕事では関わることのなかったであろう、様々な年代、業種、職業の方とのネットワークが広がりました。これにより、情報交換や協力関係の構築が容易になり、キャリアコンサルタントとしての成長の一助になっています。

デメリット

時間と費用の投資

資格取得には相当な時間と費用がかかります。学科試験対策、面接試験対策、いずれも長期間にわたる準備が必要です。例えば、標準的なケースで1年以上の準備期間と50万円以上の費用がかかることも珍しくありません。ただし、キャリアコンサルタントは教育訓練給付制度(専門実践)が受けられることから、最大で学費の80%の補助を受けられます。

継続的な学習の必要性

資格取得後も5年ごとの更新手続きが必要になるため、最新の情報や技術を学び続ける必要があります。これはキャリアコンサルタントの質の維持には必要なものですが、時間的・金銭的な負担が発生します。

ファジーな合格基準

これは実技試験の面接のパートの話ですが、同期の中でも困惑している人が多かった部分です

  • お題が決まっていないこと

  • 受験生の受け答えに応じてストーリーも臨機応変に変わる

  • クライアント役は人間であり、応答も人によって異なる

  • 結果として、合否の基準があいまいになってしまう懸念がある。


致し方ない部分ではありますが、人が人を判断するということの難しさが際立っている部分ですね。資格試験としての歴史がまだ浅いので、これからの改善に期待したいです。