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くすぐりはくすり
皆さんは、くすぐられることに強いタイプでしょうか?それとも弱いタイプでしょうか?
私は昔からくすぐりにめちゃ弱いタイプである。
床屋さんで髪を切ってもらう時も、うなじの微妙なあたりを攻められると半笑いが止まらないし、脇や足の裏ももちろん弱い。
特に脇なんかは、こちょこちょされるとショットガンで撃たれたような衝撃を受ける。
しかも、困ったことに自分の場合は、変な声もセットで出てしまう。
新卒で介護職をしていた頃なんかは、くすぐられると「ぶーん」という声が出てしまっていた。職場のわりと近しい人達からは、面白がられてよくくすぐられていた。
そして、そんな職場で今の奥さんと出会い、結婚した。
新婚時代のある日。
私が「ぱ」で始まる何かを言おうとした瞬間、奥さんに脇をくすぐられ「ぱぶーん」が発動した。
奥さんの高笑いがアパートの一室にこだましたあの日を私は忘れない。
しばらくの「ぶーん」期を経て、今度は「アドボイ」期が到来する。
アドボイ期は短命で、任期は1年もなかったように思う。
その次に来たのは、「アガペー・他」期だ。
こちらは安倍政権並の長期政権を維持しており、現在も私がくすぐられた際の言葉のシェアをほぼ独占している。
たまに他の言葉も、ガチャのレアキャラ出現くらいの頻度で登場する。
連続で脇をくすぐられた場合に特に出現しやすい。
【実例(連続こちょ)】
「アガペー!アガペー!アガペー!アガペー!ちょぱぴ。アガペー!アガペー!アガペー!アガペー!アガペー!アガペー!アガペー!ちょぱぴ。アガペー!アドボイ!アガペー!アガペー!」
ちょぱぴ。が登場するとオーディエンス(長男と次男)も湧き上がる。みちょぱ。みたいで可愛いじゃないかと自分でも思う。
35歳、2児の父であることを書いてる間は忘れるのもコツだ(何の)。
あと、お気付きだろうか?実例の中にひとつだけアドボイも混ざっていることを。
アドボイも 忘れた頃に 帰りゆく
シャーマケ 心の俳句
閑話休題。
仕事や家事育児で疲れた夜も、夫婦喧嘩後の関係修復中の時も、奥さんは私にくすぐりを仕掛け、私のアガペーやちょぱぴを聞いて白鳥麗子も引いちゃうくらいな高笑いをした後、「あ~幸せ」とのたまう。
私は表面上「なんだよ」と渋い顔をするが、内心「まいど」と思ってる。
私達夫婦の場合、くすぐりは絆を修復するくすりである。
くすぐりのおかげで、今の私達があるといっても過言ではない。
最後に、自分のおかしなリアクションを全力で楽しんでくれる奥さんが、私は大好きだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます!